成功するトレーダーが持つ4つのスキル

では、成功するトレーダー、利益を出すトレーダーとしてどういうスキルを身につければいいのか? 4つのスキルがあるので、こちらをざっとご紹介したいと思います。

成功するトレーダーの4要素。成功するトレーダーはどういうスキルを持ってるか、どういう力を持っているのか、これをまとめると4つの力に集約されます。

1つ目、実践力です。これが一番大事なポイントです。実際に運用して利益を出すという力です。分析する力ではないんです。実際に運用で利益を出すという力が非常にあります。これが大前提ですね。

2つ目が、新たな投資法を開発する、開発力です。これが分析力とかに当てはまるものですね。

3つ目、改善力。すでに持っている投資法を改善する力があります。

最後4つ目、調整力。投資法を組み合わせる力があります。

実際に、この4要素すべてを兼ね備える必要はまったくありません。むしろ投資を始めたばかりで運用資産が、例えば100万円とか200万円、300万円とか、それくらいの規模であれば、1番と2番があれば十分です。3番と4番は一切いらないです。1番、2番があればもう利益を出せるようになります。

もっと欲を言えば、例えば「もっと大きな資金を効率的に運用したい」とか「いろんな投資法を組み合わせて、いかなるときも安定した成績を残したい」とか、そういうふうに考えてくると、3番目、4番目のスキルが必要になってきます。

ですので、この4つのスキルのこの番号は優先順位の順番だと思ってみてください。自分にはどのスキルがあるのか、どのスキルが足りていないのか。

おそらく利益を出せないほとんどの投資家というのは、どこが抜けているかというと、1番が抜けています。実運用で利益を出すということをうまくできていない。分析する力は長けているけど、それが利益につながっていないということがほとんどなんですね。

実践していくなかで、損をするあるいは利益を出せないというフィードバックが得られたときに、なんの行動もできない。「今までどおりを続けよう」とか思考停止してしまって、結果的に、実運用で利益が出せないとか、改善ができないとか、開発ができないとか。そういうふうに、どこかで問題が出ていて利益を出せないという方が非常に多いです。

ですので、この4つのスキルをバランスよく、できれば1番目から順番に1つずつ手に入れることで、利益を出せるようになっていただければと思います。これが成功するトレーダーの4要素、4つのスキルでした。

利益を出すために重要な2つのポイント

では、最後にまとめにいきましょうか。本講座のまとめは2つあります。

まず、投資家の分析と日々の実践こそが利益への一番の近道であるということでした。これは裏返すと、落とし穴が2つありましたよね。

1つ目が、自分勝手に自己満足で分析し、投資家分析を怠ると、利益を出せなくなりますという落とし穴でした。もう1つは、実践を軽視して分析ばかりを重視してしまうと、こちらもまた利益を出せなくなるというお話ですね。この2つは、非常に重要なポイントですので、忘れないようにしましょう。

もう1つが、より多くの利益を出すには、4つの要素を習得する必要があります。重要な順からそれぞれ実践力、開発力、改善力、調整力と。この4つのスキルが必要だと私は考えています。

入門者の方は、一番大事なのは実践力と開発力。この2つが一番大事です。この2つがあればなんとかなります。「実践して利益が出ない。じゃあ開発しよう。実践して利益が出た。じゃあ改善しよう」ですよね。

最悪、利益が出なかったら、開発力があればなんとかなるんですよ。改善力は、今あるいいものをもっとよくすることしかできないません。悪いものを良いものに変える力はありません。調整力も同じです。利益が出てるのを前提として調節することしかできない。マイナスをプラスにする力はありません。

でも、開発はゼロをプラスにする力があります。マイナスをプラスにする力があります。ですので、実践力、開発力、この2つだけは絶対に押さえる必要があります。

そして、「もっと大きな利益を出したい」「もっとたくさんの資本を運用したい」と考えたときには、改善力と調整力、この2つが必要になってきます。

自動車とかで例えると、「動く自動車を作ってくれ」と言われれば、実践力・開発力があればなんとかなるんですよ。ただ、「安全で、静かで、うるさくなくて、ガタガタしない」とか、いろんな要望がつくと、質の高い車を作ろうと思えば思うほど、より分析にフォーカスした改善力・調整力といったスキルが必要になってきます。

ただ一番大事なのは、トライ&エラーをしながら、ガタガタした車でもいいから前に進むものを作ろうという一番初期段階のところですね。実践力・開発力といったところ、ここが一番の肝となってきます。

ですので、力を注ぐべきはここの2つです。改善力・調整力はあとから勝手についてくるので、べつに今すぐ力をつけるべきところではないんですね。実践力と開発力、この2つが一番大事だと私は考えています。

ということで、今回は以上の内容で終わりにいたします。最後までご視聴いただき、ありがとうございました。