ハイライト

佐川恵一氏:四半期の決算のハイライトでございます。3つありまして、一言で言いますと、好調に推移したという期でございました。1点目は、売上・EBITDA・調整後EPSともに2桁の成長ということで、通期に対していいスタートが切れたのかなという四半期であります。

2点目は、成長事業と位置づけております「Indeed」であります。今期も、米ドルベースではありますが58.4パーセント増の成長ということでした。たしか1~3月が52パーセントだったと思いますので、若干伸び率が改善しているというような状況です。いずれにしましても、非常に高い伸びが継続できているというところであります。

3点目が、人材派遣事業でございます。USG People社の買収が寄与しておりまして、大幅に業績が拡大しているということです。このあたりが、ポイントになろうかと思います。

2018年3月期 第1四半期連結実績

主な指標です。売上(収益)5,243億円、19.6パーセント増。それから、EBITDAが718億円、13.9パーセント増ということでありまして、社内の計画に対しても、好調な実績を残したというところでございます。

調整後EPSも、11.3パーセントアップということでございます。(EBITDA)マージンは0.7ポイント減っておりますが、これは人材派遣事業の売上のシェアが拡大したというところが、要因でございます。

セグメント別業績の概況

続きまして、セグメント別の業績の概要についてご説明いたします。5月の決算発表(2017年3月期通期決算発表)でお伝えしておりますが、新しい事業セグメントでご報告いたしております。

3つの主要セグメントのご説明に入る前に、ちょっと補足です。以前のセグメントですと、その他事業・調整額というセグメントがありました。そのあたりの計上の仕方も変更していますので、ちょっと簡単に説明しておきますと、主にポイント・ID(を変更しております)。

旧セグメントでは、これに関わるコストをその他事業に計上しておりました。その他事業については、今回の新セグメントにおきましては、メディア&ソリューションに移管しています。詳細でいきますと、メディア&ソリューションの中の販促というところに移管しています。

もう1つは、調整額でございます。こちらは本社関連コストを計上しておりますが、これも社内ルールを見直しておりまして、事業セグメントへの配布の仕方を変更しているということです。

その上で、HRテクノロジーから簡単にご説明いたします。まずIndeedですけれど、引き続き取引顧客数の拡大が続いておりまして、円ベースの売上収益が59.9パーセント増ということです。

EBITDAにつきましても、79パーセントの増益ということです。EBITDAにマージン率で、16.7くらいの水準になっています。アメリカも、アメリカ以外の地域につきましても、引き続きブランド認知を上げるための投資・営業の採用を強化しております。その意味では、投資フェイズが継続しているということであります。その結果、高い売上成長が続いているということであります。

メディア&ソリューション 領域別業績の概況

メディア&ソリューション事業でございます。これは、販促領域と人材領域の2つに分かれております。販促領域につきましては、美容分野が成長を牽引いたしました。一方、人材領域につきましても、国内の求人メディアですね。こちらが、堅調に増収基調を続けたということで、全体では売上収益2.3パーセントの増収となっています。

EBITDAですが、2.2パーセントの減益となっております。これ要因は主に、昨年第1四半期の場でも説明させていただいたのですが、実は昨年のこの時期、住宅分野の一部商品の売上の計上基準を変更していました。

その結果、一時的に売上収益を26億円ほど計上しました。それが今期はございませんと(いうことです)。この影響が、まず1つあります。それと、もう1つは(子会社の株式会社)ゆこゆこ(の全株式譲渡)ですね。

昨年はこの時期にありましたが、今期はございませんので。この2つの要因で、減益になっています。逆に、この2つの影響を除きますと、実は売上は5.2パーセントの増収。それから、EBITDAは4.5パーセントの増益となっていますので、実態としてはだいたい1桁中盤の売上、EBITDAの増収増益ということです。それが、実態に近いところかなとみています。

人材派遣事業でありますが、こちらはUSG Peopleの業績寄与及び国内の派遣。こちらが堅調に売上を伸ばしまして、結果、派遣セグメント全体では、売上収益25.8パーセント増。EBITDAは38.8パーセントの増ということで、好調に推移しました。

