『CICADA』に見るさしすせそ

山田:やばい! 時間がないので。あっという間に。

久世:20時55分ですね。すばらしい。あっという間だった。すげえな。

山田:さっき言ってた「冒頭につかみを入れる」って話あるじゃないですか。それで、ちょっとじゃあ『CICADA』の第1話のネームをちょっと見てもらいたいんですけど。ちょっとこれをじゃあ。いいですか? 見えますか?

久世:見えますか? ちょっと待ってくださいね。

山田:ういーっす。

久世:あ、きたきた。

山田:これ、単行本で描かれているように、これまず『だから俺は貧乏でバカですぐに折れる……クズ野郎なんだよっ!!』というところでバーンとこう。「おお、気持ちわかる!」みたいな。読者の、まずこれ、共感。「でも、なんでこれ泣いてるの?」みたいな。そして引きみたいな。

『でも、プライドだけはでかすぎるし、なんの取り柄もないし、君にふさわしい男なんかじゃないし……』っていろいろがちゃがちゃ言ってる。「ガチャガチャ言ってる。モテなさそうだな」「持てなかったんだな。わかるわ、コイツの気持ち」みたいな。

その時に『ねえ、レム……』、謎の女が話しかける。『それって、「それでも好き」って言ってほしいの?』って、口元しか見えない。

久世:うわー、これ、圧でしょう? 圧、圧!

山田:はい。圧かけます!

久世:これ開放ですよね。さあ。

山田:これでいったんバーン、開放です。しかもこれ、寸止めしていますね〜。

久世:ほんまや!(笑)。

山田:どんな顔かもわからない。そうなんですよ。これはサービスもあるし、ここまでくるまで思考錯誤してるわけですよ。これ生理的にも移動してるので、だからわーっと前にいく感じになるという。

そして、このあとですよ。問題はそのあと『「それでも好き』って言ってほしいの?』って言われて、受けです。これ。

久世:『……』。

山田:「言ってくれるのかな? 言ってくれるわけないじゃんっ!!」っていって、バッとめくると……。

山田:この大ゴマで『全部好きよ』って。。

久世:うわーっ!

山田:「ありがとう!」。この開放快感(笑)。

(一同笑)

久世:ありがとう!

山田:「ありがとう、みんなありがとう!」みたいな。

久世:これ来てよかったね!

山田:「よかったね!」みたいな。これ大サービスなんですよ。でも、これに受けて、なぜか『だめだ』って言ってるという。「え、なんでダメなの?」。『いたぞ。シカーダだ!!』『逝くな、ロルカ』って言って、ドーンと。

久世:あ、また圧来てる。

山田:そう、圧です。「これなにが起こってるの?」なんかすごくうれしいこと言ってくれたのに、「えっ、そんなに楽しいことにならないの?」みたいな。そして、ここで『逝くな。ロルカ』って言って、「え、そうなの? 死んじゃうの? ドーン」みたいになってるみたいな。これ気になりますよね。

久世:気になりますよ。

山田:そして、ダーン、タイトル。

久世:おおっ! 始まった!

山田:『僕はずっと……聞きたかったんだ』。モノローグ。

久世:やべえ。鳥肌立ってきた。

山田:入りました、入りました!

久世:怖い、怖い。なにこれ?

山田:入った、入った!

久世:イエーイ! 入った、入った! 1回、玲司さんの講談師バージョンで1本まるごとやってもらえると……。

山田:うるせーよ! 普通こんなことしません(笑)。

(一同笑)

山田:こんなことする漫画家いません(笑)。

久世:すごいっすね、今。「入った〜!!」って(笑)。

山田:超楽しい(笑)。

久世:でも、マジ「入った」って言われたときに、「入った!」って感じしました。

山田:「入った!!」でしょ? これ。

久世:うん、入った。

山田:「なに? CICADAって?」っていうタイトルだし、『僕はずっと聞きたかったんだ』『どうして君は俺みたいな男を』『こんな何もない』『こんな……』って言って、圧ですよ、これほら。

久世:うわぁ、すげえ。

山田:うわ、もう次読みたいでしょ? これ。

久世:めっちゃおもしろい漫画が始まりそうですね。

山田:絶賛発売中です(笑)。

久世:よろしくお願いしまーす(笑)。

山田:和歌山のみんなのためにも(笑)。

久世:(笑)。

山田:でしょ〜。

久世:最高でした。(コメントにて)「漫画読み聞かせ(原作者)」。

(一同笑)

山田:そうそう、バカだよね(笑)。

久世:最後、マジ今の最高だった。

山田:ありがとう、ありがとう。(コメントにて)「商売上手」俺は和歌山のみんなを幸せにしなきゃいけないんだよ。だから、いい絵を描いて、みんなを幸せにしないといけないんだよ!

久世:なんの義務感なんですか(笑)。

しみちゃん:和歌山限定の(笑)。

山田:いやいや。もう俺は智弁和歌山みたいなもんなんだよ。甲子園行くんだよ。

久世:ぜんぜん意味がわかりませんね(笑)。

しみちゃん:(笑)。

山田:わかりました。すいませんでした。はいはい。

有料放送のトピックスは?

山田:だから、俺、これがもう本当に基本中の基本をいっています。「だけど、漫画の良さってなんですか?」って話を後半します。

久世:おっ。

山田:そして漫画の、その先ね。具体的な俺が31年間培った、「こうすりゃもっとよくなるね」……ずっと考えてたわけだから。誰でもできるやついっぱいありますから。

久世:おっほほほ(笑)。

山田:全部紹介しようかな。

久世:それ全部やっちゃいます?

