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「やりたいことを“廉価版”にしない」自分でモチベーションを高めていける人の共通点

「やりたいことを“廉価版”にしない」自分でモチベーションを高めていける人の共通点

ベストセラー『最強の働き方』『一流の育て方』などの著者ムーギー・キム氏の「最強の社員研修セミナー」が東洋経済新報社にて行われました。セミナーの途中で登壇したのは、キム氏の知り合いでもある『魅力の正体』の著者・池原真佐子氏。自分でモチベーションを高められる人や、オーラがある人の特徴について語りました。

シリーズ
『最強の働き方』ムーギー・キム氏トークイベント
2017年5月12日のログ
スピーカー
『最強の働き方』著者 ムーギー・キム 氏
株式会社MANABICIA 代表 池原真佐子 氏

やりたいことを“廉価版”にしない

ムーギー・キム氏(以下、ムーギー) それではここで、私のINSEADの友人でもあります、最近『魅力の正体』を上梓された、池原真佐子さんをご紹介します。 池原真佐子氏(以下、池原) はじめまして、池原です。私、実はけっこうあがり症で、研修の仕事とか講演をいっぱいしているんですけど、許してください。 先ほどムーギーさんからご紹介いただきました、『魅力の正体』という本を来週、出させていただきます。

私、実はすごく自信がなくて。もともと、先ほどのどういう育て方をされたかというところなんですが、本当に親がすべて決める、決めたところをすべてやりなさいというところで生きてきたんですね。 なので、はたと20代が過ぎて、「自分のやりたいことってなんだろう?」とか「自分はなにが好きかわからない」ということにすごくぶち当たっていた。そういう方っていらっしゃいますか。自分のやりたいことが明確な方っていますか? (会場挙手) お、フレッシュな感じで。お名前は? 参加者1 Bです。 池原 Bさん。やりたいことはなんですか? 参加者1 やりたいことは、今は企業に勤めてるんですけど、自分で独立して、自分の家族や親類とか、あとは自分の母親、両親が小さい頃に離婚してるんですけど、その母親が1人暮らししているので、そういった親類を養えるような働き方をしたいということです。 池原 ありがとうございます。本当にこういう明確なビジョンを持ってる方って実はすごく少なくて。それはぜんぜん悪いことじゃないんですけれど、自分がどう生きていくかというときに、なにを好きかわからないと、そもそもモチベーションの湧きようがないんですよね。 私は今エグゼクティブコーチングという仕事をしていて、何百人という女性だとか、それこそ世界中を駆け回っているエグゼクティブの方の内面を聞く仕事をしています。 共通点として、実は先ほどおっしゃっていたように、輝いて見える人ほど、実は自分の好きなことってわかっていないんですね。だから、みなさんだけじゃないんです。 ムーギーさんはたぶん違うと思うんですけど、本当にキラキラしてるグローバルエリートの人も自分のやりたいことがわからない。でも、そのなかの一部はやっぱり見つけていく人がいるんですね。自分でモチベーションを高める。 そこで私が1つだけ気づいたことがあります。ちょっとでもやりたいことがあったら、それを廉価版にしないんですね。わかりやすくいうと、例えば「すごくいいホテルに泊まりたいな。でも、あそこ5万円もするし」というときに、私たちはちょっとランクを落とすじゃないですか。少し高いから8,000円のビジネスホテル……8,000円はないと思うんですけれど、せめて2万円にしようとか。 でも、自分がやりたいことを日常のなかで見つけていきたいという人は、それを無理してでも必ずやっていくんですね。小さい決断のなかで、自分のやりたいことを重ねていく。ということをまず1つ発見しました。

