デイトレードのコツと失敗しないための注意点

中原良太氏(以下、中原):こんにちは。株式予報の中原良太です。今回は、「デイトレードのコツ」というテーマでお話ししていこうと思います。

デイトレードというと、毎日パソコンの画面に張り付いたり、あるいはゲームをやっている感覚で、たくさんのモニターをバーッと並べて、その中で投資をする、トレーディングをするというイメージがあるかと思いますが、システムトレードの場合はちょっと違うんですね。

ということで、デイトレードをやるときのコツをご紹介できればいいなと思っています。

これは買いのデイトレとか、空売りのデイトレとか、とくに境を設けていません。どちらでも通用する、まあ買いも売りもけっこう似たような分析の仕方をするので、そういった意味で、デイトレードで稼ぐコツをいくつかシェアさせていただきたいと思います。さっそく本題に移っていきましょう。

講義の目的と目次

今回の講義の目的は、大きく分けて2つあります。

まず1つ目、デイトレードの基礎知識を身につけること。

2つ目は、デイトレで成功するコツと失敗しないための注意点を理解していただきたいと思います。この成功するためのコツと失敗しないための注意点が合わせて5つありますので、この5つのポイントもご紹介します。

では、今回の目次です。

まず始めに、デイトレードとは何か、その定義や特徴についてご紹介していきます。その次に、デイトレードで成功するための5つのポイントを、1つずつ順を追ってご紹介していきます。

デイトレードの特徴と世間の誤解

ではさっそく、「デイトレードって何なのか」その概念からご紹介していきます。

デイトレとは、朝買って夕方売る投資法です。ふだん本やテレビ番組で見ている方は、ちょっとイメージが違うかもしれませんが、僕らシステムトレーダーにとってのデイトレというのは、寄り付きという、朝一番で株を買ったり売ったりして、夕方に株を売ったり買ったりすると。

朝エントリーして、夕方にエグジットする。こういった朝と夕方の2点だけで取引するトレード法をデイトレードと呼んでいます。

一般的に、このデイトレードは、保有期間が非常に短いので、リスクが小さいという特徴があります。同時に、大勝ちしづらいという特徴もあります。

これを聞くと、けっこう多くの方が、頭に「?」マークを浮かべると思うんですけど、デイトレードというのはそもそも安全なものなんですね。安全というか、リスクの小さな取引法なんですよ。それで、大勝ちもできないです。大負けもしないし大勝ちもできないというトレーディング法です。

世間一般で考えられているデイトレの考え方というのは、どちらかというと、「1発ドカンでボーンと大勝ちする!」という偏見があると思うんですけど、これは完全な誤解なんですね。

普通に考えていただければわかると思いますが、保有期間が短いんですよ。短い期間で値動きできるのには、やっぱり上限も下限もありますよね? 長く投資すれば、例えば2倍、3倍に上がる株というのは普通に現れますが、1日で2倍になるというのは不可能なんですね。

そもそも、ストップ高・ストップ安という値幅制限もありますので、ドカンと勝つことはできません。その代わり、ドカンと負けることもないです。ということで、ローリスク・ローリターンなトレード法ということで知られています。

今まで勘違いしていた方は、ここで考え方をガラッと変えて捉えていただく必要があるのでご注意ください。

まとめです。デイトレードとは、小さな利益をコツコツ積み重ねる投資法であるということなので、この点はきちんと押さえておく必要があります。

ここを間違えた捉え方をすると、間違えたアプローチで「取引しよう」と考えてしまうので、このポイントだけは必ず押さえておくようにしましょう。