2017年3月期第3四半期決算説明会

荒井透氏(以下、荒井):みなさま、本日はお忙しいなかご参加いただきまして、誠にありがとうございます。ネットワンの荒井でございます。よろしくお願いいたします。

それでは、ネットワンシステムズ株式会社、2017年3月期第3四半期の決算説明会を開催させていただきます。恐れ入りますが、資料の3ページをご覧ください。

業績サマリー

まず、業績サマリーから説明させていただきます。

左枠に今期の各四半期の数字、右枠に第3四半期の累計、前年同期比と掲載させていただいております。赤枠の部分が第3四半期の実績となっております。

受注高ですが、第3四半期は、パブリックと通信事業が好調に推移しました。

エンタープライズとパートナー事業がほぼ予定どおりに進捗した結果、405億5,400万円となりました。

第3四半期累計で1,160億3,300万円と、前年同期比で25.3パーセント増となっています。

売上高ですが、各セグメントとも当初計画どおりの進捗をしております。当3四半期では319億9,300万円。累計では985億3,200万円。前年同期比で6.8パーセント増となりました。

利益面ですけれども、昨年度より進めているソリューション展開の売上があがり始めたこと、また内製化が進んで外注のコントロールが定着してきたことなどで、当第3四半期の営業利益は5億6,700万円となりました。累計にて8億6,300万円となっております。

急激な為替変動の影響によりまして、為替差損を1億8,300万円計上しておりますので、経常利益は7億5,000万円となっています。

マーケット別 受注高・売上高・受注残

それでは、4ページ目、マーケット別に説明をさせていただきます。

紫色がエンタープライズです。受注・売上とも前年対比で増加しております。会社計画比でもほぼ計画どおり推移しています。すべてのエンタープライズの業種で、セキュリティ対策、クラウド基盤関連の引き上げが非常に強くなっています。

黄緑色の部分が通信事業者市場です。当第3四半期に受注が増加しましたので、受注高は累計として昨年度とほぼ同等になりました。売上高は昨年対比で減少していますが、キャリア設備の投資抑制は続いておりますので、当初の予定どおりの進捗になっています。案件としては、やはりクラウド関連・セキュリティ関連の引き合いが強くなっています。

赤い部分がパブリックセクターです。当第3四半期も、受注高・売上高ともに好調に推移しています。地方自治体のセキュリティ、クラウド案件、セキュリティ強靭化案件が継続して好調に推移しています。

一番下、青い部分がパートナー事業です。主要パートナーのビジネスが大きく伸長しておりまして、受注・売上とも前年同期比で増加しております。

商品群別 受注高・売上高・受注残(9ヶ月累計、前年同期比)

続いて5ページ。商品群別になります。

薄紫が「機器」、ピンクが「サービス」となっています。

どのセクターも前年同期比では増加しております。内容としては、「機器」の受注高、受注残に関しては、前年同期同様、会社計画よりも好調に推移しています。売上高に関しては、会社計画を若干上回った感じで推移しています。

内容的にはやはり、先ほどから繰り返しになりますけど、クラウド、セキュリティという引き合いが強く、その部分がネットワーク機器の減少を超えて成長しているという傾向が特徴となっております。

「サービス」ですが、遅れていたパブリックセクターの受注が入り始めましたので、受注高が大きくこの第3四半期に進捗しました。結果、受注高が伸びております。売上高・受注残とも、ほぼ会社計画どおりには推移しております。

連結貸借対照表

次のページが連結貸借対照表です。6ページをご覧ください。

現預金および有価証券が、2016年3月期と比較して、63億6,600万円減少しており、158億100万円となっています。受注が増加している関係で、棚卸資産が105億2,300万円増加しています。そのほかは大きな変動はございません。

セグメント情報

続いて、セグメント情報になります。7ページをご覧ください。

上段が今期、下段が前期となっております。

今年度、戦略的に通信市場からエンタープライズとパブリックセクターへ社員を異動させています。その結果、エンタプライズでは売上高が昨年とほぼ同等ですけれども、利益が多少減少しています。

一方、通信事業者市場では、人員減に加えて、低粗利案件も解消しておりますので、売上高が減少していますが、利益は増加しています。

パブリックセクターは、売上高・利益ともに増加しています。この傾向は第4四半期も継続する予定になっています。

パートナー事業では、サービス事業の推進もあり、当第3四半期を黒字化することができました。

この第3四半期だけを見てみますと、エンタープライズの売上高は107億2,800万円、セグメント利益は3億600万円。通信事業者では、売上高64億9,800万円、セグメント利益は700万円。

パブリックセクター、売上高89億1,400万円、セグメント利益ですと2億1,900万円の黒字。パートナー事業は、売上高57億円、セグメント利益で1億4,200万円の黒字となっております。

全般的に、ソリューション展開やサービス売上の促進などで、利益率が回復しつつあります。

為替レート等

続いて8ページが為替レート等になります。

この第3四半期累計の平均レートは111円05銭でした。通期のレートもこの前後で着地できるのではないかと思っています。

社員数ですが、12月31日時点での去年と一昨年の比較になっています。人数的には大きな変化はございません。

2017年3月期 通期業績の見通し

最後に、10ページ目です。通期の業績見通しになりますが、公表させていただいている数値をそのまま据え置かせていただいております。

現時点では、為替差損により1億8,000ほど営業利益と経常利益の差がありますので、当社としては、経常利益45億円というのをボトムラインとして達成するよう活動していく所存です。

なお、受注高は多少上回るかと思います。売上高も多少上回る予想をしております。

以上が決算の説明になります。