魅力的な人が持つオーラ

あとはどういうことだと思いますか? 日常のなかで自分のやりたいことを見つけていく。 参加者2 妥協しないに近いかもしれないですけど、時間とリスクを取って、もしそれが少し人に迷惑をかけることになっても、それに対して対策を練ったり、そういうプロセスをしっかり考えることかなと思います。 池原 おっしゃるとおりですね。本当に自分のやりたいことを失敗してもまずやっていく。失敗を恐れないということがあるんです。でも、いきなり大きい失敗、例えば何億円も損するとか、そういうことってなかなかしづらいと思うんですけど、日常のなかで小さい失敗をしていく。 そのときにすごく大事なのが、そういう人って周りがけっこう助けてくれるんですよね。完璧な人っていうのはあんまり魅力的じゃない、周りがあんまり助けられないっていうことに気づきました。 魅力的な人ってどういうことかというのを、私はそれから本当に何百人も調査をして考えたんですけれど、一番大きな特徴は、オーラがあるんですよね。 このなかで「この人オーラあるな」っていう人ってなにか特徴として思い浮かぶ人いますか? もちろんムーギーさん、あると思うんですけど。 ムーギー あるでしょ。めっちゃあるでしょ(笑)。 池原 こういう人オーラあるなと思う人。なにかわからないけど、人が近寄ってくる。フレッシュな。 参加者3 自己肯定感の高い人。 池原 自己肯定感。自分のことがちゃんと好きだと言ってる人? 参加者3 好きであったり、自信を持ってるとか。 池原 ありがとうございます。それも1つあります。ほかには? じゃあお隣の。お名前は? 参加者4 Cと申します。 池原 Cさん。 参加者4 夢がある人とか、自分の目標があって、それに向かってがんばってる人は、自然とそれを応援してくれる人が近寄ってくるんじゃないかなと。

膝を相手に突き合わすことの大切さ

池原 ありがとうございます。本当に私が出会ってきた魅力的な人、いくつか要素はあるんですけど、1つはまずオーラだった。じゃあそのオーラってなんなのかっていったときに、今おっしゃっていただいたように、社会的なバイタリティがある。自分のやりたいことをちゃんと人に伝えて、小さなことでもやっている。こういうことがあります。 もう1つすごく大事なのが、人に対して集中力があるんですね。みなさん、ちょっとお隣同士で向き合ってみて、自己紹介をひと言、「こういう人です」ってやってみていただいていいですか? 3人1組で。お名前とどういうことをやってるか。 (参加者が自己紹介し合う) じゃあ挨拶が終わったら、いったん前を向いていただいていいですか? ありがとうございます。なかなか話は尽きないと思いますが(笑)。 今、(隣の人を)見た時に、膝を相手に突き合わせてお話しした方ってどのぐらいいらっしゃいますか? (会場挙手) けっこういらっしゃる。みなさんオーラがある人だと思います。本当にすごく小さなことなんですけど、本当に魅力的な人って、話すときに膝相手に向けるんですよね。これは会社でも一緒です。 私はINSEAD(ビジネススクール)のクラスメートが36人いたんですけれど、「この人すごい。本当についていきたい。完璧じゃないけど、なにかもうすごい好き」みたいな人というのは、ムーギーさん大好きなんですけど(笑)、必ず人と話すときに、前を向いて、目を見て、膝を向ける。これを普通にしているんです。 人って、人類、文化、言語、属性、年齢、性別問わず、一番されてうれしいことってなんだと思いますか? じゃあ前の方。ごめんなさい。お名前もう一度。 参加者5 Dと申します。 池原 Dさん。 参加者5 はい。 池原 なんだと思いますか? 参加者5 一番うれしいこと……。 池原 もうこれをされて嫌な人種、民族はいない。 参加者5 行動? 池原 なんでもすべて。 参加者5 目を見て話す。 池原 ほかには? 参加者1 興味を持ってもらう。 池原 興味を持ってもらう。そのとおりなんです。実は人って「自分のことを大事にされたい」という根源的な思いをみんな持ってるんですよね。自分のことを粗末にされるとちょっとイラッとしません? じゃあそれをどう示したらいいか。それをする人って必ず人を魅了するんです。 だから、例えば自分がモチベーションを上げたいときに、一番大事なのは認められることだって先ほどおっしゃったじゃないですか。じゃあ認められるってどういうことか。周りの人がちゃんと自分を大事にしてくれる。 じゃあその環境を作り出すためには、自分も大事にしなきゃいけない。自分が相手を大事にするって、いろんな大事な仕方があると思うんですよね。でも、今すぐにでもできる大事にする方法というのは、話すときに必ず膝を向ける。 例えば、パソコンとか忙しい業務のなかで話しかけられることってあるじゃないですか。「ちょっと先輩」とか。必ず手を止める。

