まずはお酒を選ぶ

村瀬秀信氏(以下、村瀬):じゃあ、だいぶ押してしまいましたので、巻いていきます。第1部です。文春野球コラムペナントレース2017ということで、開幕してからここまでを振り返ってみたいと思います。

松中みなみ(以下、松中):飲み物は頼まないんですか?

村瀬:注文したんじゃないの?

松中:してなーい!

村瀬:してないの?

DOMI氏(以下、DOMI):ハイボールで!

村瀬:じゃあ、今、注文をお願いします。

DOMI:ハイボールください。ハイボールの人、手を上げてくださーい。3人でーす。

村瀬:生。……生が2人。他の人。

松中:さっきの。

村瀬:上善如水。

松中:上善如水。日本酒。

村瀬:(大井氏が手を上げているのを見て)2つ?

大井智保子氏(以下、大井):違う。レッドブルウォッカください。

村瀬:レッドブルウォッカ。

プロ野球死亡遊戯氏(以下、死亡):じゃあ俺、カクテルの「死亡遊戯」で。

村瀬:カクテル、死亡遊戯で。オリジナルの(笑)。

DOMI:あとでステッカーがついてくるんじゃないですか? それ(笑)。

村瀬:あとは大丈夫ですか?

えのきどいちろう氏(以下、えのきど):お茶1つ。

村瀬:じゃあ、えのきどさんはお茶。

中川充四郎氏(以下、中川):じゃあ、お茶2人。

村瀬:お茶2人。狭山茶2つ(笑)。

(会場笑)

松中:狭山茶(笑)。

村瀬:じゃあ、(スクリーンを指して)これまでのトピックがありますけど、どうですか? 見ていただいて気になるところはありますか?

松中:見えない!

村瀬:見えないですよね。オープン戦が3月1日で、ヤクルト×阪神で始まったんですが、開幕試合ってどうでしたか? 山田さん、長谷川さん。

長谷川晶一氏(以下、長谷川):僕、何書きましたっけ?

村瀬:オープン戦の一番はじめって何でしたっけ。

松中:青木さんのハガキ持ってるやつは違いますか?

長谷川:あれはたぶん2本目ですね。

松中:2本目か。

長谷川:わかった。12球団ファンクラブ入った人間がヤクルトか、っていうのでね。

村瀬:あー、そうだ。決意宣言ね。

長谷川:とりあえず僕、いつもファンクラブ評論家で、マスクかぶって出ていたので。初めて素顔でちゃんと勝負しようと、決意表明を書かせていただきました。

大阪批判の阪神コラム

村瀬:山田さんは?

山田隆道氏(以下、山田):確か、「昨年ブレイクした北條」という言葉に感じるモヤモヤって、まあ、言ったら、在阪スポーツ新聞批判から。

村瀬:いきなり批判から始まった(笑)。

(会場笑)

山田:在阪スポーツ新聞、在阪放送局、MBS、ABC、サンテレビ批判から始まった。

(会場笑)

山田:というところでしたね。

村瀬:いきなり。

山田:でも、僕はいつもそうですから。今の感じのほうが、僕らしくはないんです(笑)。

村瀬:だいぶ修正してきましたよね。

山田:だいぶ修正、置きにいっています。置きにいって負けている感じですよね。

(会場笑)

山田:最悪ですけどね。

村瀬:はじめはやっぱ伸び悩みました。そういう意味じゃ、HIT数って……

山田:そうですね。でも、もっとダメだと思っていました。

村瀬:そうですか?

山田:はい。それは率直な感想の時に話します。

村瀬:そうですね。わかりました。じゃあ、次は……何かありますか? どなたか。

コラムもノースロー調整

DOMI:えのきどさんがね、オープン戦で1回も登板されてなかったんですよ。

村瀬:そうですよ。

DOMI:パ・リーグにしたら、不気味で不気味で。

村瀬:覚えていますよ。オープン戦の中盤ぐらい、渋谷駅のところで、えのきどさんにドキドキしながら、(電話で)「すいません。僕なにか怒らせるようなことしましたか?」って。

(会場笑)

村瀬:「大丈夫。怒ってないよ」と言われてましたけど、ドキドキしました。

えのきど:すいません。ちょっとなんか、忙しくて(笑)。

(会場笑)

えのきど:「これが終わったらやろう」と思っているうちに、だんだんもう中盤戦になっちゃって、「これはもう出ないほうがいいんじゃないかな」と思って。

村瀬:みなさん、不気味でしたよね? 

