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ヒラリー氏「アメリカを信じ、絶対に諦めないでください」大統領選後初めて公の場で訴えた想い

ヒラリー氏「アメリカを信じ、絶対に諦めないでください」大統領選後初めて公の場で訴えた想い

11月16日、子どもの支援を行う団体「児童保護基金(Children's Defense Fund)」のイベントにヒラリー・クリントン氏が出席。大統領選後、初めてとなる公の場での講演を行いました。団体を設立したマリアン・ライト・エデルマンの偉業を称えつつ、「アメリカを信じ、諦めないこと」を訴えかけました。

スピーカー
アメリカ合衆国 前国務長官 Hillary Clinton(ヒラリー・クリントン) 氏
参照動画
Hillary Clinton Children's Defense Fund Gala FULL Speech 11/16/16

マリアン・ライト・エデルマンを称える

ヒラリー・クリントン氏 ありがとうございます。児童保護基金に関わっているみなさんと、この場にいられることがとても光栄です。 私は舞台裏から45年間付き合いのあるマリアン(・ライト・エデルマン)のスピーチ(この前に行われたスピーチ)を聴いていて思い出したのですが、今回のイベントは私の夫が当選してからは初めて参加となるイベントです。 なので、このイベントでみなさんと一緒にいられるということは私にとってとても感慨深く、意義のあることです。そして、すばらしい若者を祝福してこの会を始めたいと思います。 彼らは、虐待や貧困、育児放棄などの困難な課題に直面してきましたが、それらの経験について多くのことを語ってくれるでしょう。彼らは、決してあきらめず、夢を持つことをやめず、不公平なことに打ち勝ってきました。 トロイというある小さな詩人がいます。彼は、バスケットコートにたつ作家で、教室を盛り上げ、映画監督を目指しています。 ベサニーは、養護施設を転々と移り住んでいましたが、あるすばらしい先生の助力と、彼女自身の決意の強さのおかげで、すくすくと育ち将来は医者になるという夢を持っています。 カルロスは、グァテマラでの困難な生活から抜け出して、自らアメリカに渡ってきました。そして彼は、エンジニアになるために、大学にいくという第2の人生を歩み出しました。 ジャネットの秘密兵器は、彼女の美しい声と音楽の才能です。音楽が彼女の人生で直面するさまざまな障害を乗り超える助けとなっています。 ユーシャベルは、家庭内暴力や学校でのいじめに耐え抜き、自ら学校で学生番組をつくりあげ、将来はジャーナリストになることを目指しています。 このような恐れのない、寛大で誠実な若者たちが将来への希望を照らし出しています。そして彼らは、児童保護基金に継続して働きかけ、マリアンはそこに寄付をすることを誓いました。 今夜ここに来るということは、私にとっては簡単なことではありませんでした。この1週間の間、本を読んだり、犬と遊んだりして2度と外には出ないと思っていました。しかし、もしこの会場で自分を奮い立たせて、目の前の課題に向かって働きかけられるような人がいるとするのならば、それはマリアンしかいないでしょう。 彼女は今までの人生をかけてこの活動に取り組んできました。私はマリアンと45年前に初めてあった時に、衝撃を受けました。私は当時ロースクールの学生で、法律の学位でできることについて希望と期待を持っていました。 そして、今でも彼女のこの言葉が思い出されます。「すべての人に、あなたが出来る限りのいいことをしなさい」。 マリアンも同じくイェール大学院で法律を学ぶ学生でしたが、改革運動を行う活動家でもあり、自身のもつ信頼を子供たちや公共の正義のためにつくすという人生に捧げました。 私はマリアンが厳しい旅をしながらも、信頼を失わず目標に向かって突き進むんでいることをいつもすばらしいと思っていました。なので、彼女の活動に加わることができるということが、いままで受け取った贈り物のなかでももっとも喜ばしいもののひとつです。

