のぶみ氏の子どもに反抗期が訪れる

のぶみ氏(以下、のぶみ):僕は2ヶ月の間に『世界一受けたい授業』に出て。

山口トンボ氏(以下、トンボ):そうですね。メディアに出演されてた。

のぶみ:それで、中学にウチの子が入ったんです。カンタロウ。

西野亮廣氏(以下、西野):おめでとうございます。

のぶみ:それでカンタロウが反抗期になったんです。

西野:へー、ちゃんとくるんですね。

のぶみ:(笑)。「反抗期きた!」と思って。それで、先日担任の先生から電話あって、「カンタロウ君が水筒で友達のことを殴った」って。

西野:わー。

トンボ:むちゃくちゃ悪いじゃないですか。

西野:悪い。

のぶみ:それでカンタロウに「おまえ、それ本当にやったのか?」って言ったら、「俺、謝んねーよ」みたいなことで。「あいつは、20発イェイ、イェイってやってきて、しつこくて」「だから、俺、やってやった」って。

それで、「どのレベルで殴ったの?」って聞いて。たんこぶがちょっとできるくらいらしくて。「じゃあ、謝る必要ねーか」って(笑)。

西野:そうなんですか。

のぶみ:担任に言って。それでカンタロウが今、バドミントン部に入ったの。それで、けっこうでかい水筒だったから、「あれでやったのか? あれでやるのは、ホントによくないぞ」「2リットルもあるんだぞ」と。

西野:でかいですね。

のぶみ:「アレをバンってやったら、死ぬぞ」って。「いや、違う。俺は500ミリリットルので殴った」って。

西野:はい。

のぶみ:「じゃあ、しょうがねーか」って(笑)。

西野:そうなの? 500ミリリットルならセーフで、2リットルならアウト?

トンボ:ダメです。水筒でなぐるのは。

西野:水筒で殴るのはね。鈍器はアウトです! リットルじゃないね。

のぶみ:(笑)。

西野:容量ではないですよね。

のぶみ:謝るのは、しょうがないじゃない。でも水筒で殴るのは、これからよそうって。「とりあえず、水筒で殴るのはやめろよ」って言って。素手でいけ、ってことにして。

西野:でも来るんですね。ちゃんと反抗期って。

トンボ:ホントですね。

のぶみ:でもカンタロウが反抗すると、うちの奥さんはその倍くらいの速さで、「おめーがいけないんだろ!」って言って、たたきつけるように怒るので。うちの奥さんも早いからキレるのが。

トンボ:母ちゃんが強いのは、いいですよね。

のぶみ:俺、存在を消してる感じですね。

西野氏は2冊目の自己啓発本執筆中

のぶみ:それでまた来るんですよ、夏に。8月3日に二子玉川ライズていう、けっこうでかいところで個展をやらないといけなくて。それはもう修行ですね。(西野氏に)夏はなんかあるんですよね?

西野:夏、何してるんだっけな。

のぶみ:なんかチケットを販売してる的なことが(コメントに書いてある)。

西野:あ、それはふざけたライブなので、全然いいんです。

のぶみ:ふざけた?

西野:それはたいしたライブじゃないんですよ。僕の制作発表をするライブなんで。ファンしかこないような。ひどい、ひどいライブです。(笑)。

トンボ:ひどいライブではない。ひどいライブって。

のぶみ:(笑)。

西野:みなさんみたいな立派なやつじゃなくて、製作途中のものを見せるっていうだけの。「今こんなことやってますよ」っていうだけの。そんな大きいやつじゃない。

のぶみ:でも、自己啓発のやつも出される、2冊目?

西野:あ。そうです、そうです。本を。

のぶみ:2冊目。あれはいつ出るんですか?

西野:今からやって。

トンボ:絶賛執筆中。

西野:ほぼ書き終わってる。

のぶみ:山ごもりで書いたのかな?

