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色覚異常を補正するメガネやアプリの効果を解説

色覚異常を補正するメガネやアプリの効果を解説

大多数の人よりも見えている色が少ない人がいます。色覚異常、かつては色盲、色弱などと呼ばれていたものです。色覚異常にもいろいろ種類がありますが、いくつかの色なら見える場合がほとんどです。例外は1色覚で、1つも錐体を持たないために世界が黒と白と灰色にしか見えません。緑と赤を見分けづらいのは異常3色覚で、男性の約6.3パーセント、女性の0.37パーセントほどが異常3色覚です。しかし、それらの色覚異常を補正する技術も生まれてきています。今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」は、色覚異常を補正するメガネやアプリ、コンタクトレンズについて解説します。

スピーカー
Hank Green(ハンク・グリーン) 氏
参照動画
Do Those Glasses Really Fix Colorblindness?

色覚異常を補正するメガネ

ハンク・グリーン氏 少し前に、同じテーマの動画がたくさん投稿されました。色覚異常の人が特別なメガネをかけると、世界が一気に色づいて見えるというものです。 Image01 パニックになったり、感極まったり、見たことのないカラフルな世界に没頭する人もいました。 この話を初めて聞いた時、すぐに動画で取り上げなければと思いました。ほぼ1年を費やして真相を明らかにし、ついにお見せする時が来ました。我々の執筆スタッフに感謝です。 ですが、このメガネはただ単に色覚異常の人にたくさんの色を見せるというだけではありません。メガネをかけたからといって、たちどころに普通の人と同じような色の世界が開けるというわけでもありません。 このメガネは光をフィルターにかけることで、特定の色覚異常の人が色の違いをよりはっきり区別できるようにしています。色覚異常は錐体細胞という色を判別する光受容体に原因があります。 Image02 錐体には、短い波長、中ぐらいの波長、長い波長のそれぞれを判別する3種類があり、それぞれ青、緑、赤にほぼ対応しています。 色覚異常にもいろいろ種類がありますが、いくつかの色なら見える場合がほとんどです。例外は1色覚で、1つも錐体を持たないために世界が黒と白と灰色にしか見えません。ですがこれは3万人に1人と非常に珍しいケースです。 もう1つは1種類の錐体がない2色覚です。 Image03 例えば緑がない場合は、青と黄色で構成された世界を見ています。 Image04 ですが、もっとも多いのは3色覚で、3つの錐体を持ってはいますが1つが間違った波長に反応してしまいます。 男性の約6.3パーセント、女性の0.37パーセントが異常3色覚のようです。さらにほとんどの3色覚の人は赤か緑の錐体が弱ってしまっているので、ほとんどの色覚異常の人は緑と赤を見分けづらくなってしまいます。 第2色弱(緑色弱)の人は、緑錐体が通常より長い波長の光に反応してしまうため、スペクトラムがより赤っぽくなってしまいます。 Image05 赤と緑両方の錐体が赤い光に反応するため、脳は黄色っぽい色と認識してしまいます。 第1色弱(赤色弱)は逆に、赤錐体が短い波長の光に反応してしまうので、緑色の光にも赤錐体が反応します。 Image06 どちらにしても赤錐体と緑錐体が同じ波長に反応してしまうため、赤と緑を見分けづらくなり全体的に黄色がかった色になるのです。すると、例えばレモンとライムの違いや、レッドペッパーとグリーンペッパーを見分けづらくなったりします。

アプリやコンタクトレンズでも補正が可能

ですが秘密のメガネをかけなくても、色覚異常の人が色を見分ける2つの方法があります。1つにはアプリで色を変える方法があります。 レッドペッパーを見分けたい場合、スマホを取り出してカメラを向ければ、アプリがレッドペッパーを判別してピンクなどの見分けやすい色に変換してくれるのです。 Image07 Image08 アプリやゲームにそうした設定があるものもあり、例えば敵は赤でふちどられて味方は緑でふちどられていても混乱しないですむようになっています。 もう1つは色覚異常の人向けのコンタクトレンズです。赤みがかった特別製のコンタクトレンズを片目に入れることで、緑の光を抑えます。緑色の物が暗く見えるようになり、反対の目で見える物と比べることで緑と赤を見分けやすくなるのです。 こうしたコンタクトレンズを使えば、違う色の点が集まって浮かび上がる数字を認識する色覚異常テストに合格できますし、電気技師といった特別な仕事にも就けます。電気技師になってコードの色を取り違えたくはないですよね。 このコンタクトレンズを使っている人は緑と赤の違いを見分けられるようになったと言います。ですがそれは色彩豊かな視界が手に入ったという意味ではありません。 ですが、最近の動画で紹介されているメガネは、そうした色彩豊かな視界を手に入れようとするものなのです。 錐体が検出する色が重なる問題を解決して、間違った錐体が反応しないようにします。これは錐体を3種類持っている、赤緑色覚異常の人にしか効果がありません。第2色弱か第1色弱ですね。 秘密は原因である特定の波長をブロックすることです。つまり赤錐体と緑錐体の両方に反応してしまう赤と緑の光ですね。 このメガネは、特定の波長の光を吸収するレアメタルが使われた多層フィルターになっています。 Image09 これによって色覚異常の人の目はその波長がより際立ち、赤色はより赤く、緑はより緑になるので両者の違いが際立ちます。するとメガネをかけた人の視界は原色が一層鮮やかになり、普通の視界が手に入るというわけです。 ですが、このメガネは色覚異常がそこまでひどくない人にしか効果がありません。錐体の重なりがあまりに大きいと、錐体が誤検出してしまう波長のすべてをメガネではブロックできなくなってしまうからです。 ですが、メガネの効果を実感できた人は、紫っぽい色のような、これまで見たことのない色が見えるといいます。通常の色覚を持っている人は、赤と青の波長が混ざって紫に見えています。 Image10 ですが第2色弱の人は、緑の錐体が赤い光に反応してしまい、濁った色になってしまいます。 Image11 この眼鏡は緑の錐体が反応する光を遮ることで、これまで見えなかった紫が見えるようになるのです。 もちろんこのメガネは目や錐体に直接はたらきかけているわけではないので、色覚異常を治療できるわけではありません。ですが動画に登場するこのメガネをかけた人は、世界がまったく違って見えると言います。 最初は僕も半信半疑でした。一方で、通常の色覚の人とまったく同じ色の世界にはまだなっていないようです。

  

SciShow

Hank Green(ハンク・グリーン)たちがサイエンスに関する話題をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。

・公式チャンネル

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