いきなりのハプニング

山田玲司氏(以下、山田):イエーイ! ういっす。

乙君氏(以下、乙君):袴田! 最後のオープンニングだ。ありがとうな! 半年ぐらいずっとこの曲で始めてたんですけど。

山田:いやよかったよ。よかった、よかった。

乙君:ねえ、勢いよくパーンとね! ありがとうございます。

山田:本当に。フェスに向けてがんばりたいっすよ。

乙君:フェスに向けて着々と。

山田:はい。

乙君:えー……なにこの音?

山田:なんの音ですか、これ? ピーピーいってる。

スタッフ:ドアの音。

山田:えっ、ドアが(笑)。

乙君:ドア? いやー、ハプニングが早くも(笑)。

山田:なにかが起こるんですか? これ。

乙君:やっぱりこれ。みなさんのいきり立つリビドーがこう。

しみちゃん氏(以下、しみちゃん):そうなの?(笑)。

山田:今なに、リビドーが鳴らしてるの? この音。

乙君:俺たちのリビドーが(笑)。

山田:はいはい。(ニコニコ動画コメントに)「エロハプニングが!」って(笑)。

乙君:(コメントにて「ポロリある?」)ポロリ……しみちゃんのポロリあるかな。

しみちゃん:ないよ(笑)。

山田:(コメントにて)「ヤンサンふぇす」。やりますか。「神回の予感」してますね。

乙君:なんせ今日は重大発表も玲司さんからあるということで、ぜひ楽しんでいただ……。

山田:また鳴ってんだよ!(笑)。なにが訪れてるんだ? これ。

しみちゃん:(笑)。

山田:聞こえてんの? 大丈夫ですか? 聞こえてなかったらいいっすよ。

乙君:あ、(コメントにて)「リアタイで見る」。よかったー。

山田:ありがとうございました。

乙君:(コメントにて「まさかっ……」「最終回ってオチ」)最終回じゃない(笑)。

山田:ないです。はい。

しみちゃん氏の心を鷲掴みにしている漫画家

乙君:ということで、本日は1つの集大成というかエロの。いろいろやりましたけど。団鬼六先生とかもそうですし。

山田:いや、なんかねー、カッコつけすぎ、俺たち。

乙君:あれ?(笑)。

山田:エロ回とかいって、団先生出しちゃダメだよね。

乙君:ちょっとアカデミズムにいきましたからね(笑)。

山田:アカデミズムにいく……だから、「そこが中2だってんだよ!」って話なんだよ。

乙君:なるほど(笑)。乙君:権威をね。

山田:すぐに文芸とか持ち出して。なんかね、ただのスケベなのにね……。ただのスケベなんだよ!

(一同笑)

山田:なんてね(笑)。ということを今日やろうかなと思って。

乙君:わかりました。

山田:だってもう今日は振り切ったね。

乙君:そうですね。

山田:振り切ったね、この業界で、全力でしみちゃんの心を鷲掴みしてる漫画家さんが来て。

しみちゃん:そうですね(笑)。

山田:今日応援に来てくれてるので。

(一同笑)

乙君:本当にみなさん待望の。

山田:本当にやりやすいったらありゃしないですよ。

乙君:本当ですね。打ち合わせの盛り上がり方、やばかったすね。

山田:やばかったすね(笑)。1回番組やった感じですね。もう回終わりました。第1ステージ(笑)。

乙君:いつもそれを流せっていうんだ(笑)。

山田:放送しないうちに終了いたしましけど、最高でした(笑)。

生き様がすごい漫画編集者

乙君:ということで、まず玲司さん、今日はあれですよね? どうしても話したいことが。

山田:いきたいんですけどね、もう今週のカッキーがやばすぎて。カッキーと言えば、話題のコルクという漫画エージェントの会社のナンバー2ですか。佐渡島(庸平)君がいて、カッキーがいるみたいなすごい奴ですよ。相変わらずすごいんですけど、彼、生き様がすごすぎて。

この間、ちょっと今打ち合わせ、今一緒にやってる仕事があるので、その打ち合わせして。で、その打ち合わせ場所行く前に、「山田さん、僕、今なに持ってるかわかります?」っていうの。

乙君:は?

