トレーダーが最低限知るべき心理効果

中原良太氏:こんにちは。株式予報の中原良太です。今回は「トレーダーが最低限知るべき心理効果」というテーマで、お話ししていきたいと思います。

本講座の目的

具体的には、今回の講座の目的としては、利益を出す、あるいは損失を抑えるという2つの自分の投資行動を改善する方法があるわけです。それをご紹介します。

この2つを実践するときに、僕らトレーダーが知っておくべき心理効果について、利益を出すために必要な心理効果3つと、損失を抑える時に必要な心理効果3つ。この3つを、それぞれ学んでいきたいと思っています。

ちなみに余談なんですが、この講座の内容、僕、大好きなんです。なぜかというと、自分が周りの投資家の心を鷲掴みにするような、周りの投資家たちの動きを先読みしているような気分になる。非常にワクワクするスリリングな内容だと思っています。

コツをつかめば、誰でも使うことができますし、今回この動画をご視聴のあなたも新しい心理効果を見つけていただいて、ご自身のトレードに活かしていただくと、運用成績がグンと伸びると思いますし、なにより自分のやっている投資活動に自信を持てるようになります。誇りを持てるようになります。

この心理効果を学ぶのは、非常に効果的なアプローチだと思うんです。ぜひ最後まで一気にご視聴いただければと思います。さっそく、利益につながる3つの心理効果についてから、まずご紹介していきたいと思います。

利益に繋がる3つの心理効果

「利益に繋がる3つの心理効果」。私は、この3つは最低限知っておいたほうがいいんじゃないかな、と思っています。

1つ目が「アンカリング効果」。これは、以前の動画講座で何回かご紹介したことがあるかなと思います。

2つ目が「ピークエンドの法則」。セミナーとかでもお話ししたことがあるかなと思います。

3つ目が「気分一致効果」。これは今まで話したことなかったんですが、個人的によく使ってる心理効果です。

この3つをそれぞれご紹介してきたいと思います。まずアンカリング効果から。

アンカリング効果①

アンカリング効果とは何か? 提示された特定の数値や情報に印象が残って、判断に影響を及ぼす心理効果です。

よくスーパーとかで使われます。どういう使われ方をするかというと、「3,000円」と書いてあって、横線がビーッて引かれて、下に「2,000円」と書かれてるような。「あっ、もともと3,000円だったものが2,000円になったんだ」という表記の仕方です。

もともとあった情報とか価格が頭に影響を及ぼして、これからの判断にも影響を及ぼすという心理効果です。よくよく考えてみると、別に昔3,000円だったかどうかなんて、買い物にはどうでもいいんです。

実際、今いくらで手に入るのかというのと、あと、実際にそれを得られて、どういうメリットがあるのかとか。買い物をする時に一番大事なのは、やっぱりここだけじゃないですか。

いくらなのか、どういう効果が得られるのか。この2点が一番大事なんですけれども、まったく関係ない「アンカー」といって、昔3,000円だったとかどうでもいい情報に判断が引きずられてしまう、という心理効果です。

例にも書いてありますが、昨日は3万円だった株が、今なら2万円で買えるというような心理効果があります。「お得だよね」と感じる効果があります。

アンカリング効果②

このアンカリング効果を使う時にはいろいろな使い方があります。例えば、順張り投資と逆張り投資で使い方が違います。

具体的にはどうやって使うかというと、順張り投資(株価の上昇の初動を掴み、更なる値上がりを狙う)の時には、天井のアンカー。例えば、「いくらまで上がったら、(いつも)株価は下がったよね」というような。「1,000円まで上がったら、いつも株価が下がっちゃうんだよね」というように、天井といわれるようなアンカーがあるのは、順張り投資には不適切です。

天井がないような株を選ぶのが使いやすい。アンカリング効果をうまく使った投資法だと思います。

逆に、逆張り投資(下落相場で株を買い、リバウンドを狙う)の時はどんどんアンカーを使うべきです。どういうアンカーを使うべきかというと、底値のアンカーを活用するのがいいと思います。

