フルーツで口がかゆくなるのはアレルギー

オリビア・ゴードン氏:あなたは花粉症やアレルギーのせいで、よく鼻をすすっていませんか? 子供のときに果物に対してアレルギーを発症していなかったとしても、桃やメロンのような特定の食品を食べると口や喉がかゆくなることはありませんか?

もし当てはまるのであれば、口腔アレルギー症候群(OAS)かもしれません。

花粉症候群とも呼ばれるOASは、樺の木やブタクサ、稲に対してアレルギーをもつ人々にとっては、とても一般的なものです。

体内の免疫システムがホコリや食べ物、薬のような無害なタンパク質を、有害な侵入者として誤って認識するときにアレルギーは発生します。あなたの体は、免疫細胞を送るために血管を広げたり、潜在的な侵入者を洗い流すために粘液を作るなど、あなたを守ろうとします。

しかし、花粉タンパク質を吸入してアレルギー反応を起こした数年後、あなたの免疫システムは過敏になっている可能性があります。まさにそれが口腔アレルギー症候群(OAS)が発症したときです。

その場合、あなたは食べるものを見直す必要があるでしょう。OASの場合、特定の果物や野菜、またはナッツなどに含まれているタンパク質を、アレルギーを引き起こす花粉タンパク質と混同して混乱してしまう可能性があります。

しかし、ほとんどのOAS患者にとって、その症状はそれほど悪くはありません。

リンゴやキュウリを食べると、数時間にわたって口や喉にかゆみを覚えたり、腫れ上がってしまうことがありますが、しばらくすると消化の過程で、これらの厄介な食物タンパク質が洗い流されたり分解されたりするため、免疫システムが異常になる心配はありません。

アレルギー反応を引き起こす食物プロテインは、たいていの場合、消化によって破壊されないため、OASは本当の食物アレルギーよりも軽いものです。しかし、それらは人の体内に滞在し、危険な影響を引き起こす可能性があります。

ただし、OASの人々は、チェリーパイや蒸したブロッコリーのように、果物や野菜を調理するだけで、危険な問題を取り除くことができます。

食べ物を調理したり、熱や酸性成分などを加えると、特定のタンパク質が解けます。そして、タンパク質が正しい形態ではない場合、人の免疫システムはもはやそれらを認識したり反応したりすることはありません。そう、かゆみを感じなくて済むのです!

特定の果物では、皮に問題のあるタンパク質が含まれているため、皮を剥がすだけでも大きく異なります。どんなにおいしくて新鮮な農産物ができても、アレルギー反応の原因となるものは避けることをお勧めします。

OASは、花粉に長くさらされた10代後半や成人初期を過ぎてから発症するため、とくにやっかいだと感じるでしょう。たとえあなたが愛しい新鮮な桃、セロリ、またはヒマワリの種子を栽培したとしてもです。そのときは、違う農産物を見つけなければならないかもしれませんね。

もしくは、生のものは避けて、甘く焼いたリンゴパイを楽しんでください。