2017年12月期決算説明会

当第1四半期につきましては、「新規価値の創造」に向け、グローバル配信を前提とした新作ゲームの開発及び配信、並びに既存ゲームの MAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大に向けた取り組みに注力してまいりました。

売上高については、主力ゲームである『パズル&ドラゴンズ(以下『パズドラ』)』が堅調に推移したことから、対前四半期比で増収となりました。

新作ゲームでは、2016年12月3日に北米・欧州へ配信を開始したプレイステーション®4向けオンラインアクションゲーム『LET IT DIE(レット イット ダイ)』を、2017年2月2日より日本・アジアへ配信開始し、全世界累計で200万ダウンロードを突破いたしました。

また、3月9日にはパッケージ版『LET IT DIE アンクルプライム エディション』を日本で発売するとともに、同様のアイテムがセットになった『Uncle Prime Edition Pack』を北米・欧州・アジアへ発売開始しております。

さらに3月27日より、アメリカにおいてテレビCMを開始し、3月30日には繁体字中国語及び韓国語に対応するなど、さらなるユーザー層の拡大に向けた取り組みを進めてまいりました。

既存ゲームでは、2012年2月20日の配信から5周年を迎えた『パズドラ』は、5周年を記念したイベント等を実施したことからMAUは堅調に推移し、2017年3月19日には国内累計4,500万ダウンロードを突破いたしました。

ニンテンドー3DS向け『パズドラクロス 神の章/龍の章』におきましては、有名キャラクターとのコラボレーションや『パズドラレーダー』との連動、アニメ展開やホビー販売、大会の開催など、ユーザー層の拡大と『パズドラ』ブランドの更なる強化に努めてまいりました。

また、2014年2月10日の配信から3周年を迎えたスマートフォン向け新世代ボードゲーム『サモンズボード』は引き続き多くのユーザーにお楽しみいただいており、2017年3月1日には500万ダウンロードを突破しております。

さらにパートナーパブリッシングタイトルとしてサービスを提供しているスマートフォン向けゲーム『ディズニー マジックキングダムズ』も着実にユーザー数を伸ばし、2017年4月13日に200万ダウンロードを突破いたしました。

その結果、当第1四半期における売上高は、対前四半期比で679百万円増加し、25,723百万円となりました。

販売費及び一般管理費

当第1四半期末時点のガンホー単体の従業員数は385名(対前四半期比3名減)となり、連結従業員数は956名(対前四半期比22名増)となりました。

また、前四半期にあった業績賞与の支払いが当第1四半期にはなかったことから、給与手当は対前四半期比で222百万円減少の844百万円となりました。

当第1四半期においては、日本国内において『パズドラ』の継続的なテレビ CM を行ってきたことに加え、野球イベント及び野球チームのスポンサー費用が発生したことから、広告宣伝費は91百万円増加の3,356百万円となりました。

営業利益

当第1四半期の営業利益は、対前四半期比で601百万円増加し、10,134百万円となりました。これは主にパズドラの5周年記念イベント実施に伴う売上高の増加によるものです。

日本『パズドラ』MAU・課金率グラフ

『パズドラ』は、2012年2月、iPhone向けにサービスを開始しました。当初は、“クチコミ”をメインとしたプロモーション活動を行っておりましたが、2012年9月にAndroid版を追加配信したことを契機に、2012年10月よりテレビCMを開始し、スマートフォン普及の勢いに併せ、ダウンロード数の拡大期に入りました。

その後も順調にDL数を伸ばし、2017年3月時点で国内累計4,500万ダウンロードを突破しました。国内のスマートフォン契約数は7,715万件(2016年3月末、出典:MM 総研調べ)であり、この数値に対して半数を超えるまでになっており、国内においては今や“国民的ゲーム”と言えるほど認知度が高まっております。

ガンホー単体月次売上推移

ガンホー単体の月次売上推移は、月ごとのゲーム内イベント等により、単月ごとでは売上高の上下変動があるものの、圧倒的なMAUの安定維持を背景に高収益を長期的に創出しております。

携帯電話におけるゲーム市場においては、ゲームのライフサイクルが短期的なものと予測されがちでしたが、スマートフォンゲームではオンラインゲームとしての特性が強くなり、ゲームの継続開発やイベントの実施等を顧客の反応を見極め適切に実施することで、より長期的に楽しまれるゲームの提供が可能となっております。