「いくらになったら、いつもあの株ってリバウンドしてたよね」という。「100円になったら、いつもあの株リバウンドしてたよね」っていう株を狙うと、買われやすいんです。

逆に、アンカーがないと、「この株、いくらまで下がるかわかんねーよ」っていう株だと、買いたくなくなります。ですので、こういった株は、逆張り投資には不適切だと考えられます。

アンカリング効果は、順張り投資・逆張り投資で使い方がぜんぜん違うんですけれども、この心理効果を知っておくかおかないかで、得られる利益はぜんぜん変わってくると思います。ぜひ覚えておきましょう。

ピークエンドの法則①

次、2つ目。ピークエンドの法則について、お話していきたいと思います。ピークエンドの法則。「人間が記憶しやすいのは、以下の2種類の経験である」。

1つ目はピーク、極端な感情です。すごく嬉しかったとか、すごくつらかったとか。おそらく、今までの自分の人生を振り返った時も、この2つのことについては覚えているはずです。ピークとエンド。

「あの時は楽しかったね」「あの時はつらかったね」「あの時は悲しかったね」「あの時は嬉しかったね」とか。すごく極端なことがあった時のことを、人間は記憶しやすいといわれています。

あと、エンド。一番最近の感情も、人間は覚えていると思います。例えば、ここ数週間とかです。今月はどんな月だったかとかということについては、人間は非常に記憶しています。

逆に言うと、ちょっと前のことになると……1年前のこととか、3年前のこととか、5年前のこととか。けっこう前のことになると、人間は記憶していない、おぼろげになってきてしまうんです。

実際に投資をする時には、このピークとエンドについてきちっとリサーチをしておかないと、株式投資している投資家たちがどういうふうにこれから行動するのかっていうのは見えづらいと考えられます。

ピークエンドの法則②

ピークエンドの法則を使った投資法は、判断材料に使われやすいと考えています。

投資家たちは、投資判断に、今までの最安値を、「こんだけ株価下がっちゃうの?」というふうに、恐怖の感情がピークになった地点と考える。

そして、「こんなに株価上がるの? もっと上がれよ」と思うような欲望のピークを、最高値であるとか。あとは、こないだの終値とか、一番最近の株価。

この最安値・最高値・直近の終値。こういった株価は、投資をする時の判断材料として使われやすい傾向があります。チャートを見てて、簡単にわかりますよね。

一番下はどこか、一番上はどこか、今はどこか。この3点は、非常に重要なポイントになります。このピークエンドの法則を活用する時には、とくにこの3点に気を配って見ておくのが大事だと思います。

実際にこれを使った指標として、「ウィリアムズ%R」という指標があります。これは、ラリー・ウィリアムズという天才トレーダーがいるんです。彼が作った指標ですね。

確か、年利10,000パーセントとか。それぐらいのものすごい成績を残したトレーダーがいるんですが、そのトレーダーが自分で作った指標として、ウィリアムズ%Rと呼びます。「W%R」という指標です。

この指標が、このピークエンドの法則をまさに体現したような指標ですので、これを使って投資してる方はけっこう多いです。ぜひご活用いただければと思います。

ピークエンドの法則については以上です。次、3つ目の心理効果についてご紹介していきます。

気分一致効果①

3つ目の心理効果は、気分一致効果という心理効果です。簡単です。いい気分の時には物事が良く見える、悪い気分の時には物事が悪く見える、という心理効果です。いい気分の時には、いい情報にみんな注目しています。悪い気分の時には、悪い情報に注目します。

身に覚えのある方が、たくさんいらっしゃると思うんですが。気分がいい時には、友達がちょっと嫌なことをしても気に留めなかったり。また、些細なことが幸せに感じたりとか。いいものが引き立って、悪いものが無視されるようになりやすいんです。

逆に、嫌な気分の時には何が起こるかっていうと、いいものは見えなくなってきます。友達がすごい親切をしてくれても、「いや、でも、そういう気分じゃないから」と小さく見えてしまったりだとか。

