2016年度決算 ハイライト①

田中晃氏(以下、田中):お忙しい中お越しいただいきありがとうございます。まず2016年度、昨年度の決算のハイライトについて簡単にご説明申し上げます。

2016年度の累計正味加入件数は年度末としては過去最高の282万3,000件となりました。改めて感謝を申し上げます。年度末としては過去最高を記録することができ、11期連続の純増を達成しています。

しかし、メディアの反響は大きく変わっており、当初想定をしていた数を下回るという結果になって、改めて気を引き締めて取り組んでまいりたいと思っています。

新規加入件数は57万8,000件。主に錦織圭選手がベスト4に入る活躍をみせた「全米オープンテニス」とか、サッカーの「UEFA EURO 2016 サッカー 欧州選手権」、音楽でいいますと「氷室京介」「BABYMETAL」などの特番。

ドラマでいいますと開局25周年記念と銘打って行いました、20話連続で行いました『沈まぬ太陽』と、こういった番組が新規加入をけん引いたしました。

また、解約の件数は56万1,000件で、お客様1人1人の嗜好に合わせた番組リコメンド政策等々が解約抑制に一定の成果を上げたと思っています。

2016年度決算 ハイライト②

この加入状況を受け、連結の収支ですが、ご覧いただいている通りです。収支は前期と比べて増収増益を達成することができました。売上高・営業利益・当期純利益、これは上場来の最高を更新することができました。

売上高782億5,300万、これは累計正味加入件数の増加、それと子会社の外部売上の増加等々があり、前期と比べ、29億5,700万円の増収となりました。

経常利益は102億8,200万、これは広告宣伝費、広角的あるいは効率的な費用投下等によって前期と比べて7億6,600万の増益となりました。

続いて、配当です。1株当たりの期末配当金は、前期と比べ増収増益を達成したことを鑑み、当初予想しておりました60円から20円増配いたしまして、80円としました。

それから、特記事項として株式取得について。3月にアクトビラ社を子会社化、4月にIMAGICAティーヴィを連結子会社化しました。これはすでに発表している通りです。

アクトビラ社につきましては、インターネットを利用した新たなサービス等を主眼に置いたかたちでの子会社化、IMAGICAティーヴィ社につきましては、当社の主幹事業となる、有料放送事業、こちらでの顧客基盤の強化、シナジー効果を出すことが大きな狙いです。

それでは、数字の詳細は専務の佐藤がご説明します。

佐藤和仁氏(以下、佐藤):それでは、説明させていただきます。

いつも通りお手元のパワーポイントの資料7ページをとりまして、加入状況・収支状況とその内訳、そして子会社という状況を説明していきます。

2016年度 加入状況

まず加入状況ですが、ここは数値の確認になります。青く塗ったところが2016年度、新規加入件数が約57万8,000件、前期差1万2,000件、2パーセントほどの減少。解約件数56万件、1万8,000件ほど増加、3パーセントほどの増加となっています。

差引約1万9,000件、これが純増達成ということで、2006年から続けている11期連続の純増となります。前年よりも3万件ほどの減少となっていますが、累計では年度末最高値と282万3,000件という数値となっています。

累計正味加入件数の推移

これは累計正味加入件数の過去5年間の推移です。2012年度3前年の10月から完全デジタルの3チャンネル化をしました。その通年した年です。

そこからここは前期差増えた純増の数です。順調に伸ばしてきています。さらにこれを今年度12期連続純増に持っていきたいと考えています。

2016年度 収支状況

こちらが収支状況です。まずは数字の確認ということで、上の連結から確認させていただきます。青く塗ったところが2016年度。売上高が782億5,300万、前期差29億5,700万の増収。

営業利益101億4,100万、10億6,000万の増益。経常利益102億8,200万7億6,600万の増益。 当期純利益68億円、9,200万の増益と増収増益となっています。

この増収の内訳、それから経常利益の増益の内訳、これは10ページ以降で説明しますが、このような状況になって売上、連結も単体も、我々の歴史上最高の額を更新しています。