山田:ポケットから謎の物を出すわけですよ。なにを持ち出したと思います? カッキーが。

乙君:いやー、でもカッキーことだから相当びっくりするようなものでしょう?

山田:びっくりしますよ。

乙君:えー、なんだろうな……ブルーチーズ?

山田:あぁ、そっちじゃねえんだ。

(一同笑)

山田:ちなみに、ヒントは、あの人、今『モーニング』で連載中の『インベスターZ』という、少年が投資をやるという漫画の担当やってるんですよ。それを読んで、「その担当してるかぎりは、これは手に入れなければならないぞ」と。『インベスターZ』を、これ担当してるのカッキーですから。

乙君:三田(紀房)先生の?

山田:そう、三田先生の。

乙君:『ドラゴン桜』の。

山田:あの人、三田先生と俺の担当してますから。どういうんだって(笑)。

乙君:うん。

山田:乙君、なにを出したかわかります? ポケットから。

乙君:えー、なんだろう?

山田:道の真ん中でですよ。

乙君:うん。なんですか?

山田:はい。これです。金塊です。

カッキー、金塊500グラム出して。「ちょっと山田さん、これ持ってみませんか?」って言って。これ金って本当に重いのな。だからもうズシっみたいな。

「ちょっとマジで? なにこれ?」って言って。「山田さん、これ今日の時価総額、金1グラムいくらなんですけど、これいくらだと思います?」って言って(笑)。乙君これいくらだと思う?

乙君:100万円ぐらい?

山田:250万円(笑)。

(一同笑)

乙君:リアルだなぁ(笑)。

カッキー氏の奇想天外なエピソード

山田:『インベスターZ』では、「金を持ってるとモテる」っていう回だったんだって。

乙君:へえ。

山田:カッキーがこれ見て、「やっぱりモテるんじゃ、買わないわけいかないじゃないですか」「山田さんいいんですか? モテんるんですよ。山田さん買わなくていいんですか?」(笑)。

乙君:それ「金の財布持ってたらお金増える」みたいなことでしょ。

しみちゃん:(笑)。

山田:もうさ、すげーよ。だから、金に手出してるの。あの人。相場の。

乙君:え、これ自分で買ったってこと?

山田:そう。

乙君:ええー!

山田:しかも、銀座の有名な売買してる店があって。これ、今この段階で500あれば売り買いに手数料がかからないんです。

だから、これ今1日で1,500円から2,000ぐらい上がったらしいんですよ。「これ昨日で2,000円上がったんです」とか言ってるのね。これ持ちながら。狂ってるでしょう?(笑)。

しみちゃん:(笑)。

山田:それで「カッキー、これ車1台分じゃん?」って言ったら、「いや、僕の車だったら10台買えますよ」って言ってるの。

(一同笑)

山田:カッキーね、前話したかもしれないけど、軽トラに乗ってるんだよ。

乙君:ええ!?

山田:軽トラに。25万円の軽トラに乗ってんの(笑)。

乙君:トラック野郎だったの?

山田:トラック野郎なの。

乙君:軽の?(笑)。

山田:軽の。でね、名前が「青空3号」というのに乗ってるんだよ。

乙君:かわいい(笑)。牧歌的な。

山田:なんでかというと、青空1号が死んだんだよ。で、青空1号も軽トラだったんだけど、あまりにも腐食がひどくて、底が腐って落ちたの。ドーンって(笑)。

乙君:ええ!

山田:走ってる最中に床が抜けたんだって。バリバリッて(笑)。すごくねえ? カッキー。

そんなんで、第1号がダメになり、2号がダメになり、今3号に乗ってるんだけど、「山田さん、3号いい感じですよ」とか言うんだよね。「どんな感じ?」って言ったら、「最近、苔が生えてきまして、だんだん緑色になってきたんですよ」って。

(一同笑)

山田:でね、その緑色になった軽、だんだんドアも閉まらなくなっちゃって、そんな軽に乗ってて。で、あの人、あれなんだよ、千葉にサーフィンやるためのアパート借りてるの。ボロアパート。

乙君:ほう。

山田:なんでかというと、ボードを置いてシャワーを浴びられる場所がほしいからっていって、サーフィン仲間と一緒に借りてる部屋があったんだけど、先日の台風が直撃しまして、屋根が飛びまして(笑)。

乙君:(笑)。

山田:あのね、住んでる家で屋根飛ぶことってなかなかなくね?

