平成29年3月期決算決算説明会

三戸純一氏:みなさま本日はお忙しい中、私どもの決算説明会に多数お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

私が当社代表取締役社長の三戸純一でございます。どうぞよろしくお願いいたします。本日はこれから約1時間をいただきまして、先日発表いたしました平成29年3月期業績に関するご報告。

続いて当グループの中期経営計画KBK2016の進捗状況をご説明した上で、平成30年3月期の業績見通しについてご説明させていただきます。

ご質問等に関しましては、後ほど質疑応答の時間を設けておりますので、その際にお願いいたします。

それでは今決算の具体的な内容につきまして、担当取締役の苫米地よりご説明させていただきます。

苫米地:苫米地でございます。よろしくお願いいたします。それでは私から当グループ平成29年3月期決算の内容につきまして、簡単にご説明させていただきます。

お手元の資料または正面のスライドをご覧ください。

平成29年3月期決算概要

なお、貸借対照表、キャッシュ・フロー等の結果につきましては、お手元の補足資料をご覧ください。

当グループの決算の概要ですが、売上高につきましては、火力発電所向け計装システム事業が前年に引き続き、高水準に推移したほか、複合材料事業と、グループ会社であるヱトー株式会社の事業であるネジ関連事業が好調に推移いたしました。

しかしながら、充電設備事業と、航空電子事業におけるバイオマス発電機器の大口案件が一部翌期へと納入延期となったことなどから、売上高は前年同期に比べ66億1,000万円減少し596億2,600万円となりました。

損益面におきましては、売上高同様、好調に推移した複合材料事業とねじ関連事業に加え、電子機器事業の底上げで、業績に寄与いたしましたが、資源開発機器事業は、前年度の特需ともいえる好業績の減速もあり、売上総利益は前年同期に比べ1億5,100万円減少し、84億8,000万円となりました。

営業利益につきましては、販管費の削減効果もあり、前年同期に比べ1,300万円減少の11億9,000万円となりましたが、ほぼ前年度水準を確保し、予想地を上回る結果となりました。

経常利益につきましては、持分法による投資利益が増加したことなどにより、前年同期に比べ2億900万増加し、16億4,000万円となりました。

また親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、負ののれん発生益13億5,000万円の特別利益を計上した前年同期に比べ11億4,500万円減少し、10億5,500万円となりましたが、負ののれん発生益はあくまでも特殊要因に過ぎず、予想地を上回る結果となっております。

平成29年3月期決算概要(事業セグメント別)①

それでは、次に事業の種類別セグメントの決算概要についてご説明申し上げます。

最初に基幹産業関連部門についてご説明申し上げます。充電設備事業において、大口案件の納入が翌期へと延期になったことにより、大きく売上が減少いたしました。

また資源開発機器事業は、特需ともいえた前年度とは違い、例年並に推移したことなどから、売上高、売上総利益ともに大きく減少する結果となりました。

このような結果、売上高は前年同期に比べ42億8,600万円減少の185億7,900万円となり、売上総利益についても、前年同期に比べ3億7,2000万円減少の18億7,200万円となりました。

平成29年3月期決算概要(事業セグメント別)②

続いて電子・制御システム関連部門についてご説明いたします。航空電子事業は予定したバイオマス発電機器の大口案件の納入が翌期に延期となったことなどから、売上高については減少いたしましたが、高収益の輸入商材の影響で、売上総利益は増加いたしました。

電子機器事業は、再稼働した機器、原発の納入に加え、当グループの主力事業の1つとなってきた電子部品が底上げしたことなどから、売上高、売上総利益ともに増加いたしました。

一方で、計装システム事業は前年同期に引き続き、国内火力発電所にて高水準な業績で推移したものの、前年同期比では売上高、売上総利益とも減少いたしました。

この結果、売上高は前年同期に比べ21億7,600万円減少し、103億300万となりましたものの、売上総利益は前年同期に比べ1,400万円増加の15億3,600万円となりました。

平成29年3月期決算概要(事業セグメント別)③

次に産業素材、関連部門についてご説明いたします。

樹脂・塗料事業は米国および中国での事業が外貨ベースでは前年度並に推移いたしましたものの、為替の影響を受けて、売上高は減少しました。

複合材料事業は設備機器および資材の納入とともに前年度と同様に好調に推移いたしました結果、売上高、売上総利益ともに増加いたしました。

そして食品関連事業は、主要事業であるハム・ソーセージ用副資材、設備機械ともに低迷し、売上高、売上総利益ともに減少いたしました。

この結果、売上高は前年同期に比べ12億1,100万円減少の164億3,900万円となりましたものの、売上総利益は前年同期に比べ2,700万円増加の18億6,300万円となりました。

平成29年3月期決算概要(事業セグメント別)④

最後に機械部門関連部門についてご説明いたします。

ねじ関連事業はグループ会社であるヱトー株式会社の国内外におけるネジ事業の業績が底上げしたことに加え、当社との連携によって光複屈折装置の受注に成功したことなどにより、売上高、売上総利益ともに減少いたしました。

またばね関連事業についても、グループ会社であるサンコースプリング株式会社のコアビジネスである定荷重ばねを中心に業績を伸ばし、売上高、売上総利益ともに増加いたしました。

この結果、機械部品関連部門の売上高は前年同期に比べ10億6,200万円増加の143億400万円となり、売上総利益についても、前年同期に比べ1億7,700万円増加の32億800万円となりました。

セグメント別の決算概要については以上でございます。

以上、平成29年3月期の決算概要についてご説明させていただきました。