ちょっと細かくなりますが、メディア&ソリューションの各分野について、簡単にご説明いたします。まず、販促です。資料の真ん中のちょっと上の方にありますが、美容のところが9.7パーセントの増収となっています。これは一昨年、価格改定(がございました)。要するに、単価アップの施策をやっておりました。これが昨年度、1年間で一巡しました。

この影響で売上の伸び率そのものは、昨年に比べると緩やかになっていますけれど、一方で引き続き、都市部及び地方圏での店舗の獲得を進めております。その結果、売上収益についてはほぼ10パーセント程度の伸びということで、好調に推移したということであります。

一方、住宅でありますが、4.2パーセントの減益となっております。これは、先ほどの売上計上の変更という、昨年同時期の一時的な要因の影響があります。それを控除いたしますと、住宅分野は6.6パーセントの増収ということですので、比較的堅調と見ています。

続いて、旅行が3.1パーセントの減収ということになっていますが、これはゆこゆこの影響でございます。このゆこゆこの譲渡の影響を控除した場合には、売上収益は13.6パーセントの増収になります。つまり、じゃらんブランドですね。じゃらんnetとじゃらんの本誌・広告も含めて、じゃらんブランド全体で13.6パーセントの増収です。好調に推移したということであります。

次に、飲食分野です。これはほぼ横ばい、微減収というところであります。昨年からお話ししておりますが、一部の大手クライアントで、人手不足等の経営環境の悪化がございました。その影響があって、一部の大手クライアントとの取引が低調に推移したということで、売上としては横ばいというかたちになっています。

一方、飲食店向けの業務サポートパックの拡販にも注力しております。ホットペッパーグルメの営業も、そこのクライアントを開拓してやっておりますが、その売上につきましては、この飲食のところに載せていません。販促の、その他のところに計上しております。

結果、メディア&ソリューションの中の販促領域のEBITDAは、4.6パーセントの減益になりました。しかし、先ほどの一時的な要因というものを控除すると、7パーセントの増益ということであります。

人材領域でありますが、国内の人材募集は大変好調でございます。売上が増収しております。それともう1つ、昨年のこの時期に実施しておりました、広告宣伝。キャンペーン的に強化するというお話をしたかと思いますが、今期は広告宣伝費が昨年と比べますと減少しています。その影響もありまして、11.7パーセントの増益ということであります。

人材派遣 領域別業績の概況

人材派遣であります。国内と海外分けて表示しております。国内は資料をご覧のとおり、12.6パーセント増ということであります。派遣社員の実稼働者数が継続的に増加するということで、人材派遣市場は緩やかな拡大が続いております。その影響もあって、好調に業績は推移しております。

一方、EBITDAなのですけれど、売上が10パーセントを超える伸びになったということと、昨年来、生産性の向上のための施策にも取り組んでおりまして、より筋肉質な体質づくりということも進めておりました。その結果、売上の2桁の増収と相まって、EBITDAにつきましては、52.2パーセントの増益ということになりました。

続いて、海外派遣です。こちらはUSG People社の業績が取り込まれまして、売上で36.3パーセント増ということと、為替の影響が円安に動きましたので、プラスで45億円引いております。USGと為替の影響を控除しますと、実際の売上収益は4.5パーセントの減収になっています。

これは昨年もご説明しているとおりなのですが、ユニット経営に基づいて収益性を重視した運営をしているということ。また、アメリカのエネルギー産業等、一部の業界に属するクライアントとの取引が減少したこと。こういったところが要因であります。ただ海外派遣領域のEBITDAは、25.1パーセントの増益というところでございます。

2018年3月期 通期連結見通し

最後になりますが、通期の見通しです。期初の公表内容からの変更はございません。一部、2017年3月期IFRSの実績につきましては、通期の5月の段階ですと、暫定版ということでお知らせしておりました。

監査を経まして、確定値ということで入れさせていただいておりますので、若干修正が入っていることをご報告いたします。長くなりましたが、以上でご説明を終了させていただきます。どうもありがとうございました。