それから、営業利益・当期純利益は上場以来の最高値です。ここのところの差がありますが、ここは特別損失の方を出しています。5億円弱ほど出しています。

ここは辰巳の放送センターが、これからの設備投資に向けて一部解体をするという工事を行っており、特別損失が出ております。その部分が差が出ています。

そのような状況に増収増益というかたちになっています。そういう中で、先ほど申した通り、年間配当、予想配当60円を20円アップして80円。前年はここのところに記念配当10円入っていたので、差は10円です。

普通配当としては20円のアップということで発表しました。これは売上高増収になった部分、29億5,700万増収になった部分の内訳です。連結の方で記入をしています。

この濃く塗ったところ、これが約9割ほど占めますが、ここは加入者様からいただく視聴料収入、有料放送費用です。ここは5億5,000万の加入者増加により増収です。その他収入、24億円と大きく増えております。

ここのところでは単体だと放送関連マトリアル、広告放送とかイベントとか、そういったものが2億円ほど入っています。それ以外の部分、21億円強は子会社の外部販売の増加です。

これは後ほど説明しますが、子会社のWOWOWコミュニケーションズの新規業務受託、それからECショップでのグッズ販売、ここが非常に伸びました。

この部分が外販として寄与しております。合わせて29億5,700万の増収という内訳です。これは連結における経常利益7億6,600万の増益、その内訳です。

連結経常利益 前期との差異要因

増加要因と減少要因で分けています。増加要因の方は費用の減なり、売上の増加という部分を増加要因としてまとめています。

一番大きいのが広告宣伝費。前年よりも効果効率的運用ということで、8億3,000万ほど費用が減っています。それから、先ほどの加入者増加に伴って視聴料収入の増加5億円。

それから、付帯事業収支が、ここは放送関連収入、売上のところで一番大きいのは2016年度はサッカーのEURO選手権、テニス、といったスポーツコンテンツが非常に多かったと思います。

そのことによって広告売上、ここが非常に伸びました。ここの収支差が前年よりも4億円ほど改善したということがありました。

一方、減少要因の方です。こちらの方は為替差損益のところがマイナス4億円です。ここのところ、前年は1億円ほど、外貨建ての買掛金の強化という部分です。

そこのところは前年は1億円ほどのプラスでしたけれども、今年度は急激な円安によって3億円弱そこのところが悪化したという差引で4億円ほどのマイナスということがあります。

それから減価償却費、ここは設備投資ということで2億円ほど入っておりました。それから技術費、ここのところは前年設備投資した部分での無償保証期間。

ここは前年がありましたが、それは切れて有償になったという部分で、補修費用等が1億2,000万ほど増えております。

それから番組費。これはまた図でまたご説明しますが、結果的に1億1,000万ほどのっています。その他の部分のところは主に子会社WOWOWマーケティングの、WOWOWコミュニケーションズの、そこの横浜本社に移転というものがありました。

コミュニケーションズのところの移転費用がここに入っております。この差し引きで7億6,600万の増益というような意味になります。

番組費の推移

これは先ほど申し上げた番組費の前年対比で1億1,000万が増えたという部分での内訳です。過去5年間のせてあります。この折れ線グラフの部分が単体の売上に占める割合を示しています。

33パーセントぐらいから37パーセントぐらいの利益を占めています。色の説明になりますが、茶色っぽい部分は、その他番組費とかになりますが、ここに著作権使用料等が入っております。

ここのところは映画番組配給費。洋画費用、ハリウッドに払っているお金。濃い色の部分は有料番組放送費となりますが、オリジナルコンテンツ、ドラマ、スポーツ、音楽WOWOWならではという部分がこの部分になります。

数字は全体に占める青い有料放送コンテンツ。WOWOWならではの部分を占めた割合を占めている。特に、2012年度、3チャンネル化した以降、70パーセントを超えたかたちで維持して、WOWOWならではとなってきています。

