2017年度第1四半期決算IR電話会議

河本浩爾氏:河本です。よろしくお願いします。説明は決算短信の一番最後に付けております決算概要、こちらを用いて説明いたします。

まず、指標でございます。

為替は、ドルは111円9銭となり、前同期比3円5銭の円安となりました。ユーロは122円26銭となり、こちらはほぼ前年同期並みの水準となりました。

国産ナフサ価格はキロリットルあたり3万9,000円となり、前年同期で7,400円上昇いたしました。なお、速報では3万9,100円と出ておりますが、決算は3万9,000円で実施いたしております。

業績

このような状況下での2017年度第1四半期の業績でございますが、売上高は1,904億円となり、243億円。15パーセントの増収となりました。

営業利益は214億円となり、38億円。22パーセントの増益。経常利益は236億円となり、101億円、74パーセントの増益。

四半期純利益も165億円となり、79億円、93パーセントの増益となり、増収増益の決算となりました。経常利益の増益幅が営業利益から拡大していますのは、為替差損益によるものでございます。

昨年は第1四半期に急速に円高が進行し、56億円の為替差損を計上しましたが、今年は4億円の為替差益となり、差し引き60億円の改善となりました。

特別損益についてはとくに大きなものはございませんでした。

第1四半期の業績としては、営業利益・経常利益・四半期純利益で過去最高となりました。売上高の過去最高は2008年の1,933億円でございます。

それから、資料の方には記載しておりませんが、海外会社の換算レートを先期から変更しております。従来期末日レートで換算しておりましたが、期中平均レートに変更しております。ただ、大きな影響は、この決算にはございません。

続いて、売上高の説明にまいります。売上高は1,904億円と、243億円の増収となります。その要因を右側に記載しておりますが、数量差で66億円、価格差で177億円の2つでございました。

なお、価格差のうち、為替による影響はおよそマイナス10億円でございます。

事業セグメント別増減内訳

次に、セグメント別に見てまいります。石油化学は462億円と、116億円の増収となりました。

数量差の43億円は四日市のエチレンプラントが今年は定修スキップ年であったことによる販売増加が主なところでございます。価格差の72億円はオレフィン製品のナフサ上昇に伴う値上がり等によるものでございます。

続いて、クロル・アルカリは754億円と、127億円の増収となりました。数量差の11億円は、ウレタン原料の販売は減少いたしましたが、VCMの販売増加が上回ったというところでございます。

価格差の115億円は、ウレタン原料、それからPVCの海外市況上昇が主なところでございます。機能商品は445億円と、13億円の増収となりました。

数量差の24億円はジルコニア・バイオサイエンス製品の販売増加が主なところでございます。

価格差の11億円のマイナスは、バイオ製品での大口低価格品の販売増加があった、それからハイシリカゼオライトでの値下がりが主なところでございます。

エンジニアリングは146億円と、15億円の減収となりました。こちらは水処理装置での販売減少が主なところでございます。その他は98億円と、3億円の増収となりました。

続いて、営業利益の説明にまいります。営業利益は214億円となり、38億円の増益となりました。その要因を右側の方に記載しておりますが、交易条件の改善が主要因でございました。

次に、セグメント別に見てまいります。

石油化学は43億円と15億円の増益となりました。数量差の12億円はオレフィン等の販売増加によるものでございます。

クロム・アルカリは83億円と、32億円の増益となりました。数量差の16億円のマイナス、こちらは特殊要因がございます。

こちらのウレタン、それからVCMの損益改善によりまして、ウレタン、それからPVCの海外子会社が持っています原料それから製品在庫に対する未実現利益の消去金額が採算改善により、大幅に増加したというのが主要因でございます。

数量要因というより価格要因でありますが、従来から未実現の関係は数量差のところで表現していましたので、今回も数量差のところに表しております。

交易条件の44億円、こちらはウレタン原料の市況上昇による手取り改善が主なものでございます。

続いて、機能商品は92億円と、1億円の減益となりました。

数量差の14億円はジルコニア・バイオサイエンスの販売増加が主なところでございます。交易条件のマイナス9億円は、ナフタ上昇に伴うエチレンジアミンの手取り悪化が主なところだったと。

固定費差他の6億円のマイナス、こちらは償却費の増加が主なところでございます。エンジニアリングはマイナス9億円と、8億円の減益となりました。こちらは売上が減少し、損益の方も減益となりました。

その他は5億円と、1億円の増益となりました。

平成30年3月期の連結業績予想(平成29年4月1日~平成30年3月31日)

最後に、決算短信の本紙の1枚目をご覧ください。

一番下に業績予想を載せておりますが、今回業績予想は第2四半期累計、それと通期とも据え置いております。

第2四半期累計での予想数値に対する第1四半期の進捗率は、売上高で51パーセント、営業利益で49パーセント、経常利益で54パーセント、四半期純利益で55パーセントとなっております。

第1四半期は定修が集中するため、例年上期損益の半分を下回っております。

第2四半期に主要製品の海外市況が大崩れしない限り、営業利益は予想を達成できるのではないかと思っております。

配当の状況

それから、記載のところで配当の状況、こちらの配当予想に修正はございませんが、10月1日に2株を1株とする株式併合を実施することから、期末配当の額をもともと12円予定しておりましたが、これを併合後の24円に記載を変更しております。

で、その結果、年間配当金の欄は-(バー)としております。実質的には24円でございます。

同様に、連結の業績予想の右端に、1株当たりの当期純利益記載しておりますが、こちらも第2四半期は併合前でございますが、通期は併合後で記載しているため、従来の2倍の金額となっております。

私の方の説明は以上でございます。