今日はいつもと違う3人編成

久世孝臣氏(以下、久世):来ましたね―、どうですかこの3人編成(笑)。

山田玲司氏(以下、山田):新たなバンドも組みまして、新たなバンドメンバーと。

久世:やっていきましょう。

山田:彼(番組MCの乙君氏)は今ソロ活動ということで。

久世:そうですね。バルセロナの奥野さん聞こえてますかー!

山田:あいつが帰りにくい感じにしたいよね。

久世:「ああ、俺がいなくても大丈夫なんだなあ」という気持ちにしたい(笑)。

というわけで、寒い夜でも寂しい夜でもゴキゲンな番組、山田玲司のヤングサンデーの時間がやってまいりましたー!

山田:考えてきてる(笑)。なんだこれ(笑)。

久世:ちょっとは考えてこないと! 緊張しちゃったからね! 後ろで喋ってりゃいいだけじゃないからさ。

今日から乙君がいないので、代役でMCを務めさせていただきます、ヤンサンのMDマーシャルこと久世孝臣と申します。よろしくお願いします。で、当番組の主役、ゴキゲン教祖の山田玲司さんです、よろしくお願いします。

山田:はいどうも山田です。いつもどうもありがとうございます。

いやーこないださ、岡田(斗司夫)さんが『CICADA』を語るって言ってくれたんで、これはヤベーなと思って俺もニコ生の入り口で待ってたよ(笑)。

久世:全裸待機しました?

山田:いや全裸じゃなかったけど(笑)。で、「入場まだか!? やっと入れんのか?」みたいな。

久世:こんな気持ちで待ってんだ、と。

山田:もうシアターやね。ニコ生シアターやね。そんなふうにして今458人の人が観てくれてると思うと、お前ら本当にありがとな。お前ら本当にいいヤツだな。本当にお前らは幸せになるよ。俺が決めた。

(一同笑)

久世:教祖が決めた(笑)。

山田・久世:パードレが(笑)。

山田:ほんとにみんなありがとうね!

(コメントにて)「メガネは?」っていうねその雑な感じ(笑)。(コメントにて)「幸福の科学かな?」。違うだろ!(笑)。

(一同笑)

山田:たくさんの人と結婚式挙げてたらおもしろいけどな。

久世:ヤバいヤバい。俺が幸せにするっつって。

岡田斗司夫氏の『CICADA』解釈

山田:大丈夫ですか。ちょっとね、言わなきゃダメなんだ。

久世:言いましょうよ。岡田さんのヤツ?

山田:ちゃんと気を遣ってくれて、「俺の解釈すげえけど大丈夫?」みたいな(笑)。「俺の解釈言って、作品に影響ない?」とか、もしくは俺がやろうとしてたことを岡田さんがあまりにも痛快に暴きすぎちゃったら大丈夫? みたいな。

久世:え? そんな気を遣ってくれてるんですか?

山田:あの人実は優しいところある。

久世:マブダチですもんね。

山田:岡田解釈ですよ、話題の。

久世:みんな観てる人いるのかな岡田解釈。けっこうコメント見てるかぎりいますよね。

山田:そう、ユダユダユダユダ言われてますけど、私。

久世:岡田解釈の骨組みみたいなのはどんな感じだったんですか?

山田:山田玲司はユダになったと。漫画界のためを装ってこんな漫画を描いて「みんなのため」「信じる漫画」みたいなこと言ってるけど、山田玲司はすでにマンガを信じられなくなっているではないのか? という岡田さんの説。

久世:この100回をすべて否定するようなね。

山田:1発殴ってくれましたんで、すごいうれしかったです。具体的にどういうことを言ってたかというとちょっと軽くいうと。

久世:軽く言ってください。

山田:冒頭で、「こんなクソみたいな俺だけどなにがいいんだよ! どこがいいんだよ!」って主人公が言って、それに対して瀕死のヒロインが「全部好きよ」って返すところからこの漫画は始まるわけです。

それは岡田さんいわく、ちょっとぞんざい過ぎねーかと。マンガのキャラ過ぎねーかと。漫画のキャラっていうのは諸星あたるみたいに、またはラムちゃんみたいに、なにが好きとかじゃないじゃん、みたいな。ボーンと投げてくる。

それに対してレムが「だめだ」って言葉で返してるのね、この漫画。山田玲司は、と言う漫画のキャラそのものを「だめだ」と思ってるんじゃないか? という。

久世:あそこで? あの冒頭2ページで?

山田:それで、この漫画というものを具現化する力があるということで、もしかしたら主人公の出てくる冒頭のシーンのロルカは創られてるんじゃないか、と。

久世:おおー! ゾクゾクするそれ!