あるいは、ちょっとした嫌なことが引き立って見えたりとか。「なんだかすごくイライラする」というように思ってしまう、こんな効果のことを示しています。

これも投資家心理に密接に関わってきていますので、ぜひ確認しておくようにしましょう。

気分一致効果②

気分一致効果が、相場が上昇トレンドの時にどのように使えるか。こういう時には、含み益を抱えている投資家が非常に多いです。気分がいいはずなんです。

みんなが含み益を抱えて、みんなが気分がいい。そういう状況では、悪い材料っていうのは無視されて、積極的に株を買いたがるような風潮になっていると思います。

こういう時期に、押し目買いとか逆張りとかを使うと、下がってる株が積極的に買われるというふうに。株を買いやすい時期です。順張りも。株を買うような投資っていうのが、この上昇トレンドに非常に使いやすい、と考えられています。

逆に、下落トレンドの時。みんなが含み損を抱えている時期は、相場に悲壮感が漂っています。お葬式のような、お通夜状態。みんな気分が悪い状況になっています。

こういう状況では、すごくいい材料が発表されても無視されたり、投資家みんなが「もう、なんだかわかんないけど、この株ウザいな」「売ってしまおう」と考えてしまったりする傾向があります。

ですので、下落トレンド時には株をあんまり買わないように手控えしておくのが、無難だと考えられます。

このように、気分一致効果は、相場の状況によって投資家たちは何を考えているのかが、手に取るようにわかるようになるんじゃないかな、と思います。ぜひご活用いただければと思います。

ということで、利益を出すための3つの心理効果について、ご紹介しました。1つ目がアンカリング効果、2つ目がピークエンドの法則、3つ目が気分一致効果。この3つ、非常に大事なポイントですので、ぜひ全部覚えておきましょう。

次、損を回避するために覚えておきたいことを、これから3つご紹介していきます。

損失を招く3つの心理効果

「損失を招く3つの心理効果」。損を回避するためには、人間がどういう弱点を持っているのか、どういう間違った考え方をしてしまうのかを、確認しておく必要があります。その損を招きやすい心理効果として、この3つが挙げられます。

1つ目が、感応度逓減。

2つ目が、IKEA効果。

3つ目が、自己破壊。

この3つが、ぜひ覚えておいていただきたい心理効果です。それぞれについて1つずつお話していきたいと思います。

感応度逓減①

1つ目、感応度逓減。これは2つの心理効果をまとめたものです。

その1つは、損失が利益より過大評価されること。損が出た時は、利益が出たときよりも、大きく感じる。1万円の損は、1万円の利益よりもつらい。1万円利益が出ても、1万円の損がやっぱり引き立って見えてしまう。

嫌なことは、いいことよりもつらく感じてしまうという感じ方は、人間の本能です。こういう心理効果が1つです。

もう1つが、損益が大きいと感覚が麻痺すること。例えば、1万円の利益と100万円の利益。1万円はすごくうれしいと感じるけど、100万円となると、ちょっとイメージしづらくなってしまって、なにがなんのことか分からなくなってしまう。という効果。

この2つが、この感応度逓減という法則です。

これは、両方とも非常に危険です。損失を過大評価してしまうと、まず利益のことを過小評価してしまったり、利益を伸ばすことを過小評価してしまったり、あるいは、ちょっとした損でイライラしてしまったりする可能性がありますので、注意する必要があります。

損益が大きいと感覚が麻痺する。これも、感覚が麻痺すると正常な判断ができなくなってしまう危険があります。とくに塩漬け(株価が下がってしまい、売れずに保有し続けること)をする時に、正常な判断ができなくなります。

感応度逓減②

感応度逓減に逆らって損を回避・できるだけ冷静な判断をするために、何を心がけるべきかというと、具体的な対応策が2つあります。

1つは、損切りを速く、利益確定を遅くするという方法です。これによって、損が大きく見えてしまう感応度逓減を軽減できる。つらい時期を、短くすませられると考えられます。

もう1つお伝えしたいのが、感覚逓減は、損益が大きくなると感覚が麻痺するということなんですが、塩漬けでよく起こります。塩漬けをすると、想定以上に損失が増える可能性があるんです。

