「俺はずっとエンタメのことを考えてる」

のぶみ氏(以下、のぶみ):西野さんのその『バイキング』のやつもそうだけど、西野さんのやつをやると、やっぱり注目が集まるから、発信する側の人が力入って、「こうしたらもっとよくなるんじゃないのかな」っていう我が入っちゃうんですよね。

西野亮廣氏(以下、西野):我、入る!

山口トンボ氏(以下、トンボ):まあ、そらそうでしょうね。

西野:で、なんですよ。料理するんだったら、おいしく料理しろ、と。

トンボ:はいはい。

西野:いい素材も、すごく新鮮な野菜だから、このままでもおいしくいただけるのに、なにを、おまえみたいなもんが……。いや、言っとくけど、おまえがコンパしてる間、おまえがギャンブルしてる間、おまえが競馬してる間、おまえが家族サービスしてる間、おまえがなんかしてる間、俺はずっとエンタメのことを考えているぞ、と。

トンボ:(笑)。

西野:世界で一番、自分がエンタメのことを考えていて。

のぶみ:(笑)。

西野:で、なにを、おまえ、その錆びついた包丁と、まずい調味料と、きったねえ皿持って、なにを……。おまえごときがなにを料理できることあるか! しゃべってて、だんだん腹が立ってきた。すいません。

(一同笑)

トンボ:なんかもう、本当、手に取るようにわかりましたね。

西野:なんだ? なんで料理できると思ってるんだ? おまえみたいなもんが。それでキレちゃって、もう、あの……。

のぶみ:え、それ、どの段階でキレたんですか?

トンボ:(記事が)出てからですよね。

のぶみ:出てからか。

西野:そうそう。

のぶみ:出てからだと、けっこうメールとかのキレ方になるから、またいろいろ変わってくるよね。

西野:いろいろ……、取材の、それはけっこう紆余曲折あってですね。まず、なんだろう……。

のぶみ:連載だったんでしたよね。

西野:連載だったんですよ。連載で、第1回目だったんですけど。っていうか、まとめて取ってたんですけど、その第1回目の連載のタイトルが、「みんな、俺のこと妬んでるんでしょ?」みたいなタイトルがバッと出て。

トンボ:あー、なるほど。

のぶみ:それ、出てましたね。

西野:俺、そんなこと、一言も言ってないんですよ!

トンボ:(笑)。

西野:一言も言ってないんですよ! 「みんな、俺のこと妬んでるんでしょ?」なんか、現場でもちろん一言も言ってないし。それで、原稿チェックみたいなのやるので。

トンボ:それはそうですね。

西野:それ見た時に、西井ちゃん(マネージャー)通して、「いや、これはダメだよ」とか「俺、言ってないから」みたいに先方さんに返して。先方さんが、俺が返したやつをもう1回書き直しちゃったんですよ。

それで、吉本に返してきて、吉本のプロモーション部の奴が勝手に「じゃあ、これでいいかな」みたいなんで返しちゃったんです。つまり、僕のところまで書き直したやつが下りてきてない。

トンボ:あー、なるほど。

西野:プロモーション部が勝手に、「はいはい、OKです」って返しちゃって。それで記事出たら、「みんな、俺のこと妬んでるんでしょ?」みたいな感じになってて。で、もうブチギレですよね。西井ちゃんとかプロモーション部とか、もう全員呼び出して、「おまえ、こら」っていう(笑)。

トンボ:「おまえ、こら」(笑)。

のぶみ:それでブチギレられるっていうのは、これはやっぱり、すごいことなんだよね。

西野:(笑)。

「このぐらいはアリじゃないですか?」と言ってくる編集者

のぶみ:僕、この前『フライデー』に書かれて。

トンボ:え、のぶみさんですか?

のぶみ:うんうん。それで、不良の時代のことをすごい聞きたがってて。俺、「それだったらやめますよ」って言ったんだけど、結局出たのが、もう不良のやつのことばっかり書いてあるんですよ。だから、「これ、『やめてください』って言いましたよね?」っていう話をしたんだけど、「でも、このぐらいはアリじゃないですか?」みたいなことを。

西野:そう! そう! それ、アリだと思ってるんですよ。

のぶみ:前の日に言うんですよね。

西野:そう!