これが前年との対比というかたちになるわけですが、ここは1億1,000万ほど増えました。まず著作権使用料の部分が約8,000万ほど増えています。

ここのところは、加入者の増加に伴って増える部分。それから一部会計等もあり、8,000万ほどの増加。

それからハリウッドメジャーのところは7,000万ほど減っています。ここは前年とのタイトル差です。有料放送費については、ここは差し引き1億円ほどの増加となっております。

結果、1億円となってますが、計画としてはもう少し増える計画を立てておりました。1つには、運要素に対する実施策。

またもう1つでは、相手方の都合による放送を予定していたが、キャンセルになり、試合ができなかったときの対策です。結果、前年は全体として、1億1,000万程度の増加で着地しています。

主要な連結決算会社の収支状況

最後に、子会社としてWOWOWコミュニケーションズ。テレマーケティング関連業務を行っています。ご覧の通り増収減益になっております。

この増収の部分については、テレマーケティングの新規業務の仕掛けとなり、それから氷室京介さんですが、グッズ販売の受託をしまし、非常に伸びて増収です。

一方、先ほども申し上げました本社移転ということが入っています。減益になっています、というかたちで、一時的費用が発生しました。

以上ですが、概況ですが、ご質疑を終わらせていただきます。

司会者:続いて2017年度から2020年度の中期経営計画について、社長の田中よりご説明いたします。

田中:今回はいつもの発表に加え、今年度から新たに策定した中経のご説明を加えさせていただきます。ちょっとお時間を頂戴したいと思います。

取り巻く環境について

まず1ページ目ですが、これは環境変化なので、みなさまも重々感じられていられることだと思いますが、生活者のライフスタイルの変化、あるいは動画配信の活発化などの要因から従来の10倍の有料放送。

いわゆる新しいステージに入ったと認識しています。これをご覧いただきたいと思います。

次のページです。そのような環境の中、10年後のWOWOWということで、このように書かせていただきました。

卓越したクリエイターとエンターテイメントが集まる場に進化し、日本のクリエイティブの先頭に立ち、新鮮な驚きと感動を日本および世界に提供する。不確実な時代にあっても、社会かれ信頼され、必要とされる総合エンターテイメントメディアグループを目指す。

このようなことを掲げさせていただきました。

中期経営計画(2017年度〜2020年度)の骨子

次のページ。中経のコストです。期間は先ほど司会が申し上げました通り、今年度から2020年度という期間に区切らせていただきました。

本中経の位置付けですが、大きな特徴は、現状の事業を継続的に成長させながら、これから10年をたたかうために、継続的な成長を行っていくために様々な準備をし、さらに布石を打っていく、そういう期間だと位置付けております。

この本中経計画の方針。そこに書かせていただきましたが、創造的な人びと1人1人とつながり、卓越したエンターテイメントが競争される場として進化する。このように1行目に書かせていただきました。

今以上に、お客さまと深くつながっていく場、優れたクリエイターが集まる。コンテンツを通じてWOWOWとお客さまが、あるいはクリエイターたちが深く強くつながることで、卓越したエンターテイメントをともにつくっていくそんな場。

そのような場を進化させることが、WOWOWの成長の基盤を築くという考え方の上に立っているということです。

重点戦略4点ありますが、これは後ほどご説明申し上げます。

WOWOW有料放送 累計正味加入件数計画

次のページです。それではそのような計画のもとに、数字的な計画ですが、まず加入計画です。有料放送がターニングポイントを迎えていると申し上げましたが、WOWOW単体においては、その環境下でも着実に加入者を増やし、2020年度には、300万加入を達成する計画です。

なお、ここにはイマジカTVやアクトビラ社の加入者は入れていません。WOWOWグループとして、個社の介入の表現をどうしていくかというのは、総務のシナジー戦略を含めて、今検討中です。

収支計画(連結)

続いて、連結の収支計画です。売上高は着実に伸ばしまして、2020年度におきまして、グループ全体で100億円の増収を計画して925億円を目指していきたいと思っております。