でも、感覚が麻痺してるからその危険性に気づけない。「もう株価が半分になって、500万円損しちゃった。でも、500万円っていくらだっけ? わかんねーや。もうなんでもいいや」と思ってしまう方、けっこういらっしゃいます。

塩漬けしてしまうと、そういうことが起こりうるんです。なので、塩漬けは事前にやらないというふうに決めておくのが、非常に大事なポイントだと思います。

これが1つ目、感応度逓減の法則でした。

IKEA効果①

2つ目、「IKEA効果」についてご紹介していきます。何かというと、IKEAっていう家具屋さんがあるじゃないですか。IKEAではけっこう、DIY:Do It Yourselfの家具があります。つまり、買って家で自分で組み立てるような家具です。

こういう、自分で努力して組み立てた家具って、おそらく出来合いで買ったものよりも価値を感じてしまうんです。他にも、職人が手作りで作ってくれたもの。時間をかけて、丁寧に手間をかけて作ってくれたもの。これと、工場で作られたなにか。たとえ中身が一緒だとしても、手間のかかってるほう(前者)に価値を感じてしまうのが、人間の性というか本能なんです。

(IKEA効果は)努力と成果を混同してしまう心理効果を指しています。時間をかけて、手間のかかっているものほど、価値がある・効果があると考えてしまう傾向が、人間にはあると考えられています。

これが、株式投資ではご法度なんです。努力と成果は別のものです。がんばればうまくいくというのは、間違いというか、がんばってもうまくいかない時はあります。うまくいきたいのであれば、がんばり方を考えなきゃいけないのが、非常に大事なポイントです。

IKEA効果にとらわれると、すごく損します。例えば、「時間をかけて調べたんだから、この株は買わなきゃいけない」とか。時間をかけたかどうかは、相場にはまったく関係ないです。利益を出すかどうかには、関係ないです。きちんとポイントを押さえてるかどうかが、一番大事なんです。

この努力と成果を混同してしまうと、自分勝手な投資になりがちなので、ご注意していただく必要があると思います。

IKEA効果②

このIKEA効果を避けるために、何ができるか? 努力と成果を切り離して考えるのが大事だと思います。このコツで、私がよくやる方法なんですが、どんなにいい銘柄を見つけても、どんなにいい投資法を見つけても、思いついても、すぐに使うっていうことはやらないです。すぐに株を買うっていうことは、やらないです。

じゃあ、どうするかというと、数日間寝かせる。いいことを思いついたら、まずはそのアイデアを寝かせます。すごくいい銘柄を見つけた、1年かけていい銘柄を見つけた。例えば、1年かけていい投資法を作った。作った時は、努力と成果を混同しているはずなんです。

なので、ちょっとだけ寝かせます。その投資法や銘柄と距離を置いて、数日間寝かせて、また冷静な、客観的な視点を持った自分で振り返る。そのうえでもいいものを、取り入れるということをしています。

とくに徹夜して作った投資テクニックとか、徹夜して見つけた銘柄とかは、どうしても愛着が湧いてしまうものなんです。人間の性で、誰にでも起こることだと思います。

でも、それに従っちゃいけない。従わないためにも、それで間違った判断をしてしまわないためにも、数日間そのアイデアを寝かせる。本当に自分の考え方は合っているのかを、後々客観的な視点で振り返る習慣を持つ。それが非常に大事だと思います。

このIKEA効果は、僕らトレーダーが人間だからありうることだと思いますので、ぜひこのポイントを押さえておくといいかと思います。

自己破壊①

最後、「自己破壊」について、お話ししていきたいと思います。これは、「自分を破壊したい」という欲求ですね。人間に元来、備わっているものだと考えられています。デストルドーとか、別の用語で考えられることもあるんですけれども。

今の生活が気に入っているとします。今の生活を変えて、例えば投資で成功するとか、大きな利益を手に入れる、今の生活とは違うなにかを手に入れる。こういうことがあったとして、「こういうことをしてわざわざ利益を手に入れるよりは、失敗したほうが楽なんじゃないか? 幸せなんじゃないか?」「自分でわざと失敗したほうが、幸せなんじゃないか?」と歯止めがかかってしまう方が、けっこういらっしゃいます。

