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石油、鉱山、金融…2017年・米国株式市場における注目銘柄を解説

石油、鉱山、金融…2017年・米国株式市場における注目銘柄を解説

マネックス証券が運営するYouTube動画チャンネル「マネックスTV」では、日米株式市場の動向や投資・資産運用をサポートする情報をお届けします。今回は、コンテクスチュアル・インベストメンツ広瀬隆雄氏による「<米国株セミナー>広瀬隆雄のやっぱり米国株!12月」をご紹介。広瀬氏は注目銘柄としてオイルメジャーのBP、鉱山企業のサザン・コッパー、石油リグ会社のトランスオーシャン、ドイツ銀行をピックアップ。注目すべき理由について解説しました。

シリーズ
マネックスTV > <米国株セミナー>広瀬隆雄のやっぱり米国株!12月
2016年12月27日のログ
スピーカー
コンテクスチュアル・インベストメンツ マネージング・ディレクター 広瀬隆雄 氏
参照動画
<米国株セミナー>広瀬隆雄のやっぱり米国株!12月

株価評価が低い石油メジャー・BP

スクリーンショット 2017-01-11 11.39.46 広瀬隆雄氏(以下、広瀬) 。これはオイルメジャーの一角ですよね。昔はBritish Petroleum(ブリティッシュ・ペトロリアム)という会社名でした。 最初は民間企業としてスタートして「Anglo-Persian Oil Company」という名前だったんだけれども。ウィンストン・チャーチルが当時、第一次大戦前のイギリスの海軍大臣だったんだけどね。その時にイギリスの軍艦を石炭の燃料から重油燃料に切り替えるという一大決断をウィンストン・チャーチルがして。 イギリスという国は石炭はたくさん出るわけですよね。だけれども、石油は出ない。そうすると、ペルシャ、つまり今日(こんにち)のイランですよね。そこにある油田はしっかり確保しておきたいよねということで、イギリス人のダーシー(W.K. D’Arcy)という人がAnglo-Iranian Oil Companyというのを始めたんだけども、それをイギリス政府が資本支援した。それで会社名がBritish Petroleum、BPになったと。そういう経緯がある会社ですよね。 近年はすごくしくじりが多いです。例えば、2005年にテキサスのテキサスシティという町にあるBPの精油所が大爆発事故を起こして、一瞬にしてBPの大きな精油所が全部吹っ飛んじゃった。そういう事故があったんですよね。その時にかなり死傷者も出たんですけれども。 そうかと思えば、2010年にメキシコ湾で原油流出事故というのを、もうでっかいポカをやらかしたんですね。その時の賠償金総額だけで555億ドルという、もう普通の会社だったら絶対潰れてるような莫大な損を蒙りました。 そんなこんなで、非常にブルーチップな世界のオイルメジャーの一角だったんだけれども、今のBPというのは、ものすごく株価評価が低い、そういう存在に成り下がってるんですよね。 例えば、エンタープライズ・バリュー。エンタープライズバリューというのはなにかというと、時価総額+総負債ですよね。その2つを合わせたものがエンタープライズ・バリューです。それを売上高で割った数字を見ると、BPは0.81ということで、ライバルのロイヤルダッチ・シェルとかに比べて非常に割安になっている。

BPのバッドニュースは出尽くした

スクリーンショット 2017-01-11 14.40.07 同様に、エンタープライズバリュー÷EBITDA(イービットダー)。EBITDAというのはなにかというと、利払い前、税金前、償却前利益ですよね。それで見ても、非常に安くなっている。 さらに確認埋蔵量でいうと、BPはChevron(シェブロン)とほぼ一緒ぐらいの確認埋蔵量ですけれども。 じゃあ、1バレルあたりの確認埋蔵量に対して、投資家はいくらの時価総額を与えているか、いくら払っているかを見ると、BPはChevronの半分ぐらいのバリュエーションになっているわけですよね。ということで、いかにこの会社が割安放置されているかというのがわかっていただけると思います。 スクリーンショット 2017-01-11 14.40.26 足元の業績は、さっき言ったような事故の連続でものすごく悪かったので、もう見るべきものはなにもない。ただ、なぜ今、注目してるかというと、メキシコ湾流出事故の補償、それがほぼ支払い終わりましたよということで、バッドニュースが全部出尽くしましたということで、「そろそろ見直してもいいんじゃないですかね?」ということですよね。 だから、とくに経営がいいとか、そういうふうには考えていません。あくまでもバリュエーション(株価が相対的に割安か割高かを判断するための指標)でBPはおもしろいと思います。

世界最大の銅の埋蔵量を持つサザン・コッパー

スクリーンショット 2017-01-11 14.41.09 次の銘柄。サザン・コッパー。ティッカーシンボル「SCCO」。これは世界最大の銅の埋蔵量を持っています。生産高では世界第5位ぐらいですよね。もっとも生産コストが低いことで知られています。 EBITDAマージンというのは、さっき言ったように、利払い前、税払い前、償却前の利益ですよね。その利益マージンはほかの企業よりも非常に高いということですよね。 なぜこの企業に注目するかというと、ほんの少し銅価格が上昇しただけで、キャパシティがいっぱい余っているので、「オペレーティング・レバレッジ」という言い方がありますけれども、利益がポーンと上がりやすい、そういう収益構造になっている会社だということですよね。 今、中国は比較的あまり話題になっていませんけれども、僕は中国経済はそれなりに成長していると思うんですよね。6パーセントぐらいで成長してると思います。可もなく不可もなくという感じでね。 そのときに、じゃあコモディティの消費はどうなんだというと、去年懸念されていたみたいな大きな落ち込みというのは、まあ一応ないんじゃないかなと見てるんですよね。 そうであれば、だいたい2年ぐらいの期間を与えれば、すごくダブついていた中国での住宅の供給ですよね。それが需給関係がバランスが取れてくる。それが2017年という年だと思うので。 そうであれば、非常に住宅建設とかに敏感な銅ですよね。それのpure-playであるサザン・コッパーなんかもいいかなと思っています。