キング牧師の言葉を信じて

彼女がミシシッピで弁護士になるための試験を受けたのが、黒人女性では初だったと思います。そして、NAACPのためにオフィスを構えて、子どものためのプログラムを始めました。 私は彼女をみているとロバート・ケネディを思い出します。彼はデルタ空港の狭いスペースに存在するアメリカの貧困という問題に目を向けました。また、Poor Poeple’s Campaignという活動を始めて、アメリカで機会の平等を夢みていたマーティン・ルーサー・キング氏も思い出されます。 みなさん、マリアンの人生をよくみてください。そして、早い段階で諦める人が多い中、彼女がいかに不公平なことに打ち勝ってきたのか聞いてみてください。 マリアンには、いつも周りに子供たちや家族がいました。それが、1970年代に障害者のために学校を開くといった彼女の活動を継続してこれた理由でもあるでしょう。 そして私は、その活動に加わりより多くの妊婦や、助けを求める子供たちを救済するために1980年代にメディケイド(国民医療保障制度)を促進させました。 1990年代に子供の健康保険プログラムを創設して養育の制度を改善し、学校と刑務所のパイプラインを解体して刑事司法制度を改革する超党派運動を開始することに尽力し、ハリーファームで次世代の指導者や活動家を指導し訓練するために無数の時間を費やしていました。 マリアンのリーダーシップの下、児童擁護基金はすべての子供の人生において、健全なスタート、幸先の良いスタート、公正なスタート、安全なスタート、道徳的なスタートを与えられるよう働きかけます。 そして私は、これがもっとも高貴で必要とされている使命だと感じています。 たとえ困難なことがあっても、彼女はオバマ大統領が頻繁に繰り返していたキング氏のこの言葉を常に信じていました。「道徳的な世界の道のりは長いが、正義に向かっている」。 マリアンのような人や、数十年の間、共に活動してきたここにお集まりいただいた方々がたくさんいるために、正義に向かって進んでいるのです。 人は頑張ることをやめません。そして倒れたときには、立ち上がります。 私はよく、サービスが賃貸料であるというマリアンの言葉を引用します。物事がすべて上手く行くことはないので、あなたは賃貸料を支払うのをやめることはありません。 ここにいるほとんどの方が、選挙の結果について深く失望しているということを私は知っています。もちろん私も表現できないほど失望しています。 しかし、先週申し上げたとおり、私たちのキャンペーンは1人の人、1つの選挙のためのものでは決してありません。それは、私たちが愛するこの国のため、希望に満ち包括的で大心のあるアメリカを築くことのためでした。 私は、高い地位を得るために公共サービスに入ってきたのではありません。45年前、信じられないほど間違った方向に向いていたようですが、私は法律の学位を使って子供たちを助ける活動家になることに決めました。 すべての子どもたちが、神によって与えられた可能性に頼る機会を得るに値し、社会の尺度というのは、私たちが子供たちをどのように扱うかということだと私は信じています。そして、それは私たちが新しい未来に向かうにつれ、アメリカにとって、私たち自身にとっての試練だと思っています。