山田:もうだってこの先ファミリーでしょ?

久世:確かに。

山田:OK、OK。お前らのために……あ、お前ら全員漫画家ではないけど(笑)。

久世:この無料放送で観れたのは、あくまでもネームの基本の部分だけで、これからが玲司さんの真骨頂の秘伝の部分になりますのでね。

しみちゃん:秘伝がね。

久世:まだ間に合いますので、会員のほうにぜひよろしくお願いいたします。

山田:それから君エヴァもやります。

久世:そうそう。君はエヴァンゲリオン……そうそう。

山田:次回は3月1日放送。あ、そうだ。もうそうなんだ。

久世:そうなんですよ。もう3月1日。

山田:そっか、もうそんなになるのか。そっかそっか。

久世:そうです。

山田:えーとね、企画はさっきいきなり決まったな。

久世:あ、そうそう。来週の企画は「けものフレンズから紐解く擬人化の歴史」。

山田:サービスッ!

久世:イエーイ! サービス!

山田:サービス!

久世:ホットな話題でライブだぜ!

山田:コンビでいくぜ〜!

久世:コンビでいくぜ!

山田:時代に媚びるぜ!

久世:もう1回いきます。「けものフレンズから紐解く擬人化の歴史」と、山田玲司を丸裸のコーナーですね。

山田:え、そうなんですか?

久世:そうです。

山田:あ、俺にインタビューしてくれるんでしょ?

久世:玲司さんて分析とクロニクルがすごいけど、「本当は些細なところでなに考えてる人なんだろう?」というのが最近会員になった方とかぜんぜん知らないと思うので。

山田:まあ、それは乙君、のぞむにできないテクニックで。

久世:もう速射砲のように質問をバーって投げかけていって、玲司さんの深層心理まで丸裸にしてやろうという企画を1回やってみようっかな〜っていうことです。

というわけでこの質問を募集しますので、またちょっとURL出しますので、ちゃんと質問の内容を決めて、よろしくお願いします。

山田:そうそう。そうですね。

乙君のゆくえ

久世:はい! あと無料最後なんですけどね……。

山田:そう、乙君ロスのみなさん。

久世:はい、乙君ロスのみなさん、こんにちは。どうも。

山田:大丈夫です。どうも無事今スペイン・トレドから移動して、どこ行って……。

久世:なんか楽しくやってるみたいですね。

山田:おいおいっ、雑談(笑)。

久世:どこ行ってるのかわからないんだけど。

山田:えーと、今、グラナダにいるのかな。

久世:グラナダだっけ?

山田:たぶん。

久世:最終的にモロッコに行くんだよね?

山田:えっ、まあ、これからアフリカに渡っていくらしんですけれども、まあなかなかゴキゲンに楽しく。

久世:もう毎日LINEが来て「とてもいい旅だな」っていうのを実感してます。

山田:ものすごいゲイカップル楽しくやってますみたいな感じの映像をいただいてますけれども。それで前回の乙君からのクイズがありましたけど。

久世:えっと、クイズの答え。

山田:はい。

久世:答えは有料放送のあとにテロップで流しますので。それより重大なことがありますので。

山田:あ、忘れてた。もうダメだな。

プレゼント企画も

久世:最後です。最後。無料放送の最後。

山田:お願いします。みなさんこれご存じ、なんですか? そうですね。『CICADA』です。これをサイン入りの本を4冊プレゼントをさせていただきます。

もう持ってる方いらっしゃると思いますけど、ぜひ布教用にまた応募していただければというのと、なんとサイン入りの玲司さんの本とセットでジャジャ〜ン!

バナーイ先生のイラストもついてくるという。4人限定ですよ。

しみちゃん:あららら。

山田:キタ~! Yeah!   久世:Yeah! これどうやったらプレゼントもらえるかっていいますと、なんでしたっけ、そうそう、『CICADA』のこれからの展開を予想していろいろと応募フォームにメールを送っていただくか、『CICADA』を布教するために自分がやった武勇伝を書いていただいて、みんなで読んで「こいつおもしれーな。『CICADA』布教するためにこんなことやったんだ」みたいのがあれば、その方に4人プレゼントしたいと思います。

山田:もう些細なことでもいいです。

久世:些細なことでもいいですよ。

山田:クラスの隣の人に見えるようにこう。

久世:そうそう。『CICADA』を近くにこうやって出すとか。

山田:「やっべえ。これ超おもしれーな。なんだろうな、この漫画」(笑)。

しみちゃん:声に出しながら(笑)。

山田:そんなんでもいいや。

久世:そうそう。先生の机の上にぽんっと『CICADA』置いておいといたとか。

山田:「誰だ、こんな漫画持ってきたやつは?」「すごいおもしろい漫画ですよ。それ」みたいな。

久世:「あ、それ、おもしろそう」って言うとか。

山田:なんでもいいわ(笑)。

久世:なんでもいいです。なんでもいいので武勇伝お持ちしています。

山田:本当にありがとうね。ありがとうございます。

久世:(コメントにて)「見知らぬ家に投げつけるとか」(笑)。

(一同笑)

久世:そういうのでもね。書いてあったからね。うん。

山田:ありがとう(笑)。

久世:あんまり通報されない程度のね。(コメントにて)「図書館においとく」いいな。これはいい本だと思うので、ずっと25世紀に残したい本なのでね、よろしくお願いします。

山田:もちろんですよ。

久世:じゃあいきますか。有料。

山田:うん。ありがとう!

久世:じゃあ、せーの!

一同:チャオ!

山田:ありがとう。

久世:ありがとう!