クラウドファンディングについて、1回謝れ

西野亮廣氏(以下、西野):どうもよろしくお願いします。

山口トンボ氏(以下、トンボ):あけましておめでとうございます。

西野:あけましておめでとうございます。

(会場拍手)

西野:今ちょっと、本番前に話になってましたけど、「クラウドファンディングを最近よく聞くようになった」っていう。いろんなところで、たぶん、……まあ、去年でいったら、たぶん、SMAPさんのファンの方が新聞の広告買ったりだとか。

トンボ:そうですね。

のぶみ氏(以下、のぶみ):あ、あれ、買ってるんですか!

西野:あれは、みんなで買う、みたいな。

のぶみ:へぇ、そうなんだ。

西野:『この世界の片隅に』もクラウドファンディングで、っていうことで。

トンボ:そうです。映画。

西野:あの映画がまたヒットしたから、それでいろんなところでクラウドファンディングが(話題に上がっている)。で、タレントさんもけっこう、最近やりだしたでしょ。

トンボ:やられてますね、はい。

西野:で、みんな「クラウドファンディングだ」って言ってますけど。僕、4年前からやってたんですね。で、その時に、みんなけっこう「乞食行為だ」とか揶揄ってて。

のぶみ:乞食行為(笑)。すごい語呂だな!

西野:今、みんな、それを当たり前のようにやられてるんですけど。

トンボ:よく目にします、はい。

西野:あの、1回謝っていただけないか、と。

(一同笑)

のぶみ:その下り、わりとありますね。

西野:僕、けっこうあるんですよ。

トンボ:また1個増えましたよ。

西野:また1個あるんですね、「1回謝れ」。

トンボ:「1回謝れ」。

「アホじゃないですか、全員」

西野:僕、けっこうああいうことを一番最初にやりがちなので。

トンボ:まあ、叩かれますよね。

西野:その時に、絶対叩かれるんですよ。なので、みんな……、全員アホなんだから。

トンボ:(笑)。

のぶみ:それは、もう言わざるをえないね(笑)。「アホ」だって、くやしいけど、今の状況だと。

西野:だって、アホじゃないですか、全員。

トンボ:いや、まあまあ。

西野:アホだし、みんな、3、4年遅いじゃないですか、基本的に。全員。

トンボ:まあまあ、そうですね。

西野:3、4年遅れて、結局、みんな僕の真似をするわけでしょ。それがわかってるんだったら、なんでまず1回否定するとか、批判とかするんでしょう。「わからない」でいいじゃないですか。

トンボ:はいはい(笑)。

西野:「クラウドファンディングわからない」って4年前に言ってたら、それだったらわかるけど。

トンボ:「なにやってるか、わかんない」っていう。

西野:1回「なにやってんだ!」って批判するって……、バカってなんであんなに批判するんですかね。

のぶみ:(笑)。

西野:あれ、腹立たないんですかね。

のぶみ:うらやましいんだろうなあ。

トンボ:ちょっと多いですね。西野さんの「1回謝れ」。

西野:「1回謝れ」は多いです。たぶん、この(コメントで)「わははははは」とか笑ってるこいつらも、こっち側みたいなスタンスでやってるけど、絶対批判してるんですよ。

トンボ:なるほど。3、4年前にね。

西野:もしくは、もしくはですよ、のぶみさん。

のぶみ:はい。

西野:批判してるか、批判してることに対して、「それは違うよ」って声を上げなかった。

のぶみ:(笑)。

西野:つまり、傍観者。いじめられてるのを傍観してた、そういうこと。

トンボ:一番よくないですね。

のぶみ:一番よくないです。

西野:はい。クソみたいな、ご覧になられてる方で。

(一同笑)

トンボ:全員っていうくくりはやめてもらいたい(笑)。

パソコンがこわいおばあちゃんと一緒

のぶみ:(コメントにて)「うらやましいんですよ、その頭の良さに」って書いてありますよ。

西野:どうしたもんですかね? あれ。

のぶみ:(コメントにて)「批判するのは嫉妬」って書いてあるなあ。

トンボ:なるほどね。

のぶみ:いや、でも本当に。だって、4年前にクラウドファンディングって言われても、わかんないですもん、正直。

西野:はいはい。

のぶみ:賛成も、批判も、ちょっとできないぐらいの感じかなって思ってるのは、まあ、正直なところだよね。

トンボ:まあ、確かにね。意味がわからない。

のぶみ:もう、なんか「パソコンはこわい」みたいに言ってくるおばあちゃんと同じだよ。

西野:はいはい。そう、そんな感じ。

のぶみ:そんな感じだよね。もう「こわい、西野こわい」って(笑)。

トンボ:いつかまとめた本出せますね。

西野:僕の「1回謝ってくれへんか」シリーズ、けっこうありますからね。

トンボ:なんか、もう書籍になります、そろそろ。

西野:書籍に、はい。1冊になります。もう間もなく。

のぶみ:あの、(西野氏が特集された)『Discover Japan』の反響はどうだったんですか?

西野:すごかった、本当に。

のぶみ:(本棚を指して)あそこにありますよね。

トンボ:これ、おもろかったですね。

西野:あ、そうか。ありがとうございます。用意していただいたんです。

のぶみ:これですね。

これはなにを思ってる……、この表紙なんだろうね、これね(笑)。なにを……、未来かなあ。

トンボ:いやー、でも、本当にいい表紙ですよ。

西野:ありがたいです。

のぶみ:すっごいよなあ。

空海以来の西野特集

西野:そう、この中でも、クラウドファンディングのこととか。

トンボ:そうですよね。けっこう細かく書かれてますよね。

のぶみ:だって、あれですよ。(西野特集を開いて)ここから、相当ずっとだよ。

西野:(コメントにて)「明日買ってこよ」、ありがとう。

のぶみ:(パラパラとめくって)相当ずっとだよ。

西野:いや、ありがたいっすよね。そんな何十ページもね。

のぶみ:いや、これ……、何だろうね、こんな人っている? 宮崎駿とかだよね。

トンボ:それこそ、だから、人物取り上げたのが、空海以来2人目だという。

西野:空海以来ですよ。やりました。

のぶみ:すっげーなあ。

西野:で、最近テレビで流れるのを見るようになって思ったんですけど、そのクラウドファンディングのことをちゃんとしゃべれてる人、1人もいないですね。

トンボ:クラウドファンディングのことを?

西野:説明をできてる人を。誰もいないまま、なんか、今、テレビがずっと上滑りしてる感じが。コメンテーターもクラウドファンディングのことをよくわかっていないから。

のぶみ:コメンテーター、だけど「わかんない」っていうのは、俺「調べろ」って思いますよね、番組前。

西野:まあまあ。

のぶみ:ぜんぜん調べないもんなあ。「いや、ちょっと観てないですねえ」って言ってて、この前。『この世界の片隅に』っていう映画が今……、クラウドファンディングですよね? それもね。

西野:はいはい。

のぶみ:すごい流行ってたんだけど、「『君の名は。』は観たけど、これは観てませんねえ」って言って、終わったんですよ。バツンって。6時からのニュースですよね。「それはないよな」って。「それ、どんなお金のとり方だよ」って思いますよね。

西野:なるほど。それを仕事にしてるんだったら。

トンボ:どうしようもないですもんね。

西野:確かにな。

のぶみ:ちゃんと……。台本見たらわかりますもんね、だいたいなにを振られるかって。

西野:確かにね。

のぶみ:『この世界の片隅に』はすごいよかったですね。