モチベーションが上がる環境

私、転職、実は2回しています。1社目がPR会社で、PRのコンサルタントとしていろんな企業の広報の仕事をしていました。本当に仕事ができなくて、私は怒られ・オブ・ザ・新入社員みたいな。 けっこうつらい。自分が仕事ができないから認められないとか、なんか怒られてばっかりで嫌だなという気持ちがすごく新入社員の頃、多かったんですね。 2社目は、あるNPOに転職をしました。本当に天職だと思って入ったんですね。もともと教育の仕事をしたかったので、教育関係のNPOです。ただ、すごくつらかった。なぜかというと、認められなかったから。自分がやっていることがすべて管理され、先ほどおっしゃっていたように、上司がすべてメールの一言一句からチェックしていたんです。ログミーに書いていいのかな?(笑)。 ちょっとここはなんかやりにくいなと思って、3社目に転職したんですね。それがコンサルティング会社で、人材開発の仕事をしました。そこがもう天職だったんです。 土日もその仕事に関する業務の関係の本、「人材開発ってなんだろう?」「どうやったらいい研修ができるんだろう?」「どうやったら社員育てられるんだろう?」。土日に自分で学校にまで行っちゃったんですね。結婚してるんですけど、もう旦那さんを置いて学校へ行く。それが高じてINSEADまで行っちゃったんですけど。 そこの環境はなにが違ったのかなというときに、1つは上司が安心・安全な場を与えてくれたんです。「失敗してもいいよ。私が責任取るから」。モチベーションってやっぱり安心・安全な場じゃないと生まれないんですね。 学習するときって、人はそういう安心・安全な場があると学習をしたり、モチベーションが上がる。あともう1個は、生存を脅かす。これをやらないとクビになっちゃうとか、給料下がるっていうときに、また人はモチベーションが上がるんですね。でも、それってなんとなくポジティブではないじゃないですか。だから、私は安心・安全な場で発揮できた。 そこの上司は、必ず手を止めて私の話をいつも聞いてくれたんですね。でも、それがすごく印象的で、仕事ができる人っていうのは、なにか仕草に特徴があるなって。 もちろん、勉強ができる、IQが高い、感情のコントロールができる、EQが高い、あるいは「なにか社会に貢献しよう」みたいな意識が高い。でも、それだけじゃないぞと。なにか魅力的な仕草だったり、人を惹きつけるなにかこう、オーラ。 その結果、いろんな人が集まってきて、自分のやりたいことができる環境が自然に整ってくる。そうすると、自然にモチベーションも上がる。 最初はやりたいことがわからなくても、そういう状態で目の前のことをしていけば、実はやりたいことってそのうち見つかることも実はあるんですね。 どのくらいまでしゃべっていいですか? ムーギー いや、気が済むまで。 池原 あ、気が済むまで(笑)。じゃあ、あとちょっと。私のコーチングをしていたなかで、20代、30代の女性の特徴的なものというのが、やりたいことがわからないと行動しちゃいけないという人がいるんです。みんなすごいビジョン、ミッションを持っていて、羨ましい。「じゃあ行動すればいいじゃないですか」と言うと、「いや、ないからできません」と返ってくるんです。 でも、私はそうじゃないと思うんです。すごく恵まれた環境のなかでやりたいことが急に降ってきて、「私のミッションはこれだ。いきなり会社辞める」みたいな人もまれにいます、もちろん。でも多くの人は、ちょっとずつ試しながらやることで見つかっていく人がだいたい9割と言われています。 なので、まず行動していく。モチベーションは、行動してうまくいき出したら、やっぱり回ってくるものなので、そのなかで人を惹きつけて、もっと居心地のいい環境を作って、巻き込んで、また次の目標を見つけていく。そういうことでモチベーションというのは上がっていくのかなと思います。 ちょっとしゃべりすぎました?(笑)。 ムーギー いや、そんなことないです。非常にいいお話、ありがとうございます。 池原 ありがとうございました。すいません。 (会場拍手)

  
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