利益につきましては一旦2018年度で下げております。これについて少し説明させていただきたいと思います。この当年度から様々な、先ほども準備布石と申し上げましたけども、いろんなことにチャレンジしていきます。

その1つが放送のサイマル配信。同時配信を計画しております。そのためのインフラとコンテンツにかける戦略滴的投資。これを見込んでおります。

インターネット時代にふさわしいマーケティング改革への投資もあります。さらには2020年に開始する4K放送などの放送サービスのコード化に対する投資もございます。そういった投資を積極的にすることで、戦略的に次の成長につなげていきたいと思っております。

いわば高く飛ぶ鳥が一旦足を縮めるように、そこでしっかり地をかためて、次に高く飛び上がっていきたい、というな意図でございます。

このような戦略投資は、これからの10年を継続的に成長を果たしていくため、必要不可欠という判断をしています。そしてターゲットとなる今だからこそ、やらなければいけない準備だと考えております。

そして環境変化への対応を着実に実行することで、最終年度2020年度には、100億の利益に回復させ、そしてそれ以降の2021年度以降には、さらなる成長を描けるということを確信しております。

重点戦略①

次のページ。重点戦略を説明させていただきます。まずWOWOWらしさを貫いた徹底的なコンテンツの差別化。引き続きWOWOWでしか見られないコンテンツに注力をしていきます。

当然のことであり、その中でも、これからのグローバルでの競争環境でたたかえるようなオリジナルコンテンツに関してはジャンルを、それから放送の量を、拡大させていく傾向です。

それから、WOWOWだけではなく、グループ全体でマルチユースできるよう、また放送だけではなく、配信でもマルチユースできるように、進めていきたいと思っております。

これらのコンテンツ投資を、実現するために無駄を排除し、筋肉質な費用構造に努めることを心がけてまいります。

また、環境変化と事業の進捗を見ながら、番組費をしっかりとグリップして、コントロールしたいと思っております。

重点戦略②

2番です。マーケティング改革による顧客創造。まずWOWOW会員の概念を拡大します。契約の有無にかかわらず、WOWOWのウェブIDというものを取得していただいた方WOWOWウェブ会員として、一元管理します。

一人ひとりのニーズに応えて、ワン・トゥ・ワン・コミュニケーションを実現することで、それぞれのお客様をロイヤルカスタマーへ、あるいは、契約しているお客様は、契約の継続へと、導いていきたいと思っております。

3番目はサービスの更なる高度化。先ほど申し上げましたように、2018年度中にネット同時配信を開始したいと、準備を進めていきます。

現在、当社はWOWOWメンバーズ・オン・デマンドというネット配信をやっていることは、ご承知だと思います。そこではスポーツに関して、かなりサイバー配信を実現できております。

それから、その他のコンテンツに関しても、見逃し配信、キャッチアップサービスもやっております。それを合わせると、配信の権利を確保してカバーしてるカバー率で言うと、概ね今70パーセントをカバーできている状況です。

可能な限り100パーセントを達成し、ストリーミングのサイバー配信を実現することで、お客様の多様化するライフスタイルの中で、どんな環境でもWOWOWをご契約いただければ、楽しんでいただけるという環境を整えていきたいと考えています。

それから、2020年には、BSの鎖線において、4K放送を開始すること。これは既に発表されている通り、免許をいただいております。そのための準備もしっかりやっていきます。

ITの進化によるこの先の変化を考えると、IPを通じテレビ上で、4Kなどの高品質なサービスが生まれていったり、あるいはテレビ上で、放送に加え、例えば見逃し視聴みたいなことが、テレビでも、インターネットと繋がって、可能になる。

そのようなサービス、利便性の高いサービスが、テレビでも実現するだろうということは、十分に想像がつくわけで、そのことに対しても、準備を進めていきたい。先般子会社化した、アクトビラを活用し、テレビメーカーさんと連携をし、取り組んでいきたい思っています。

