損益計算書(四半期)

荻野泰弘氏(以下、荻野):それでは、2017年3月期第3四半期決算説明会を開始いたします。まず最初に財務の状況について、私、荻野から。続きまして、事業の状況について社長の森田からご説明を差し上げます。

それでは財務の状況です。

当第3四半期は、売上高563億円、営業利益222億円、当期純利益159億円の着地となっております。前年同四半期と比べまして、売上高で2.5パーセントの増収、営業利益で5.9パーセントの減益、当期純利益で2.4パーセントの増益の決算となっております。

セグメント利益(EBITDA)

続きまして、セグメントの利益の状況です。

エンターテインメントセグメントに関しましては、セグメント利益が4月〜12月の9ヶ月で602億円となっております。

また、メディアプラットフォームセグメントに関しましては、セグメント利益が14億8,400万円となっております。

売上高(四半期推移)

続きまして6ページ、売上高の四半期の推移です。

前回、第2四半期の決算説明会の場でもご説明差し上げましたとおり、10月の「モンスターストライク」3周年のイベントにおきまして、過去最高のアクティブユーザーを記録することができました。

このアクティブユーザーの状況、非常に高水準に、また安定的に推移しておりまして、足元10〜12月までも非常に多くのユーザーの方がアクティブに遊んでいただいている状況が続いております。

以上の状況の下、当第3四半期におきましては、エンターテインメントの売上が523億円という水準で着地をしております。

また、メディアプラットフォームビジネスに関しましては、安定的なビジネスを複数展開しておりまして、こちらも2四半期連続で増収というかたちで、当第3四半期は39億6,700万円の着地となっております。

売上原価(四半期推移)

続きまして、7ページ、売上原価の四半期の推移でございます。

売上原価に関しましては、主に外注費がエンターテインメント事業の売上増に伴いまして増加をしております。その他の費目に関しては、前四半期と同様のトレンドでの推移となっております。

販管費(四半期推移)

続きまして、8ページ、販管費の四半期の推移でございます。

こちらに関しましては、広告宣伝費が当第3四半期で61億円の着地となっております。広告宣伝費に関しましては、この9ヶ月間累計で173億円の消化となっておりまして、通期1年間では230億円程度での着地見込みとなっております。

その他の費目に関しましては、前四半期と同様のトレンドで推移をしております。

簡単ではございますが、財務の状況に関しましては以上とさせていただきます。続きまして、事業の状況について、社長の森田よりご説明を差し上げます。

モンスターストライク

森田仁基氏(以下、森田):それでは事業の状況につきまして、私、森田からご説明を差し上げます。まずエンターテインメント事業、こちらからご説明差し上げます。

モンスターストライクでございますが、おかげさまで全世界4,000万人と突破しておりまして、引き続き順調にユーザー数を拡大しているという状況になっております。

国内モンストQ3施策

こちらが第3クオーターに我々が実施した施策をそれぞれの側面からまとめた表になります。

先ほど荻野からもあったかもしれないんですけれども、10月に3周年ということで、モンスターストライクの大々的なキャンペーンを実施しております。

そこで過去最高のアクティブユーザー数を記録したというところは、前回の決算発表の際にも差し上げているとおりでございますが、我々としましては、そのあとのピークというものを1月1日に捉えております。

この1月1日までの間に、まずプロモーションにつきましては、年末年始のキャンペーン、3周年のキャンペーンで一気に盛り上がったものを、またさらに年末に持っていくべく準備を整えて実行してまいりました。

そして、ゲーム内のイベントでございますが、10月は3周年のイベントというところで数多くのゲーム内の企画を実施いたしまして、そのあと11月に関しましては四半期に1回程度行っております、IP様とのコラボですね。

今回、テレビアニメ『幽遊白書』とのコラボを実施してみなさまに飽きさせることなく、引き続きモンスターストライクを遊んでいただくということをやっております。

そして最終的には、クリスマス、年末というところにイベントを盛り込みまして、1月1日のピークに持っていったというところでゲーム企画に関しては実施をしてまいりました。

そして、メディアミックスの1つであります、動画コンテンツでございますが、こちらは10月から12月にかけまして、アニメを盛り上げていって、この後軽くご説明をいたしますが、いよいよモンスターストライクの劇場版。

こういったところまでしっかりとユーザー様の興味を損なうことなく、おもしろいコンテンツを提供していったと。この3つの側面が、今クオーターで、しっかりと噛み合うことができて、結果としては良い数字になったのではないかと考えております。

劇場版「モンスターストライク」

劇場版、モンスターストライクでございますが、結果としましては、公開から2日間で、動員約39万人を記録いたしまして、その週の動員数としましては初登場1位を獲得することができました。

我々も初めての試みというものもございまして、どういった数字が出るか、非常に緊張して当日を迎えたわけですけれども、1つこういった動員数というかたちで実績が出たことは非常に良かったのではないかと思っております。

そして、これまでYouTubeのアニメ、モンスターストライクでいろいろと試行錯誤をしておりました、ゲームとの連動というところも、今回、映画版としっかり行うことができまして、映画版に出てくる敵キャラクターのストーリーを時間的に、ほぼ同時期にゲーム内でも遊ぶことができる。

要は、追体験をゲームの中でもできるということの連動ができまして、非常に多くのユーザー様にご好評いただいたということが言えるのかなと思っております。

国内モンストQ4施策(ゲーム内コラボ企画)