いまだ3,100万人以上の子供たちが貧困に苦しんでいる

オバマ大統領の下、進歩はありましたが、いまだに3,100万人以上の子供たちがアメリカの貧困に直面しています。 お互いを助け合う時に私たちは強くなるということを知っているからこそ、オバマ大統領が成し遂げた進歩を築き上げる機会を得ようと願っていました。 ここで少し明確にしましょう。私が貧困に悩む子供たちについて話すとき、これらはほかの誰かの問題ではありません。これらはほかの誰かの子供たちの問題ではありません。彼らはアメリカの子供たちです。つまり、これはアメリカが抱えている問題なのです。 子供たちの人種問題は、高い貧困率のために困難な状況が続いていますが、子供の貧困は、ただ単に都市部の課題や黒人、ラテン系の課題だけではありません。間違いなく、あらゆる人種や民族において貧しい子供たちがいます。 アメリカの白人の子ども10人のうち3人が貧困に迫っています。つまり1,100万人以上もの子供たちということです。 ラテン系の子供1,100万人、黒人600万人以上、アジア系アメリカ人、インド系アメリカ人の子ども150万人に加えて、2つ以上の民族の子供200万人を追加すると、この課題の範囲と規模が明確になります。 貧しい子供たちはすべての州とすべての議会地区に住んでいるので、私たちの代表者と指導者それぞれの注意と努力を必要としています。 そして、成功の尺度は、何人の子供や家族が貧困から這い上がり、中産階級に到達するのかということです。私たちは、子供を支援するためになにが役立ち、彼らに成功の機会を与えるかを知っています。 親は、仕事と家族の要求のバランスを保つために、賃金の高い仕事、手頃な価格の保健医療、育児が必要です。議会は、家庭をより深く落とし込んでしまう政治的無関心ではなく、彼らを支えるための投資を必要とします。 天井が崩れ、空の本棚があり、金型で覆われた壁でできた学校に、何百万人もの子供たちが通っています。ミシガン州のフリントのような場所に、鉛で汚染された飲み水を飲んでいる子供たちがいます。そして、私たちの国の子供たちは毎日銃の危険に直面しています。 今一度私たちは自分自身に問わなければいけません。子供たちが安全で健康的な生活を送るために、私たちはなにをしているのでしょうか? ネバダで会った少女のように、今日という日を恐れている子供たちもいます。彼女は、両親が離れて追放されることをどのくらい恐れているのかを、私に伝えると泣き出してしまいました。どの子供も、このような恐れをもって生きていくべきではありません。 ラテン系やアフリカ系アメリカ人、イスラム教徒であるということ、障害を持っているというだけで、どの子供も学校に行くのを恐れるべきではありません。私たちが子供たちを守り、彼らが自分自身を愛し、他人を愛することを手伝ってあげるべきです。 (会場拍手)

国を信じ、価値観に挑戦し、絶対に諦めない

つまり、アメリカの子どもたちが貧困に苦しんでいる限り、恐れている限り、アメリカだけでなく世界中の子供たちがこのような課題に直面している限り、私たちがやるべきことはたくさんあります。 各大陸のすべての国の女の子だけでなく男の子も、自分の可能性を満たすチャンスがあります。そして、私たち全員が私たちの役割を果たす必要があります。 私は、『村中みんなで(It Takes a Village)』という本を20年前に書きました。 多くの人が「これは一体なにを意味するのですか?」と尋ねました。私は、CDF(児童保護基金)が最初から代表して理解してきたことを意味していました。 誰もが自分たちだけで、家族を育てたり、ビジネスを創り出したり、地域社会を癒したり、国を持ち上げることはできません。私たちは一緒にそれをする必要があります。 (会場拍手) だから、私はあなたに強く念じます。絶対に心を失わないでください。私たちが共有する価値を手放さないですください。今夜私たちが讃えている若い方たちを見てください。 もし彼らが耐えぬいているのであれば、私たちも耐えぬかなければなりません。そして、もしマリアンが私たちになにかを教えてくれたのなら、違いを生み出す方法はたくさんあります。 CDFのような組織はもっとも重要です。ビジネス、博愛主義者、財団、すべての信仰の集まりも、ステップアップしていかなければなりません。なぜなら、すべての地域社会で行われるべき仕事や、市役所と州議会が加わる議論、今は見えづらいものかもしれませんが、それらを築き上げるには共通の地盤が必要だからです。 多くの政治家と議員および市長は、青い州と同様に赤い州でも、親をサポートし子供たちに早期学習を提供する新しい方法を築き上げています。 子供と家族の幸福のための大切な成果の多くは、児童健康保険プログラムのように団体を超えて共に働くことからきています。共和党のリーダーたちがいなければ、これは決して達成されていなかったでしょう。 現在では800万人の子供たちがサポートされ、この大統領選挙でさえ初めて、手頃な価格の育児と賃金支払の重要性について幅広い合意が生まれました。 (会場拍手) 私たちには仕事があり、子供たち、家族、そして私たちの国のために、私はあなたにあらゆるレベルで尽力してくださいとお願いします。 私たちは、あなたを必要としています。アメリカが、あなたを必要としています。あなたのエネルギー、野望、才能を。それが、私たちが困難な課題を乗り越える方法です。それが私たちが、正義に向かって道徳的世界の道のりを進んでいく手助けとなります。 私はこれが容易ではないことを知っています。この1週間、多くの人々がアメリカが自分たちが思っていた国どおりなのかどうかを自問自答しているのを私は知っています。 今回の選挙が進むにつれ、亀裂は丸裸になりましたが、どうか私の言うことに耳を傾けてください。 このアメリカはすばらしい。私たちの子供たちもすばらしい。 私たちの国を信じて、私たちの価値観に挑戦し、絶対に諦めないでください。 ここ2年間、私の信念を再確認させてくれた人、ビジネスを始めている若者、世界をより良い場所にしようとする人、人々の生活を支えてくれる警察官、国民の安全を確保するために警察と一緒に働くコミュニティのメンバー、市民になるために大変努力した移民、 そしてたとえ賃金が自分の家族を支えるのに十分でなくとも、子供と高齢者のために長時間多くの方々と私はこの国で出会ってきました。 私は彼らと出会い、子供を失った母親たちと共に働き、平和と正義のための運動を始めました。 私と聖書を共有してくれたサウスカロライナ州の牧師がいます。そこには、「愛は決して屈しない」と書かれていて、私はそれを信じています。 私が大学に通っていたとき、私は卒業スピーチをしました。そこで私はクラスメートたちに、私たちの目標は不可能に見えるものを可能にすることでなければならないと伝えました。 私は老いたのかもしれません。母でもあり、祖母でもあります。私は自分の浮き沈みを見てきましたが、まだ不可能を可能にすることができると私は信じています。 (会場拍手) 今夜私たちが讃えている、彼女が児童保護基金を立ち上げたというマリアンの話が、不可能を可能にしてくれるということ物語っています。