乙君:ないですね。漫画じゃないですか。もう。

山田:遼平がこの間「雨漏り……」とか言ってたじゃん。甘い甘い。カッキー、屋根ないから(笑)。

乙君:まだ借りてるの? そんな状態で(笑)。

山田:いやいや、引っ越したみたい。

乙君:あ、引っ越したの(笑)。

ぶっ飛んだ金塊の使い道

山田:屋根飛んだ奴が金塊持って現れるってすごいおもしろくない?

乙君:「違うところに金かけろよ!」っていうね。

山田:それで、「山田さん、もうこれ持ってればヒットしますから、この仕事」とか言って。もうね、縁起担いんでるだって。

「でもカッキー、これ買うときにこれどうやってやるの?」って言ったら、「これ買うのに現金しか受け付けないんです」って。「マジか」って言って。

「え、じゃあなに、銀座の店まで250万円持ってったの?」って言ったら、「はい持っていきました」って、これ、証拠映像を(笑)。

山田:250万ですよ、これ(笑)。

乙君:意外と薄いんだ。250万円って。

山田:けっこうイカれてるでしょう? そんでね、「カッキー、でもそれ見せびらかす以外にできることないじゃん?」って言ってたらね、そしたら「山田さん、あったんですよ、やることが」って言って。これ。

(一同笑)

乙君:贅沢(笑)。

山田:もう最高でしょう? あいつ。最高だよね。

乙君:ダダイズムですね。もう。

山田:ダダイズム。ダダイズムだし、ロックンローラーで。俺やっぱ惚れ直してね。カッキーに。

乙君:惚れ直しましたね(笑)。

山田:ここの社長の佐渡島くんも、さっそくこの金塊と一緒に自分を写してツイートしてて。柿内スゲーっていう。だからもうカッキーの風評が上がりました。風評が。この金のおかげで(笑)。武勇伝。

乙君:被害は出てないんですね(笑)。

山田:被害は出ません。

乙君:風評被害は出てないけど……。

山田:民の風評が上がりましたので。

乙君:上がったのかな?(笑)。

山田:カッキースゲーなと思って。で、カッキーといえば、実はこの人、新書とかやったり、真面目な仕事もけっこうやってて。『さおだけ屋(はなぜ潰れないのか?)』の人ですから。なんだけど、もう1つの側面があって、エロいんですよ。カッキーは。

で、カッキーエロいなと。カッキーとエロ勝負してて。それで俺の友達のイラストレーターの芸術家の人で、もっとエロい人がいるんですよ。

乙君:はい。

山田:愛☆まどんなさんと言いまして。

乙君:ああ、まどんな先生。

エロでフランスをやっつけたまどんな先生

山田:まどんな先生。もともとはしみちゃんのお客さんなんですけど(笑)。

乙君:そうですね。

しみちゃん:(笑)。

山田:しみちゃんがお客さんを飲み会に連れてきて。そこからなぜか俺とめちゃめちゃ仲良くなって。

乙君:そうそうそう。

山田:なんでかというと、なんていうのかな、あの人アーティストで、世界的に認められてるんですけど。この、今ね、渋谷のパルコが壊される前に、壁面にこれを書いたのは、愛☆まどんな先生ですね。

だから今、渋谷行くと、まだあんのかな?

乙君:いや、もうないよ。

山田:パルコの最後を看取ったイラストでおなじみの愛☆まどんな先生なんだけど。こんなイラスト描いてるんですよ。

まあ超かわいいんですよ。でもね、この人、このイラストではわかんないですけど、基本的にパンツを履かせません。

乙君:……幼女にね(笑)。

山田:「幼女にパンツを履かせない」でおなじみです。

(一同笑)

山田:それで、フランスの芸術祭のコンベンションに呼ばれて。それで、愛ちゃんね、入り口にこんなでかい少女のイラストを描いて。

乙君:フランスで?