DOMI:そうですよ。だって、一番真打ちでしょ? (けど)1打席も打席に立たない。えのきどいちろうっていう人が、いるのかどうかすら(笑)。

(会場笑)

えのきど:1回顔合わせでみんな会ったじゃないですか? あの時、僕がまた遅刻して行ったので、本当に実在しないんじゃないかと言われていました(笑)。

村瀬:3月25日ですね。死亡さんも、そういう意味では、Twitterを使わないえのきどさんの、このオープン戦の独特の調整は……。

死亡:そうですね。本当楽しみにしていたんです、一読者として。そしたら書いていなかったので、4本書いた俺は何なんだ、と(笑)。

村瀬:(笑)。

死亡:まあ、でも、……はい(笑)。

村瀬:はい、って感じですよね。あと、なにかありますか? オープン戦は死亡さんが圧倒的に首位でえのきどさんは、まさかの。

松中:「死亡さん」って呼んでいいの?

(会場笑)

DOMI:「死亡さん」って、中性脂肪さんみたいだね(笑)。

村瀬:そうですね。

松中:どうやって呼んだらいいんですか?

死亡:「死亡さん」で大丈夫ですよ(笑)。

(会場笑)

松中:「遊戯さん」じゃなくて「死亡さん」?

死亡:「死亡さん」で!

松中:「死亡さん」(笑)。

村瀬:(登壇者にドリンクが届いたので)じゃあ、みなさん、改めてカンパイ!

一同:カンパーイ!

伊藤智仁と「死亡遊戯をやっつけよう」

村瀬:長谷川さん、伊藤智仁さんをまさかの現役復帰させたという大技を。 長谷川:そうですね。

(会場拍手)

松中:すごい!

長谷川:彼には文春野球のことを言っていたんです。こういう戦いがあって、ヤクルト代表になったと。おそらく巨人が相当強いだろうから、伊藤智仁さんは現役の時もそうだし今もそうなんですけど。

やっぱり「打倒巨人」という思いがものすごく強い。入団の時にもいろいろあるので、それはちょっと今度本に書きます。

(会場笑)

松中:えー、気になる!

村瀬:よろしくお願いします。

長谷川:入団のことも含めて、「打倒ジャイアンツ」という中で、僕と僕の中にある「打倒死亡遊戯」という思いと、おそらく共鳴するだろうと思っていた。けっこう飲んでいる時にご本人にスカウトしたところ、二つ返事で「じゃあ、一緒に死亡遊戯をやっつけよう」。

会場:おーー!

村瀬:巨人じゃなくて、死亡遊戯をやっつけよう(笑)。

(会場笑)

村瀬:伊藤智仁直々に(笑)。

(会場笑)

長谷川:だから、今、一生懸命教わってるんです。打倒死亡遊戯の技を。

(会場笑)

長谷川:中30日で彼は登板してくれますので、肩にも負担がないから大丈夫ですよ。

(会場笑)

かつて飲み会で大乱闘

村瀬:(急にマイクに声が入らなくなり)あ……、あ……。

松中:あれ? 死亡した(笑)。

死亡:(笑)。

山田:飲み会ってどうやったんですか? 僕は行けなかったので、どんな感じだったんですか?

大井:それ……(笑)。

村瀬:飲み会はすごかったですね。

長谷川:そうですね。とりあえず、西澤さんが泥酔しちゃって。

(会場笑)

大井:見事な三角関数ができましたね、既婚者の。

西澤:本当に覚えていないです。

松中:やだーー(笑)。

(会場笑)

西澤:本当に会ったかどうかもわからないです。

村瀬:(笑)。そうでしたねえ。

長谷川:僕がずっと横だったので、彼女が壊れていく過程をずっと見ていたんです。

(会場笑)

長谷川:1軒目の終わりぐらいから、ちょっと好戦的になったんです。

(会場笑)

村瀬:なってました。

西澤:知らない人としゃべれないから、「まず酔っ払わなきゃ」と思って、すごい飲んじゃったんです。

村瀬:でも、とっておき死亡遊戯情報を手に入れたんだよね?