トランスオーシャンのバランスシートは強い

スクリーンショット 2017-01-11 14.41.24 次、トランスオーシャン。これは石油サービスの会社ですよね。世界最大のオフショア石油リグの会社です。バランスシートは強いです。営業キャッシュフローは潤沢です。 これもさっきのサザン・コッパーなんかと同じ切り口なんだけれども。要するに、今日みなさんに紹介している銘柄のストーリーの多くは、すごく余剰キャパシティがあって、オペレーティング・レバレッジが高い企業、そういうのばっかりを選んでみなさんに紹介してるんですね。 スクリーンショット 2017-01-11 14.41.38 だから、例えば「未契約のリグ」というのは、これは要するに遊んでるリグですよね。2016年度でみると、約半分遊んでいるわけですよね。 来年分の契約とかは、もっと契約されてなくて、空きがあるわけだけども、そういったかたちで、もう会社の持っている資産の半分以上が遊んでいるわけですよ。この会社はね だけども、1回リグが契約されれば、1日での傭船料というのは50万ドルなので。これはイメージ使いにくいと思うけども、例えば、ジャンボジェットをチャーターして、成田からサンフランシスコ国際空港まで往復したら、だいたいこのぐらいの値段ですよ。 だから、ものすごく値の張るリグですよね、それをたくさん持ってるんだと。だから、それが少しでも稼働率が上がったら、業績がすぐ上がりまっせという話をしてるわけね。 それほど手持ちの資産が遊んでいるにも関わらず、つまり稼働率50パーセントぐらいしかないにも関わらず、営業キャッシュフローはどうなっているかと、9ドル49セントということでね。要するに、片肺飛行でエンジン半分止めてても十分利益が出てる、そういう会社なわけですよ。 スクリーンショット 2017-01-11 14.42.47 だから、今後、OPEC(石油輸出国機構)と非OPECが減産に合意したとかなんとか言ってるけどね、そういったかたちで原油価格が上昇してくると、トランスオーシャンの業績も改善してくるんじゃないかなと考える理由はそこらへんにあるわけです。

ドイツ銀行は投資銀行部門が強い

スクリーンショット 2017-01-11 14.43.07 最後の銘柄。ドイツ銀行。 先週、大事なニュースが出ました。それは、アメリカの司法省とサブプライム問題に絡んで、住宅ローン証券ですよね、それの販売、まあ強引な販売があったんじゃないかということに関して、罰金を払うことでシャンシャンしました。合意が成立しました。 その罰金の金額は72億ドル。これは当社140億ドルぐらいが提示されていたと思うので、それの約半額だったということですよね。要するに、ドイツ銀行は慌てて自己資本を増強するための増資をする必要はないということが決まったわけですよね。 ドイツ銀行というのは、例えばJPモルガン・チェースとかゴールドマンサックスとかモルガンスタンレーなんかと同じような、グローバルバンクで、しかも投資銀行部門が強いところですけれども。 最後の最後までFICC、つまり、債券・為替・コモディティ、そういったトレーディング部門ですよね。それを最後の最後までものすごく大きなトレーディングデスクを持っている、そういう企業戦略をしてきた銀行でした。だから、体質改善が遅れてるということですよね。 でも、新しい経営環境では、1.ドット=フランク法によって、あんまり派手なトレーディングやっちゃいけないというルールが導入されたこと。2.高速トレーディング、つまりコンピューターを駆使した債券のマーケットメイキング、そういったものが一般化するにしたがって、昔ながらの債券のマーケットメイキングによるトレーディング益、それが非常に出しにくくなった。そんなようなことがあって、今、株価がものすごく下がっているということですよね。 ジョン・クライアンという新しいCEOが去年から来ています。それで「ストラテジー2020」と呼ばれる経営改革を打ち出しました。 そこでは、1.シンプルになる、2.リスクを減らす、3.自己資本を充実する、4.社内の規律を強化する。そういったことが打ち出されているんですよね。それぞれの達成目標というものをこのスライドにあるように打ち出しています。 今、それに向けて組織改革もしました。ターゲットとそれから現状と。これがターゲットですけれども、そしてがこれが現状ですけれども。 どのくらい差があるんだというと、例えば、RoTEというは「Return on Tangible Equity」ですけれども、現在は赤字だからマイナスですよね。それを10パーセントに持っていきたい。 あるいは、営業費用は、今、265億ユーロあるんだけれども、それを220億ユーロまで圧縮したいと。あるいはリスク加重資産。今、3967億ユーロあるんだけれども、それを3,200億ユーロに圧縮したいと。 というふうに、いろいろターゲットがあるんだけれども、まだ現状ではそこにはいってないわけだけどもね。少なくとも努力目標だけは示されているということですよね。 さっきもちょっと言いましたけれども、来年2017年、ヨーロッパは、フランスでの大統領選挙とか、ドイツでの連邦議会選挙とか、いろいろイベントが目白押しです。 なので、ドイツ銀行の株価も一直線で上がっていくということはないと思います。だけれども、大きな山を先週越したので、これからは基調としては上だと僕は考えています。 じゃあ、このへんでストップしましょうかね。

  

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