西野:そうです、そうです。後半の5日くらい空いたんで、そこでバーッと書いちゃって。でも今から……今6月ですか?

のぶみ:そうです。

西野:だから、9月とか、10月とかだと思います。それが出るのが。

のぶみ:へー。9月とか10月とかですか。内容的にはどういう内容ですか?

西野:いや、えーとね。『魔法のコンパス』って本を出したんですけど、去年の8月に。

(書棚のほうを見て)あ、それですそれです。あれの、仕事の仕方とか書いたんですけど。

(のぶみ氏が書棚から本をとってくる)

西野:この半年とか1年で、ゴロっと状況が変わったので、この1年のことを書こうと。つまり、『えんとつ町』の売り方だとか、お金の扱い方だとか、広告戦略だとか。そういうことをちゃんと書こうと。

のぶみ:お金の扱い方? 広告戦略?

西野:「ここお金いる」「ここお金いらなくね?」とか。「お金かけたほうがよくね?」とか。そういうこと。あと、「こういう広告はいらない」「こういう広告多くしよう」とか。

トンボ:今までのやり方では通用しないぞ、的な。

西野:そうそう。

のぶみ:増えてきてるからなー。YouTubeのあのライブのやつもそうだけどね。増えてるから、知らないっていうのもあるんだよな。

西野:そうなんですよ。

のぶみ:それで、(西野氏が)詳しそうってイメージがあるんだよ。

西野:あー。

次のビジネス書をいかにして売るか

トンボ:(コメントより)まほコン(魔法のコンパス)、おもしろかった。

西野:まほコン(笑)。

のぶみ:タイトルは何にするんですか?

西野:まだ決めてないですよ。どうしましょうかね。そこだなと思ってるんです。

トンボ:次の表紙とかも楽しみだ。西野さんの本は表紙とかを楽しみにしている人が実は多い。

のぶみ:オシャレだからな。

西野:(コメントより)広告代理店のゴリ押し芸人、西野。

トンボ:ゴリ押し芸人だったんですか?

西野:いやー(笑)。

のぶみ:そうなんですか?

西野:押されているとは、あまり思わないですけど。でも、やっぱり友達多いですよ、広告代理店に。こんな活動しているから売れてきますよね。

トンボ:そうですよね。

西野:タイトル、どうしましょうかね。

のぶみ:そうだね。

西野:「タイトルどうしましょうか?」問題と、一番悩んでいるというか、考えているのは、次の本もビジネス書だから、売ったほうがいいなと。絶対に売ったほうがいい。

のぶみ:だって10万部売れたんですよ。

西野:そうなんです。

トンボ:『魔法のコンパス』。

西野:大きいですよ。

のぶみ:しかも、1回10万部売れたっていうことは、次はけっこう部数上がるよね。

トンボ:僕、絶対売れると思いますね。

のぶみ:部数のアレが初版からけっこう変わると思うな。

西野:あー、かもしれないですね。

のぶみ:だから、けっこう2作目って大変だからね、プレッシャーかかるから。実はね。

西野:うん。で、「当てたい」と。

のぶみ:そうだろうね。

西野:どうやって当てようかと、いろいろ考えて、1つは「自分が使える宣伝材料は何だろう」って考えたときに、講演会のオファーすごいんですよ。むちゃくちゃ、くるんですよ。

トンボ:いろんなところで。

のぶみ:くるだろうなー。

西野:講演会がいっぱいオファーいただいているっていうのと、あとビジネス書を掛け合わせたときに、どういう売り方があるかなって。一番ベターなのは、これまでやったみたいにお土産にするっていうやり方。

トンボ:講演会のお土産に。

西野:「個展のお土産に絵本を」っていうのを、講演会のお土産にビジネス書を売るっていうのをやればやるほど、出口でいっぱい買ってもらえるなと。

それで「講演会のお土産にしよう」っていうのが1つあったんですけど、もう1つ、もっと使えるなと思ったのが、講演会のオファーがたくさんきているっていうのを、僕とマネージャーしか共有してないんです。3、4人しか知らなくて。でも講演会のオファーがたくさんきているっていうのは、これは信用であると。