山田:おフランスで。少女の。ものすごい目立つところに入り口にバーンつって。そして、パンツ履いてないわけですよ。そしたら翌日、おフランスの大会やってる人からね、謎のメモを渡されて。そこにフランス語で「パンツを履かせてください」って(笑)。

(一同笑)

山田:あのおフランスやっつけました。あのスケベなおフランスをやっつけた、愛ちゃん。

乙君:そうですね。バタイユを生み、あのマルキ・ド・サドを生み出した。

山田:バタイユを生み、サドを生み、数々のエロの……。

乙君:極東の島国から行った女性アーティストが(笑)。

山田:そうそう。極東の。もう粉砕してやりましたよ。愛☆まどんなが。

乙君:自分の手柄みたいに言いますね(笑)。

山田:応援団なんで。

乙君:まあ確かに。

2人で漫画を制作中

山田:で、愛ちゃんといえばでんぱ組でおなじみなんですよ。でんぱ組といえば、俺、最上もがさんの初期からの応援団じゃないですか。

乙君:らしいですね。

山田:それで愛ちゃんも応援してて、愛ちゃんがでんぱ組のグッズとかを作ってるというのも有名なんだよ。なんか知らないけど、俺、別々と知り合ってる。

乙君:あ、本当だ。

山田:そんなこんなであっちの畑と仲がよくなってきて。で、愛ちゃんが、本当は漫画家になりたかったと。この人は漫画家になりたかったんだけど、会田誠さんのところ行って、アーティストのほうに行ったと。で、「いずれやりたいんですよね」とか言って。

そんなもったいなから、こんなちょっとイカレたパンクな人いないんで、「ちょっとじゃあ俺とやろうか」って言って、俺がネーム描いて、愛ちゃんが漫画を描くという企画を、カッキーと3人のチームで1年前からやっていますという。これがまあ、最初の報告です。

乙君:最初の。

山田:最初の。今回の重大発表の1つはこれなんだけど、これがなかなか仕掛けがすごいので。実をいうと。1話、もう全部単行本1巻分ネームは終わってるんですけど。

乙君:それは漫画なんですか?

山田:漫画。で、一緒にね。すごいよ、これ。一緒にもう最初の段階で愛ちゃんが言い出したのがね、「乱歩やりたいですね」って。

乙君:乱歩?

山田:江戸川乱歩です。だから変態やりたいって。「変態いいね」って言って。じゃあ2人で変態話して。で、カッキー呼んで、3人で誰が一番エロい話できるのかというので勝負するの。この展開で一番エロい……もうね、全部愛ちゃんが持っていくの。

乙君:なるほどね。

山田:すごい。もう敵わないの。こっちが(笑)。

乙君:そこに俺がいなかったというのが、敗因でしょうけども。

山田:おおっとー! え、じゃあ今日のハードルを上げるってことですか!? 奥野さーん?

(一同笑)

乙君:そういうわけじゃないですよ(笑)。

山田:大井さん来るんですよ。このあと。大丈夫ですか?(笑)。

乙君:いや、大井先生はもう殿堂入りなので。

山田:そんなこんなで、愛ちゃんの……実を言うと、1話につき、1ページ全部イラストのページが必ずあるんだけど、それが巨大な絵で描くんですよ。毎回毎回。

そして発表の場が、おそらく雑誌になるかどうなるかみたいなところなんだけど、おそらくは美術館。美術展みたいな、ギャラリー的なところで。

乙君:ほう。

山田:今、その仕掛けをカッキーがやってるんだけど。みたいな感じなので、来年あたりようやく発表できるようなところまで来てるので、こっちも楽しい感じになってきました。

乙君:なるほどね。

山田:そしたら、いよいよ公開というときに2人とも来てくれるというので。2人とも見てるので。だからお楽しみにということで。これちょっとすいません、予告ですね。

乙君:わかりました。予告ですね。

山田:はい。以上です。お楽しみにということです。