業界選び、あなたならどうする?
Q1「業界選び、あなたならどっち?」
水谷健彦氏(以下、水谷):Aが、興味はあるんだけど、人気が低い。Bが、興味は少ないんだけど、人気が高い。せーの、ドン!
水谷:A。
さとこ氏(以下、さとこ):(小声で)やっと揃った。
なつみ氏(以下、なつみ):(小声で)やったね(笑)。
水谷:あ、揃って嬉しい?(笑)。じゃあ、なんでAなのか教えて。ゆりこちゃんから。
ゆりこ氏(以下、ゆりこ):やっぱり、興味がないと続けられないというのが一番ですね。人気があってみんなが羨ましいって思っても、自分は幸せじゃないと思うし。長く続けるなら、なおさら興味があるもののほうがいいかなと思います。
水谷:なるほどね。じゃあ、なつみちゃん。
なつみ:私自身、興味関心があるものを、たくさん出そうかなって思っていて。業界がとか、職種がって言われると、ちょっとまだ勉強不足でわからないんですけど。
例えば、自分は本が好きとか、美術館が好きとか、雑誌が好きとか。ポスターに興味があったり、キャッチコピーに興味があったりとか。なんだろう。それに関連するものの仕事に携われたらなという気持ちがあるので。
水谷:ということは、銀行とかそういうところはもう受けない?
なつみ:受けないです。考えたこともない。
水谷:じゃあ、さとこちゃん。
さとこ:私もまったく一緒で、興味がないと続かないというのもあるし。実際、仕事をやりだして、つらいこととかあったときに、興味がないと、絶対耐えられないと思うので。
ゆりこ:今、私、Bに変えようかと思いました。
水谷:なんで、なんで。
ゆりこ:Bのほうが多いなって思いますね。実際に興味があって、「これがやりたい」というのがあって就活する人って少ないなって思って。「とりあえず大きいところに入ってやればいいかな」みたいな人が多いから、Bのほうが多いのかなって思いましたね。
水谷:ああやって聞かれたら、みんなAって答えるかもしれないけど、本音Bだね。Bで選ぶ人が、実は多かったりする。今のみなさんは、Aって答えてたから、別にそのままでいいと思うんだけど。
就活を始めていくと、意外といろんな話が出てくるわけ。「〇〇ちゃんは、〇〇の説明会に行ってどうのこうの」だとか、「ここの選考が始まってきた」みたいな話になると、より就活自体がリアルなものになってくるじゃない。そういったときに、「みんなが受けてるよ」とか、「みんなが行きたいって言ってるあの業界って、受けなくていいのかしら」とか。
なつみ:なんかすごくわかる。
水谷:弱くない!?(笑)。今、この話の中だけで説得されちゃうの、弱くない!?
水谷からのアドバイス 「そもそも人気業界は10年くらいで変遷していくもの。それよりも自身の興味に素直になって業界選びをしたほうが、入社後がんばれるのではないか? 惑わされずに活動すべき」。
自己アピール、アウトはどれ?
Q4「この中で自己アピールで一番ダメな例はどれ?」
水谷:A、「私は人が好きで……」。B、「御社の理念に共感して……」。C、「私はサークルでリーダーをしていて……」、まぁサークルじゃなくてもね。部活でとか、あと、リーダーじゃなくても、サークルでホニャララをやっていてって、役割。
せーの、ドン!
水谷:A、B、B。
ゆりこ:お!
さとこ:お~!
水谷:裏切られてる! 裏切られてる!(笑)
なつみ:さみしい!(笑)
水谷:「人が好きで」から、いってみようか。
なつみ:最初、すごくBで迷って。まず、Cは具体的なことが話せるから、アピールできるかなと思って。Bは、たぶん似たような理念がみなさん掲げてらっしゃると思うんですけど。
水谷:各会社?
なつみ:各会社。
水谷:またすごい会社批判がきたね。
なつみ:違う、違う、違う!(笑)
水谷:どの会社も似たような理念だと(笑)。
なつみ:違うんです(笑)。「人が好きで……」というのは、すごく漠然としてるなと思って。「だから何?」みたいな。
水谷:B派、いきましょうか。ゆりこちゃんから。
ゆりこ:これは、みんな同じかなって。
水谷:同じ内容になっちゃうじゃんと。
ゆりこ:その中で、人が好きだとか、サークルのリーダーっていうのは、その人の魅力というか、その人しかないことだから、それはアピールになるかなって思いました。
水谷:なるほどね。さとこちゃん。
さとこ:「御社の理念に共感」してない人は、まず……
水谷:来ねぇだろうと!(笑)。
さとこ:来ないんじゃないかと思うし(笑)。会社のことを言うよりかは、サークルとか、自分がやってきたこととかをアピールしたほうがいいと思う。
水谷:Aはどう?
さとこ:人が好き……人が好きって……なんだろう。
水谷:ピントきてないね。その言葉にね(笑)。
水谷からのアドバイス 「人に関わるのはどんな仕事でも同じなのでAは最も浅い。BとCでどれだけ自分ならではの経験と結びつけて語れるかが勝負」。