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“第2のガンホー”を探すのはやめよう ダメな投資家が犯す3つの過ち

“第2のガンホー”を探すのはやめよう ダメな投資家が犯す3つの過ち

株式予報チャンネルでは、Yahoo!ファイナンス株価予想達人の中原良太が、初心者でもわかりやすい株式投資のコツをお届けします。第8回目のテーマは「システムトレーダー最大の弱点とは」。中原氏は、システムトレーダーの定義を解説した上で、トレーダーが陥りがちな3つの失敗要因を明かしました。

シリーズ
株式予報チャンネル > 【#0008】システムトレーダー最大の弱点とは?
2016年2月15日のログ
スピーカー
株式予報チャンネル 中原良太 氏

参照動画
株式予報チャンネル【#0008】システムトレーダー最大の弱点とは?

失敗要因1.「未来に繰り返されない投資法」

中原良太氏(以下、中原) では、(システムトレードが失敗する)3つの原因があるんですけど、まずは1つ目の、「未来に繰り返されない投資法を作ってしまう」ということにつご紹介していきます。 「未来に繰り返されない投資法」とは何かというと、カーブフィッティングしてしまった投資法、私たちはこのように呼んでいます。 kabuyoho08_07 例えば、過去の相場で、うまく投資することばかりに集中してしまって、投資の本質を捉えていない投資法はたくさんあります。 これは、株式投資のシステムトレードだけではなくて、FXや先物などで特性を無視した売買ルール、投資戦略というのは非常にたくさんあります。 こういった間違いをしてしまうと、見かけ上はいい投資法がたくさんあったとしても、将来通用しない。結局「明日儲かるの?」と聞かれて、「いやいや、儲からないよ」ということになってしまうと考えられます。 ですので、システムトレードをやるときに、絶対やってはいけないことは何かというと、繰り返されない歴史に注目してしまう。たまたま大成功した会社に注目してしまうと再現性に乏しいんですね。 つまり、未来に同じような手法を使って儲けることができない。そんなものに注目したところで、言わばギャンブルじみたものになってしまって、投資にはならないんですよ。 得意な動きをしている銘柄とか、よく言われるテンバガー(10倍株)とか、そういったものは統計的な根拠としては取りづらいんですね。ということで、繰り返されない歴史に注目してしまうと、システムトレードではなかなか利益を出しづらいと考えています。 システムトレードをやるときには、「第2のガンホーを探そう!」みたいな、繰り返しそういう稼ぎ方ができるとは考えづらいもの、再現性に乏しいものはあまり使わないようにしたほうがいいと思います。まず1つ目の注意点でした。

失敗要因2.「過去の類を見ない相場の到来」

次、システムトレードの失敗の原因の2つ目、「過去の類を見ない相場の到来」。システムトレーダーがよくやってしまう過ちの1つなんですけど、リスク管理を軽視してしまうということが挙げられます。 例えば、「昔はうまくいったから……」とバックテストのことばかり重視してしまい、これから起こりうる危険を軽視してしまう。そういった危険を冒してしまう投資家が非常に多いと考えています。 例えば、すごい簡単な例だと、2012年の12月以降に株を始めた方というのは、アベノミクス相場という強烈に強い上昇相場に乗っかって、ほとんど何もしないでも、どんな株を選んでも利益を出せたという、そういうラッキーな時期に株を始めた方が多いと考えています。 そういう方が、利益を出して、利益を出して、複利で何度も何度も運用して、お金を100万円から400万円に、4倍に増やしましたと。こういうのは、けっこうめずらしくないことだと思うんですね。 ただ、これをイケイケドンドンで続けてしまうと何が起こるかというと、その上昇相場が終わってズドーンと落ちるとき、まあ2月に入ってから大きく相場が落ちましたけど、このようなときに狼狽してしまって、利益の大半を失ってしまうリスクがあります。 つまり、昔うまくいったからといってこれからうまくいき続けるとは限らないですし、昔起こらなかったからといって、「危険じゃない」とは言い切れないんですね。 ほかにも例があって、東日本大震災があったかと思うんですけど、あのときに原発が非常に大きな問題になりましたよね。 そもそもなぜあんな問題が起きたかというと、「こんな大きな地震は今まで起こらなかったから、これからも起こるはずがない」という、間違えた考え方をされたから、あんなことが起こってしまったわけじゃないですか。 なので、今まで起こってなかったから無視していいかというと、そういうわけではないと。バックテストの結果をよくすることというのは、ぜんぜん大事じゃないんですよ。それはどうでもよくて、本当に大事なのは、これからも利益を出し続けること。 そして、自分のお金をきちんと安全な場所に確保しておくことが非常に大事になってきます。 なので、システムトレードをやるときには、これから起こる不測の事態に備えて、きちんとリスク管理をしておく。こういうことも非常に重要になってきます。 例えば、「バックテストの結果が最大になるから、この1銘柄に全額集中投入するのがいい」ということを考えるのは非常に危険です。その1銘柄がコケれば全部を失うことだって考えられますので。 バックテストの結果の最大化ではなくて、これから10年、20年先の利益の最大化を考えながら、リスク管理をすることが非常に重要だと考えています。というのが2つ目、システムトレーダーによくある失敗例でした。