誰もが不平等に打ち勝つことができる

そして最後に、キャンペーン中に聞いた方もいると思いますが、私は私の人生に今も影響を与え続けている母親から希望と持続性を学び、それを描き出しています。 私は彼女の困難な幼少期時代について話したことがあります。彼女は8歳の時に両親から捨てられました。両親は彼女を列車でカリフォルニアに連れていき、3歳若い妹の面倒を見させました。最終的に、彼女は祖父母によって虐待されたカリフォルニアにいき、メイドとして働きました。 彼女は不平等に打ち勝ちました。彼女は私に、無限の愛と自身では受けてこなかったサポートを提供する方法を見つけました。 私は毎日彼女のことを思っていますし、時にはその列車で彼女について考えることもあります。私は通路を歩いて、彼女が座っていた小さな木製の席を見つけて、彼女の妹を強く抱きしめることができたらと思います。すべての人が孤独を恐れています。 彼女はまだ、これから直面しなければならないこと、苦しむことがどれだけあるかをまだ知りません。彼女はまだ、その苦しみから逃れるための力を見つける術を知りません。それはまだ数年後のことです。 彼女の未来は未知であるように、私たちにとってもそうです。彼女が遠くに広がる広大な国を目の当たりにしているように。 そして、私は彼女に歩み寄り隣に座って、私の腕の中で抱きしめながらこういうことを夢見ています。 「私を見て、しっかり聞いて。あなたは生き残り、自分の家族、3人の子供を持つことになる。あなたの娘はアメリカの上院議員に成長し、国務長官としてこの国を代表し、米国大統領になるために6,200万票以上獲得するのよ」。 (会場拍手) 私もあなたも、時間をさかのぼってこれらのすべての子どもたちを抱きしめてあげることはできませんが、“今”であればそれができます。 すべての子供がチャンピオンであるということを明確にするために、私たちは手を差し伸べることができます。私がそう知っているように、あなた方もそれを知っているはずです。 アメリカはまだ、世界で一番偉大な国です。誰もが不平等に打ち勝つことができる場所です。 アメリカをよりよく、より強く、より公平にするために働き続けることは、私たちひとりひとりの責任です。 ありがとうございます。 神のご加護が、あなたと児童保護基金にありますように。 (会場拍手)

  
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