トンボ:あー、発売前日っていうこと?

のぶみ:そうそう。だから、もうぜんぜん修正できないし、「うわー」って思って。紹介した編集の人にも、「これ、俺、『やめてほしい』って言いましたよね?」って。「俺のところにけっこう来るんですよ。『死ね』とか、いろいろ」「それ、責任取れるんですか?」って言ったら、「いや、これは来ないと思いますけどね」って言って。俺んところに来るのね、やっぱり(笑)。

西野:そうそう。

のぶみ:「なんだよ、それ!」って。

西野:それがアリと思っちゃってる、っていう。

のぶみ:そう!

西野:これまでずっと、それがアリとされてたんですよ。でも、それはもう通用しないし、もっと言うと「その吉本のプロモーション部の担当の奴と一番えらい奴、とりあえず連れてこい」って言って、現場に来さして。もう、完全にブチギレたんですけど。

で、「おまえら」と。先方さんもいるでしょ、先方さんにも完全にキレたんですけど、「もう全部お蔵入り」って言って。あと、「責任取れ」っていうふうに全部言ったんですけど。

ムカつくのはね、「こっちのほうが、直したほうがいいでしょ」っていう。要は、「みんな、妬んでるんでしょ?」のほうがバズる、みたいな。

トンボ:なるほど。引っかかるでしょ、っていう。

西野:引っかかる。「おまえと俺、バズらすの、どっちがうまいか、数字で今から説明してやろうか?」って言ってキレました。

(一同笑)

西野:俺のほうが100パーセントうまいから。で、「こんなものがバズらないとか、おまえ、最近、なにバズらした?」とか。

のぶみ:(笑)。

トンボ:うわー、怖いよー。

西野:ごめん、おまえのそのサイト、何人見てる?

トンボ:怖い怖い怖い!

西野:俺のブログの数字、出そうか?

トンボ:うわー、やめてくださーい!

(一同笑)

西野:たぶん、俺のやつの10分の1ぐらいだと思うけど。おまえが人生かけてやってるの。

トンボ:出さないでくださーい! 数字は出さないでください。

のぶみ:(笑)。

本当のことしか見てきてない世代に嘘は通用しない

西野:で、「バズらせ方も、こっちのほうがうまいんだよ」と。だから、「変なことすな」っていう。

トンボ:なるほどね(笑)。そのままやってくれ、っていう。

西野:変なことせんと、そのままやって。変なことすな。

トンボ:変なことすな(笑)。

西野:(コメントにて)「古いんだよね」って。そう、言ってるけど、古いんだよ。そんなことは、もう今の10代の子とか、20代の子でもそうだけど。生まれてネットが当たり前の状態の子たちからすると、嘘がいかに通用しないか、っていう。

のぶみ:絶対そうですね。けっこう文章のコメントでもわかりますよね。

トンボ:うん、そうですね。

西野:嘘は通用しないです。もう、ぜんぜん刺さらない。なぜなら、あの子たちは、生まれてからすぐに……。例えば、学校の先生が言ってることが間違いだっていうことは、もうネット見たらわかるし。

トンボ:そうですね。

西野:で、本当のことしか見てきてない世代がどんどん出てきてるのに、おっさんが脚色してそれが10代の奴とかに刺さる、と。しかも、なんか変な、貧乏くさいマーケティングみたいなのして……。

トンボ:貧乏くさいマーケティング(笑)。

西野:「このワード入れてたらバズるでしょ」みたいな。

トンボ:いはいはい。

西野:なんか、もう、ダサい。

トンボ:(笑)。

西野:ダサい。もう、そんなことするんだったら、10代の奴と1回、1ヶ月ぐらい住むといい。同棲するといい。

トンボ:なるほど。

のぶみ:(笑)。

西野:なにに反応して、なにを見てるか、っていう。で、なににもう飽きたか、っていう。有料のほうになったら、「だから、この番組ダメなんだ」って実名で番組をちょっと言いたい。

(一同笑)

トンボ:すごいですね、まだあるんですね。

のぶみ:なんだろうね、全部だと思ったよ(笑)。

トンボ:いつ気づくんだ、と。

西野:いつ気づくんだ、っていう。

トンボ:じゃあ、有料のほうで。

西野:有料のほうで。すいませんね。