山田:ゾクゾクしない?この話。

久世:めっちゃ読んでるじゃん。

山田:めっちゃ読み込んでくれてますよ。楽しんでいただけましたか。

で、その解釈が岡田さんの解釈で序盤からバトルですよ、これ。だから俺たちの『CICADA』チームが今週もどうするかみたいな話で考えてやっていますけども、実はこの後も仕掛けがすごいあるんです。2巻がすごい仕掛けが待ってるんだけども。

久世:めっちゃフリ効いてるんでしょ? 1巻のフリが。

山田:1巻フってんの。で、2巻もかなりのところまで行くんだけど、岡田解釈がそう来ちゃったんで、「よし!」っつって、もっとビックリさせてやる。

もしくは俺がほんとにユダなのかっていうことで観てもらえるみたいな、いろんな楽しみができて。

先週の放送では“神の子”に緊張

久世:そこちょっとビックリしました? その解釈というか、そう来たかというか。

山田:だから君エヴァで、エヴァンゲリオンの庵野さんをヒデ、ヒデっつって(笑)。「このときのヒデは」って話でさんざんツッコんでたじゃん。やられたからね、岡田さんに。「この感じか」みたいな。

久世:人に解説されるってこんな感じかーって(笑)。

山田:作品そのものどうこうじゃなくって、これを描いてる作者の内面についてツッコんでくるみたいな岡田さんの解釈でしょ。俺と同じことしてるんだなと思って(笑)。

久世:山田さんはこう言ってるから、こういう時期にいるから、こう描いてるんじゃないかって。

山田:酷いよ。「漫画を愛してる!」とかいいながらもうネームしかやらせてもらえないし、とかかわしてくるわけいろいろ。(『CICADA』の表紙を指して)こんな感じで名前並んでるしさ、人に描かせてるしさ、みたいな。

その世界の片隅でまだ漫画をやり続けてる俺は本当に漫画を信じられてるのか、みたいな問題提起がね。

久世:うわ、すごいな。それをいい意味で裏切っていきたいというか。

山田:ふざけんなそれでもお前、俺はパードレとして一生行くんだみたいな。殉じるんだ俺はみたいな。

久世:こんなに漫画を信じてる人、横にいてあんまり知らないけどね。

山田:だって先週はここに神の子(手塚るみ子氏)が来てたじゃん。

久世:来てましたよ。緊張してましたよね。

山田:俺ね、もう本当に久々に本気の緊張してた。思い起こせばオリバー・ストーン以来の緊張だったよ。マジで。

久世:けっこうやっぱりマクガイヤーさんに助けられました?

山田:あのね、マクガイヤーオーラみたいなのあるわけよ。「うれしいよ俺!」みたいな。

(一同笑)

山田:あれでだいぶ救われたよ(笑)。

久世:いつもより多めに揺れてましたもんね(笑)。

山田:本人も言ってたけどね。レジでよくいるんだって(笑)。あれがいいんだよマクガイヤーは。だからマクガイヤーに、間違えたことを言ったときにすぐ聞けるっていうこの安心感ね。いやーうれしかったな。

久世:なんか聞き逃したことあるんですか? るみ子さんに。

山田:なんつーのか、言語を超えちゃうんだよね。宗教体験だよ。だって後ろに治虫いるんだもん。

久世:(笑)

山田:俺はだからほら、スピってるでおなじみの山田玲司じゃん。

久世:見えました?

山田:だってるみ子のガーディアンは治虫に決まってんじゃん。

久世:それ以外考えられないですもんね。

山田:考えられねーよ。だから「うわあ、はじめましてどうも、いつもありがとうございます」みたいな、このへんでいらっしゃるみたいな感じで。

久世:でもご本人も言ってらっしゃいましたもんね、私を通して手塚がどうのこうのって。

山田:そう。だからセットでいらしてるんで、父兄参観みたいなもんでしょ。ヤバいわー。

久世:(笑)。そりゃ緊張するわ。そしてノゾム(乙君氏)はノゾムで知らない感じで「えっそうだったん?」って言ってるし。

山田:迷子が入ってきたみたいな感じだったから(笑)。それで助けられたわけ。なにも知らないからこいつ。バーゲンセールも知らなかったじゃんあいつ。

久世:そのあと立て板に水のようにずっとバーゲンセールバーゲンセール言うてましたもんね。

山田:何回も何回も安く使いやがってあの野郎。

久世:最後に治虫ちゃんの質問持ってくるか?と思って。

山田:そうそう最後の最後だよな。だからこのあとちょっと、治虫問題、じゃなくてノゾム問題を欠席裁判しようかと思って。

久世:いないからこそ今日は奥野ノゾムについて話そうかと思っております。

山田:パエリア食いやがってこの野郎、サグラダ・ファミリア行きやがってこの野郎っていう。

久世:「さっそく、歩き回ってます」じゃねーよこの野郎っていう。

山田:ガウディのオヤジに会いに、みたいな。

久世:挨拶してきました、みたいな。

山田:こっちは寒いんだこの野郎。

しみちゃん:酷いっすね(笑)。