次のページです。4番目の戦略として、グループとしての成長、グループシナジーの最大化。このように書かせていただきました。イマジカTVとアクトビラ社を子会社取得し、シナジーを最大化して、グループとしての成長を考えていきたいと考えております。

ただ、個別具体の戦略、シナジー戦略は、現在、各社、イマジカの社員、アクトビラの社員、一緒になって今検討中です。またまとまり次第、ご説明できると思っております。

以上、重点戦略、駆け足で申し上げましたが、IT産業革命という時代の中で、多様化する競争を勝ち抜いて、お客様のライフスタイル、コンテンツ視聴の変化に応え、10年先も継続的に成長するために、この中計において、繰り返しますが、しっかり準備をして布石を打っていきたいと、考えております。

総合エンターテイメント・メディアグループへ

最後に、WOWOWが総合エンターテインメントメディアグループとして、目指すイメージを図にさせていただきました。世界観のようなことです。

圧倒的に差別化され、卓越したコンテンツ。それを核とし、それを放送に限らず、社会の様々なお客様との接点、そこに提供していきます。

そして、社会から愛されて必要とされる、総合エンターテインメントメディアグループを目指していきたいと、そのようなことを図にしております。

お客様のデータを最大活用し、WOWOWのファンである、WOWOW会員を最大化していきます。

それから、日本の優れたクリエイター達が、WOWOWで仕事をしたい、WOWOWで表現したいと、そう思える場として、魅力的な場を作っていきたいと思います。

それから、コンテンツを通じて、そのコンテンツの成長を支える、その他の事業パートナーさんも、この場に加わっていただき、このコンテンツの成長を一緒に支えて、あるいは作っていきたいと、思っています。

お客様同士が繋がり、お客様とコンテンツ、あるいはお客様とクリエイターが繋がり、あるいはクリエイターが世界と繋がる、一緒にエンターテインメントを育てていく、そんなWOWOWワールドを目指していくことが、今後の我々の望みであり、意志です。

以上、中計について、簡単ですが、説明させていただきました。

2017年度事業計画の概要

<番組VR流れる>

司会:2017年度の事業計画の概要について、社長の田中よりご説明いたします。

田中:このスライドでございますけども、総合エンターテインメント・メディアグループへの取り組みということで、先ほど中経で方向性はもうご説明いたしました。

4点具体的にありますけども、これも先ほどご説明した通り、中経の初年度としてしっかりと第1歩を踏み出したいと思っております。

加入件数の増加をベースとして収益基盤を確固たるものとして、翌年度以降の投資につなげられるように、しっかりと利益強化していきたいと、そのように思っております。

オリジナルコンテンツ及び主要ジャンルの強化①

次にVTRの補足でいくつかコンテンツについてご説明申し上げます。

まずVTRにありました、ドラマでございます。ドラマWでございますけども、地上波とコラボレーションをしました第3弾『犯罪症候群』これは東海テレビさんの制作というか、東海テレビさんとWOWOWの共同制作でフジテレビとオトナの土ドラ枠で4月8日よりすでに放送を開始しておりました。

大変好評を得ているというふうに聞いております。

これが地上波シーズン1で、WOWOWの放送はシーズン2というかたちになっております。

主役はシーズン1の玉山鉄二さんから谷原章介さんに変わってWOWOWで展開をするということでございます。

内容は言えるわけではないんですけども、1つ特徴的なことと言いましょうか、トライしたことで言いますと、フジテレビさんの放送枠のコマーシャル、提供スポンサーにさせていただきまして、このシーズン1の中で本編と連動したシーズン2が楽しみになるように、そんなコマーシャルの設定展開をさせていただきました。