そして直近、これは4Qの企画になりますが、先般発表させていただいたとおり、今クオーターのIP用コラボに関しましては、ゲームの『ファイナルファンタジー』とのコラボを実施する予定でございます。

前回の幽遊白書とのコラボも非常にユーザー様からご好評いただいたのですけれども、今回、生誕30周年記念をいたしました、ファイナルファンタジーのコラボをすることによって、前回と同様、それ以上をこのクオーターで作っていけたらと考えております。

マーチャンダイジング展開

また、メディアミックス戦略の1つでございます、マーチャンダイジング展開。こちらのほうも進捗がございましたので、ご紹介させていただければと思っております。

かねてよりモンスターストライクのグッズ、イベントで販売を行なってみたり、モンスト物産展という非定期なイベントのようなもので販売をしてきたわけですけれども、お客様から非常にご好評をいただいておりまして、ご希望も強かったというのもありまして、この度XFLAGの実店舗を渋谷にオープンすると決定しております。

時期につきましては、2017年5月を予定しておりまして、内容の詳細は後日、具体的になったタイミングで発表させていただきたいと思います。買い物ができるのはもちろん、ここに来ると新しいユーザー体験ができるようないろいろな企画を盛り込んでいきたいと思っております。どうぞお楽しみにしていただければと思っております。

以上、エンターテインメント事業につきましての説明となります。

メディアプラットフォーム事業状況

続きまして、メディアプラットフォーム事業の説明に移らせていただきます。

メディアプラットフォーム事業でございますが、引き続きライフタイムが長く、安定したビジネスを複数展開することによって売上を積み上げていくといった戦略をとっております。

こちらが、積み上げのグラフの進捗の状況になっておりますが、これまで提供させていただいております「Find job!」であったり、SNS「mixi」に加えまして、株式会社ダイバースが提供しております結婚支援事業。

また直近では「チケットキャンプ」といった新しいサービスがメディアプラットフォーム事業の収益を押し上げている状況になっておりましてこういった積み上げで、今後とも売上を伸ばしていくという戦略は変わっておりません。

チケットキャンプ/家族アルバム みてね

そのメディアプラットフォーム事業は、2つほどトピックスをピックアップさせていただきました。

まず、チケットキャンプにつきましては、本日15時に発表させていただいた通り、パシフィックリーグマーケティングさまとのスポンサー契約を締結させていただきました。我々といたしましては、かねてよりスポーツや音楽といった興行系につきまして、いろんなかたちで盛り上げていきたいと思っております。

今回は野球ですね。日本の中でも非常に人気の高いスポーツにこういったかたちで携われたのは、非常に良いことだなと感じております。

また、子供の写真を共有するアプリの「みてね」でございますが、2月の頭に初のテレビCMを実施していただきました。このCM効果は非常に良くて、今、会員数がかなり良いスピードで伸びてきております。

累計のユーザー数も100万人を突破しておりまして、フォトの月間アップロード数も直近は2,800万枚以上になっております。

こちらは前四半期に発表させていただいたときは、2,000万枚程度であったので、この3ヶ月の間で約40パーセント多くなっているということで、我々の想定をはるかに上回るスピードでユーザーさまに使われている感覚というものはあります。

以上、事業についてのご報告となります。

FY2017通期業績予想の修正

最後に2017年3月期の業績予想についてコメントさせていただきます。

2017年通期業績予想でございますが、本日修正の発表をさせていただきました。具体的に読み上げますと、売上高につきましては期首の予想、2,180億円に対しまして、今回2,060億円に減額修正させていただきました。

逆に、営業利益につきましては期首の予想800億円に対し、今回860億円と増額修正。当期純利益も540億円に対し、今回590億円の増額修正とさせていただきました。

理由といたしましては、まず売上の減額につきましては、モンスターストライクの海外展開が思っていたよりも低調であること。また、エンターテインメント事業の新規のタイトルにつきましても、同じように低調であるということから、今回売上修正をさせていただいております。

そして、営業利益の増額修正でございますが、こちらのほうはより効率的な販売促進、広告宣伝ができたことによって、コストが減額して、増額できたというかたちになっております。

今回3Qの進捗率につきましては、おおよそ今、1,400億円ちょっとということで、期末の着地としましては、2,060億円を達成するためには、およそ600億円以上の売上というものが必要になってくるんですけれども。

先ほど説明させていただいたとおり、モンスターストライクのピークを1月1日に持っていくべく、かなり準備を入念に行なってきたと。

そして結果といたしまして、1月1日は過去最高のアクティブユーザー数を過去の記録から大きく上回る数字を達成することができまして、そして1月の月次の売上も、今時点では過去最高を大きく上回る最高の数字になっていると。

こういった状況を鑑みまして、4Qは引き続き、先ほど説明いたしました、ファイナルファンタジーとのコラボであったり、また3月の施策をしっかりと行うことでエンターテインメント事業の売上高で600億円を達成することは可能であると思っておりますので、今回の売上修正予想とさせていただきました。

また、期末の配当予想でございますが、今回の修正に伴いまして、前回予想から18円増額しております。一株あたり91円で修正させていただいております。

以上、簡単ではございますが、私からの説明とさせていただきます。ありがとうございました。

<続きは近日公開>