ビジネスマンからあれだけオファーがくるんだっていうのは、これは信用に値するし、それだけオファーきているやつの本って読みたいからって思ったときに、講演会のオファーがきたことは可視化したほうがいいなと。「いっぱいきてまっせ!」って。

トンボ:うたったほうがいい。

西野:見える化した方がいいな、っていうときに、もう講演会のオファーがきてることもオープンにしちゃおうと。クラウドファンディングをやって、クラウドファンディングのリターンで僕の講演会を主催できますよっていう。

リターンを1個作っちゃって、このリターンを買ってくださった方には、この本を100冊プレゼントする、そしたら10個買ってくれたら、その時点で1,000冊。20個買ってくれたら、その時点で2,000冊売れる。確実に1,000冊、2,000冊売れる。それよりなにより、「この人オファー、むっちゃきてるじゃん!」っていうっていうことを一般の方に見てもらえる。

トンボ:そうですね。

講演会のお金を何に使うか問題

西野:そこが一番宣伝になること。それで、それ用のクラウドファンディングをしようと思って。それ用のクラウドファンディングするのはいいんですけど、えーと、お金が集まるじゃないですか。講演会のお金が何十万か集まったのを何に使うか問題。

トンボ:なるほど、なるほど。

のぶみ:何に使うか問題。

西野:はい。

のぶみ:次につなげることにしたいですよね。

西野:これ、このビジネス書がより届くための装置を買えたら一番いいんです。例えば『えんとつ町のプペル』の場合だったら、クラウドファンディングで集めたお金で“光る絵”を買って、この光る絵を全国でまわして、そこで今なお、勝手にどっかで売れている状態。

のぶみ:あれはけっこう広まりましたね。

西野:あれは広まった。

のぶみ:あれは正解だろうね。

西野:ああいう、あれのビジネス版みたいなの。

トンボ:なるほど。

西野:何に使うか。厳密に言ったらですよ、本来は全部僕のギャラです。講演会のギャラだから。クラウドファンディングの売り上げみたいになってるけど、本来は出演料。

トンボ:出演料。

西野:本来は僕のギャラなんですけど、ここのギャラなんか、もはや1円もいらないです。

のぶみ:へー、すごい。

西野:僕ね、生活費ももはや要らない。僕が欲しいのは、製作費。

トンボ:製作費。

西野:つまり何か作るとき10億円かかるっていったときに、10億円集められるようになっていきたい。生活費に関しては、なんとかなるし。もう家買ったし。同じ服しか着ないし、別に生活費そんなに要らない。結婚もしてないし、僕の場合は。

だから、このギャラは一切いらなくて、ギャラっていうことにしなければ、吉本興業がもっていくこともしないでしょ。

トンボ:はい。

西野:だから全額、作品のために使えたらいいな、って思ったんだけど、はたして何を買えば一番いいのか。

トンボ:なるほど。

のぶみ:それはビジネスで発生したものは、ビジネス系のところへやりますって。

西野:それが一番気持ちいいです。そのお金を使って。

トンボ:より売れるっていう。

西野:本当はね。さっきも言いましたが、本当は僕のお金だから、このお金を何に使おうと、僕の勝手なんです。

のぶみ:そりゃそう。

西野:このお金で海外旅行をしたって、誰も何も文句言えない。

トンボ:そうですね。

西野:だけれども、クラウドファンディングをやる以上。

のぶみ:おもしろがりたい。

西野:このお金をこういうことに使うっていうことを、ちゃんと明言して、しかもそれを『えんとつ町のプペル』に使うでもなく、僕の舞台に使うのでもなく、今回のビジネス書のために使っていったら、お客さんは一番気持ちいいんじゃねえかな、と思って。

トンボ:たしかに。

西野:それが何なんだろうな。