西澤:そうなんですよ! これ、言ってもいいんですか?(笑)。

(会場笑)

村瀬:どうぞ。

西澤:死亡遊戯さんの使ってるシャンプーはサクセスです。

(会場笑&拍手)

村瀬:はじめは和やかでしたが、後半から本当に、「死亡遊戯の首取ってやる!」とか、えのきどさんにまでカラんで……すごかったですよね?

えのきど:みんな息んじゃってる……。俺、店に着いたのが終わる30分前なんですよ。

(会場笑)

えのきど:原稿がなかなか上がらなくて、ギリギリに行ったんです。そしたら、もうみんなできあがっていて、「殺してやる!」とか。

(会場笑)

えのきど:そうなんですよ、「おまえなんかつぶしてやる!」みたいな勢い。その中で、西澤さんがシャンプーのことを聞いてたこと、覚えています(笑)。

(会場笑)

村瀬:松中さんは、最初の20分だけ出ていただいた。

松中:そうなんですよ。次の仕事が愛知であったので、最終まで粘ったんですけど。(でも最後まで)いたかったな。こんなことになっていたなんて(笑)。めっちゃいたかったー!

村瀬:そうです。もう、いいところだけ見て。

大井:いなくて良かったと思いますよ(笑)。

(会場笑)

村瀬:一番動いてたもんね。

大井:いなくて良かったと思う(笑)。

西澤:歳取るとそうなるよ。

(会場笑)

松中:こわい、こわーい。

村瀬:酒飲んでるけど、大丈夫?(笑)。

山田:(西澤のグラスを見て)もう飲み終わりましたよ、今で1杯目。

(会場笑)

山田:あー! 後ろに置いた。もう1杯もらったんですよ(笑)。

村瀬:はい(笑)。

えのきど:これ、最後のほうで、きっと同じようになるよ。

(会場笑)

村瀬:そうですね、これ、前と同じですね(笑)。

えのきど:「殺してやる」とか(笑)。

長谷川:こないだ集まった時、2軒目に死亡遊戯が帰っちゃったじゃないですか。

村瀬:はいはい。

長谷川:(西澤氏を指して)帰った後からすごかったの。

死亡:マジっすか。

長谷川:だから、欠席裁判。

西澤:もういいよ! 次の話題にいこうよ!

(会場笑)

野球コラムのせいで夫婦に亀裂

村瀬:はい、次にいきましょう! 続いては、それぞれ、みなさんにテーマ、お題でお話をしていただきます。フリップトークです。お待たせしました。そちらのスケッチブックに回答を書き込んでいただいています。

では、1つ目のテーマにまいりましょう。「文春野球、ここまで戦ってみての率直な感想」でございます。みなさん、せーので出していただきましょう。せーの、ドン!

村瀬:あーーー。

(会場笑)

村瀬:ちょっと気になるのがありますねー(笑)。みんな、基本的に「キツい」とありますけど、なかでも西澤さんですね。どうですか? (会場笑)

西澤千央氏(以下、西澤):うちの夫、野球にぜんぜん興味がなくて。野球の記憶が呂明賜(注:ろ めいし。元巨人の選手)ぐらいで止まっているので。

そんな中で、私が野球を見ることに対して、それまでもすごく疎まれていたんです。最近これをやり始めて、私がちょっと「野球見るのは仕事だ」面をしだしたら、逆ギレみたいになって、毎日本当にすごいケンカが絶えない。

(会場笑)

村瀬:本当に、なんか……(笑)、もうちょっと余裕のある話しようよ(笑)。

(会場笑)

誕生日月が忙しい女子って信用できないです

村瀬:っていう感じです(笑)。でも、大井さんも同じような感じで。

大井:はい。

村瀬:「野球をシンプルに楽しめなくなった」。

大井:はい。球場に行っても、「なにか見つけなきゃ」と思って、ただただ応援できなくなった。例えば、メモして、応援、スクワットして、座って、メモ、みたいな。

(会場笑)

大井:今の1塁から2塁の盗塁失敗とか、ネットに載っていないことをメモするようになったんです。そしたら、なんか、楽しめなくなって、けっこうつらいです。

村瀬:5月から1ヶ月ぐらいコラム・イップスの時期が。

大井:それはちょっと誕生日月だったので、本当に忙しくて。

松中:それはヤバい。誕生日月はヤバい!