失敗要因3.「運用者と投資法のズレ」

次、3つ目についてお話しします。何があるかというと、「運用者と投資法のフィット感」がズレてしまっていると、なかなか利益を出しづらい、すぐにストレスを抱えて運用が続けられなくなってしまうといった問題があります。 kabuyoho08_08 ということで、運用者の性格と投資法の特性というのは、ぜひフィットさせるようにしましょう。よくある失敗例なんですけど、この運用者と投資法がフィットしない例というのは、主に2種類あります。 まず1つは、リスクが大きすぎる。システムトレードでいうと、最大ドローダウンの数字が大きすぎるということがよく起こります。 例えば、今回の暴落じゃないですけど、最大ドローダウンが20パーセントとか30パーセントとか、それぐらいある売買ルールには、けっこう精神的負担が大きいものが多いです。 ですので、システムトレードを始めたはいいけれども、「あー、こんな損するなんてもうダメだ!」と言ってすぐに投資をやめてしまうことがよくあります。 ですので、リスクをできるだけ小さく抑えて、自分の心の許容量に合わせて投資法を設計していくことが非常に大事だと思っています。 目安としては、最大ドローダウンは運用資金に対して2割以内、できれば1割以内に抑えるのが理想的だと考えています。 もう1つ失敗例があって、リターンが小さすぎるという問題があります。つまり、せっかく運用をコツコツ続けてもぜんぜんリターンが得られない。それこそ毎日10銘柄注文をしていって、年利3パーセントでしたみたいな。 運用資金にもよりますけど、100万円運用していて、1日10銘柄ずつ注文していて、年利3パーセントといったら、毎日注文を続けて得られたのは1年間で3万円だけでしたということになったら……まあやってらんないですよね。 それだけ時間をかけて得られたのは3万円ということは、時給換算すると100円にもならない。ということになってしまうと、どうしてもやる気が起きません。 なので、リターンをある程度確保することももちろん重要なので、この点についても押さえておく必要があると考えています。 目安としては、バックテストをしたことある方だったらわかると思うんですが、バックテストをしたときに、過去の相場でどれぐらい利益をコツコツ積み上げたかという曲線を作ることができるんですね。 このバックテストの曲線で、できるだけフラットな期間とか右肩下がりの期間をできるかぎり短くする。 月単位でいうと、勝率がだいたい8割5分とか9割とか、それぐらいまで高いものに仕上げていくというのが非常に重要になってくると思います。 ということで、システムトレーダーが失敗してしまう第3の要因、運用者と投資法のフィット感が足りていないということが考えられると思います。

今回のまとめ

ということで、今回は以上で終わりなんですが、最後にまとめをお話していきます。 kabuyoho08_10 まず、システムトレーダーとは、繰り返される歴史を使って稼ぐトレーダーのことを指しています。 なので、私たちシステムトレーダーにとっての一番の失敗の理由は何かというと、成功の前提が崩れること。例えば、この繰り返される歴史がなくなってしまうことが失敗だと考えています。 システムトレーダーが失敗する要因には、どのようなものがあるのかというと、全部で3つあります。 まず1つ目が、未来に繰り返されない投資法を使ってしまうこと。 もう1つが、過去の類を見ない相場で負けてしまうこと。 最後が、運用者と投資法がフィットしていないこと。 この3つの要因が、私たちシステムトレーダーがよく陥りがちな失敗なので、ぜひこの3点は注視しておく必要があります。 それで、気をつけていても失敗してしまうので、本当に気をつけすぎることはないです。できるだけこの3点を意識しながら、「ちょっとヤバいことしてんじゃないかな?」と常にアンテナを張っておくと、安定した利益を出しやすくなるんじゃないかなと考えています。 今回は以上の内容で終わりにいたします。最後までご覧いただきありがとうございました。

  

kabushiki

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