それから、真ん中の『アキラとあきら』でございます。

ご存知、ベストセラー作家池井戸潤さんの最新作『アキラとあきら』の連続ドラマ化でございます。

実はこの『アキラとあきら』の出版はまだです。今週、徳間文庫で文庫として出るという作品でございます。

文庫として発刊される前に池井戸さんと一緒になってすでにドラマの準備を始めて放送するという、大変意欲的な作品でございます。

池井戸作品はこれが4作目になります。

過去に『空飛ぶタイヤ』『下町ロケット』『株価暴落』。どれも大変な評判でございましたけども、池井戸作品のドラマWはこれが4作品目でございまして、今回はその中でも最長の全9話でお送りいたします。

その後、右下に『プラージュ』とございます。連続ドラマ初主演となります今大変旬な星野源さん主演のドラマでございます。

オリジナルコンテンツ及び主要ジャンルの強化②

これにもご注目いただきたいと思います。

ドラマ以外のジャンルでございますけど、6月は注目はトニー賞の授賞式、トニー賞アワードの生放送でございます。

アカデミー賞・グラミー賞に続きまして、このトニー賞を生で放送いたします。 現地の司会はあのケヴィン・スペイシーが務めるということになっております。

日本では、我々の番組では案内役に演出家の宮本亜門さん、それから俳優の八嶋智人さん、スペシャル・サポーターには井上芳雄さん、そして今回はV6の坂本昌行さんがゲストとして出演していただきます。

それからスポーツ、これもVTRでご紹介しました、いよいよ今月末、28日に全仏オープンテニスが開幕いたします。

そして、7月3日にはウィンブルドンテニスが始まります。

今年のこのウィンブルドンの前哨戦となる、女子テニスのWTAツアーノッティンガム大会、これを初めて生中継いたします。

これには大阪の選手が出場予定というふうに聞いておりますけども、まだ確定はしておりません。

それからウィンブルドンは今までやらなかった取り組みとしまして、予選大会、これを連日生中継としますので、テニスファンにはこたえられないような圧倒的なボリュームで盛り上げてまいりたいと思っております。

オリジナルコンテンツ及び主要ジャンルの強化③

それから、VTRの最後に出ました『ツイン・ピークス』でございます。『ツイン・ピークス The Return』と。

奇才デヴィッド・リンチが手掛けた海外ドラマ、私の手元の原稿には原点にして頂点である『ツイン・ピークス』だと書いてありますけども、WOWOWが開局と同時に1991年4月にサービス開始しているわけですけども。

まさにその1991年の4月から12月まで放送いたしまして、大変な人気を博し、社会現象にもなったこの『ツイン・ピークス』が同じくデヴィッド・リンチ監督によって25年ぶりに登場すると。

本国アメリカでは5月21日、今月の21日に放送開始、そして日本では7月にWOWOWで放送開始ということでございます。

これも大変期待をしていただきたいとそういうふうに思っています。

以上、VTRの番組の補足をさせていただきました。

2017年 加入計画

このようなコンテンツあるいは戦略をもとにした今期の加入計画でございますが、新規加入56万件、解約53万、純増3万、そして累計正味加入285万3,000。

これを今年度の加入計画として12期連続の正味加入件数純増を目指してまいりたいというふうに思っております。

2017年 収支計画

次に、収支計画でございます。増収減益を見込んでおります。

売上高は今期からIMAGICAティーヴィを連結子会社化すること、それなどを含めまして増収となります。

利益につきましては、中期経営計画の戦略に沿って、Web会員を獲得したりとか、ネット運営費等々が増加することから減益を計画しております。

また、1株当たりの年間配当でございますけども、継続的・安定的配当を行うという当社の基本方針のもと、計画予想でございますけども、前期と同額の80円を計画しております。

2017年 投資計画

それから、投資計画でございます。

これは単体でございますが、16年度は主に放送設備の更新等に設備投資を行いましたが、17年度は4K放送、あるいは次世代放送サービスに向けた体制を整えるために放送センター、建物の1部建て替え、これを始めております。

それにかかる費用投資、それと加えまして、顧客管理システムの改修等々に投資する予定でございます。

また、今期の減価償却費は前期に放送センターの建物の一部を除却したことによって減少する見込みでございます。

以上、今年度の計画についてご説明申し上げました。