DOMI:誕生日月は忙しい(笑)。

山田:忙しいんですか?

DOMI:キャバ嬢か(笑)。

(会場笑)

松中:ヤバい、忙しいです!

村瀬:ヤバいですか?

松中:誕生日月はヤバいと思う。

村瀬:なんでですか? ぜんぜんわからないんですけど。

松中:だって、毎日お祝いしてもらうよね?

大井:そうなんです。会社に行って、誕生日のお祝いをしてもらって、また会社に行って、誕生日のお祝いしてもらって。

松中:そうですよ!

山田:ごめんなさい。女子2人の意見が合ったんですけど、(西澤を指して)隣の女性だけは「うんうん」言ってないですけど。

(会場笑)

山田:誕生日月が忙しい女子に対する敵意しかなくなってる。

(会場笑&拍手)

西澤:あんなの呪いの日でしょ。呪いの日だよ、あんなの。

山田:僕、そっち支持します。

西澤:はい。

山田:誕生日月が忙しい女子って信用できませんよね。

(会場笑)

コラムは投手の肩と同じ消耗品

村瀬:長谷川さんは? 「想像以上の消耗戦」。

長谷川:でも、僕、先月、誕生日月だったんですよ。

(会場笑&拍手)

会場:おめでとうございまーす!

長谷川:ぜんぜん忙しくなかったですね。

(会場笑)

村瀬:そうですよね。

長谷川:もっと、気楽におもしろく楽しく戦えるもんだと思っていたんです。死亡遊戯が強いのはわかっていたので、そこにどう立ち向かっていくか? 戦いざま、負けざまを見てくれみたいな、ちょっとヒロイズムがあったんです。

けど、もっとガチで「これ、おもしろい」、「つまんない」、「この表現がどうだ」とか、「こいつの野球の見方がどうだ」みたいな、そういう噂が耳に入ってくるんです。

(会場笑)

長谷川:情報をシャットアウトして、いいことしか聞かないようにしているにもかかわらず、「なぜ長谷川はいつも、全部いい話にまとめようとするのか」みたいな。

村瀬:(笑)。

長谷川:それは僕の1つのポリシーなんですよ。どんなつらい話でもハッピーで終わらせる。

松中:いい!

(会場拍手)

長谷川:批判が入ってくると、(フリップを上げて)消耗しちゃいますね。

(会場笑)

村瀬:消耗戦といえば、死亡さんとの熊本決戦。あれは長谷川さんが急性胃腸炎で、死亡さんが過労でダウンされている中で、戦ったやつですね。

死亡:ちょうど九州シリーズで九州に行っていたので。

松中:鹿児島のやつですか?

死亡:そうです。

長谷川:熊本と。

村瀬:そうですね(笑)。

松中:熊本と鹿児島。

死亡:ちょっと夜の街に行ったら、「すごい接戦になっているぞ」という話が入ってきまして。別にそれだけの話なんですけどね。

(会場笑)

長谷川:あの時は、ヤクルトファンの温かさを感じました。一致団結して、「なんとか巨人に一矢報いようじゃないか」、あるいは、「長谷川を応援しようじゃないか」って。

山田:(西澤氏を指して)めっちゃ飲んでますよ!

(会場笑)

山田:めっちゃ飲んでるじゃないですか! 今、長谷川さんが、ちゃんとお話しされている時に。

長谷川:聞いて。

山田:人前に出る時にお酒飲むタイミングは、人の話が一段落ついた時ですよ!

(会場笑&拍手)

村瀬:さすがです、人の道を教えていただいて(笑)。

西澤:お客さんみたいな気持ちになっちゃった(笑)。

山田:本当、ガラガラガラって音出して。

長谷川:(西澤氏に)ハイボールおかわりお願いします。

(会場笑)