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“シワとりクリーム”は本当に効果があるのか?

“シワとりクリーム”は本当に効果があるのか?

歳をとるにつれ、シミやシワ、たるみなど、さまざまな身体の変化が気になってくるもの。世の中にはさまざまなエイジングケア商品がありますが、今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」では、そのなかでも「シワとりクリーム」の効果を取り上げます。肌にシワが生まれる原因やメカニズム、シワとりクリームに含まれる成分などについて解説します。

シリーズ
SciShow
2017年5月25日のログ
スピーカー
Michael Aranda(マイケル・アランダ) 氏
参照動画
Does Anti-Aging Cream Work?

肌にシワができるメカニズム

マイケル・アランダ氏 テレビをつけたり、美容系雑誌を開いたりすると、あり得ないほどシワのないモデルさんが出ているアンチエイジングのクリームの広告と、それに使われている化学成分のリストを目にするでしょう。 こういった広告は嘘っぽく聞こえますが、誤解しないでください。いわゆるシワのばしの効果があるとされる化学成分は単なる宣伝文句です。でも、そういった広告の中には本当に肌をダメージから守ってくれるものもあるのです。 みなさんの肌はレイヤーケーキのようなもので、そのケーキのアイシングにあたる部分が表皮と呼ばれる細胞の薄い層です。この表皮は真皮によって守られていて、シナプス終末、汗腺と毛包、結合細胞があります。 image1 結合細胞は、細胞外マトリックスを出入りする細胞によって成り立っています。それは肌に構造を与え、傷の治癒の助けになる特別な分子を含んでいます。その1つはコラーゲンで、細胞が結合する助けとなるタンパク質を多く含み、肌を強くする働きがあります。また、肌に伸びたら元に戻る力を与えるたんぱく質であるエラスチンも含んでいます。 他にもグリコサミノグリカンやGASと呼ばれる、長い鎖状をした糖類があります。これはスポンジのような働きをし、大量の水を留めることができます。それは肌が水分を保ち、健康的に見える手助けをしています。 歳をとると、細胞外分子の土台が自然に作られるスピードが落ちていきます。真皮からの構造的サポートが減少すると、肌は薄くなっていき、シワができてきます。 image2 ですから、生物的老化と戦うための若返りの泉はいまだに見つかっていません。ですが、シワの最大の原因は老化ではなく、太陽などの環境ダメージなのです。 太陽光は3つタイプの紫外線を含んでいます。そのうちの1つは完全に大気を通過することはできず、2つのタイプが残ってみなさんの肌に影響を与えます。 image3 外で過ごすのは少しの間であれば肌にはいいことです。UV B波は肌の分子と相互作用し、ビタミンDになります。このビタミンDはカルシウムの吸収に必要とされ、骨を丈夫にしてくれるものです。しかし、UV B波を吸収しすぎると、細胞のDNAにダメージを受け、日焼けを引き起こし、最終的には皮膚がんに繋がります。 UV A波をたくさん吸収するのもよくありません。それはまた肌の別の分子と作用し、活性酸素を生成するからです。 活性酸素は過酸化水素や一酸化窒素、また分子の世界の反抗期とも言えるフリーラジカルと呼ばれる不安定分子のようなものを含んでいます。電子はペアで動き回る傾向があり、それが一番安定しています。しかしフリーラジカルはペアにならない電子なのです。 その不安定さにより、フリーラジカルはより多くの電子を探し求め、DNAやたんぱく質、そして脂質などから電子を奪い、そういった分子と反応し、過程の中でダメージを与えます。 image4 そして、フリーラジカルはエラスチンやコラーゲンのような真皮の中で分子を持ち、もつれさせたり壊したりします。

シワとりクリームの効果

みなさんの身体はダメージに対処することができますが、ダメージを受けすぎるとシワの問題が出てきます。世の中には多くのシワとりクリームがありますが、肌ダメージに対処すると証明されている化学物質もあります。 レチノールはビタミンAとしても知られ、レチノイドと呼ばれる化学に関連する化合物はシワを減らすことが証明されており、皮膚科医の処方に従っていれば、切り傷や擦り傷を治すスピードを速めてくれます。 例えばレチノイドを使ってから肌を日光に当てたり、妊娠中にレチノイドを使ったりすると、ダメージが大きくなります。これは肌の細胞と反応するからです。顔にたっぷりとレチノイドを塗ると、肌の細胞の異なる受容体やDNAと反応を起こし、ある細胞を活性化させます。生物学的に、これが肌の再生のメカニズムを加速させ、活性酸素により受けたダメージを取り除き、より早い速度で新しい細胞と分子を作ることになるのです。 レチノイドは真皮の構造を維持し、身体により多くのコラーゲンやエラスチン、GAGを作らせることで、シワをなくす働きをします。 レチノイドは最も効果的なアンチエイジングクリームに入っている成分に思えます。その他の化合物は似てはいますが、可能性も効果も低いものとされています。 例えば、サリチル酸などの化学物質は、細胞がよりコラーゲンを作らせるよう活性化させたり、再生能力を高めたりします。ヒアルロン酸はGAGで、水分を保つ働きをします。しかし、アンチエイジングクリームに入っている化学物質の多くは、何の効果もありません。ペプチドと名のつくものを何でも使っているだけです。つまりタンパク質の小さな一片に過ぎないということです。 ペプチドが多くの身体の進行過程の中に含まれているのは事実です。例えば、新しい細胞やタンパク質を作る過程などにおいて、肌の構造にとって非常に重要な役割を果たします。 しかし、多くの皮膚科医は多くのアンチエイジングペプチドは表皮の中の細胞の間に入り込んでいくには、大きすぎると考えています。つまり、そのペプチドは肌の上にいるだけで、何もしないということです。 そして高額なマーケティングキャンペーンをしているにも関わらず、シワと戦う最良の方法は初期段階で細胞を紫外線から守ることなのです。ですからみなさんが買える最高のアンチエイジングクリームは、単なる日焼け止めということです。

  

SciShow

Hank Green(ハンク・グリーン)たちがサイエンスに関する話題をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。

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