私自身、この自己破壊によって、けっこう悩まされた時期もありました。「うまくいかなくていいや」「がんばらなくていいや」とか。

あとは、含み益が出てる時に限って、「ちょっとぐらい油断しても大丈夫かな」と。油断していいわけないんです。でも、心のどこかで「失敗したほうが幸せなんじゃないか?」と思ってしまう心理傾向です。

仕事をしている時にも考えてしまうこと、あるんじゃないですかね? 「うまくいったらつまんないな」「うまくいかないからおもしろいんじゃないか」「うまくいかせたい」と口では言うんだけれども、心のどこかではうまくいかないことを望んでいるとか、あるかと思います。

自己破壊②

自己破壊というのは、無意識下で働くことが多いんです。ですので、自分がとっさの思いつきでなにかを始めた時とかは、自己破壊に則った意思決定をしている可能性があります。

「この株いい!」って、とっさに「買う!」と決めたことは案外、無意識のうちに「失敗したい」っていう欲が出ている可能性があります。

ですので、定期的に自分の行動を振り返って、「自己破壊をしていないか?」を振り返る必要があります。手帳とかに控える、あとは、できるだけとっさの思いつきでは意思決定をしないようにする。できるだけじっくりと決めて、意思決定をするのが大事です。

思いつきで、1つだけを見て決めるのではなく、複数比較して決めるとか。「こっちとこっちを比べたら、どっちがいいか?」とか、じっくりと物事を決める習慣をつけるのが、大事だと思います。

ということで、今回はリスクを招きやすい心理効果を、3つご紹介しました。1つ目が感応度逓減。2つ目がIKEA効果。3つ目が自己破壊。

本講座のまとめ①

最後にもう一度、お話を振り返っていきましょう。利益を出すために、3つの心理効果についてご紹介していきました。

1つ目が、アンカリング効果、2つ目がピークエンドの法則、3つ目が気分一致効果。それぞれ非常に重要なポイントです。

アンカリング効果は、みんなが昔の価格を覚えているとか、その価格を判断材料にしているという効果です。

2つ目が、ピークエンドの法則。気分が高揚している時とか、落胆している時とか、極端な感情を持っている時。あと、今のことをみんな覚えていますという効果でした。

3つ目が、気分一致効果。これは、利益が出ていたらみんなうれしいし、損が出ていたら、みんな落ち込みます。そういう時に、うれしい時にはポジティブに考えますし、苦しい時にはネガティブに考えます。

人間は、そういうものです。ですので、それに合わせて自分の投資法を決めるのが、非常に大事なポイントだと思います。

本講座のまとめ②

リスクを抑えるために、ぜひ知っておいていただきたいのが、この3つの心理効果でした。

1つ目が、感応度逓減。これは、損得勘定が正常に機能しないのが非常に重要・危ないポイントですので、ここを押さえてトレードするのがいいと思います。

2つ目が、IKEA効果。自分の努力と成果を混同してしまう、ごっちゃにしてしまう、という心理効果です。これも非常に危ないので、ぜひ避ける努力をしましょう。

避けるためには、アイデアを寝かせるのが非常に効果的だと思います。私はよくそういうふうにやってますので、ぜひあなたも実践していただければと思います。

3つ目が、自己破壊。「自分を壊したい」「失敗したい」という欲求が、人間には元来備わっているものなんだという考え方です。無意識のうちに、なにか意思決定をする時は、それが一番ではない可能性がけっこう高いです。

私の場合は、この自己破壊欲求がけっこう強いようなんですけれども。「失敗したい」って思ってしまうってことですね。

「もう、どうにでもなれ!」みたいな、そういう意思決定をしてしまう方は要注意です。そういうことに陥らないように、できるだけ衝動的な意思決定をしない。

複数の選択肢を用意・比較・吟味したうえで、「これにしよう」と決める習慣をつけるのが、非常に大事だと思います。ぜひ、生活に取り入れていただければと思います。

今回、6つの心理効果についてご紹介しました。それぞれ非常に大事なポイントですので、ぜひ全部覚えていただければと思います。

最後までご視聴いただきまして、ありがとうございました。