十二支の順番を決めるレース

カリン・ユエン氏:こんにちは、「Little Art Talks」のカリンです。

「あなたの星座は何座ですか?」なんて尋ねたりすることもよくあると思いますし、みなさんは西洋占星術の十二宮はご存知だと思います。では、中国の干支はご存知でしょうか?

干支には、10の周期(十干)と、12の動物(十二支)があり、十二宮と似ています。それぞれの月に対応するのではなく、それぞれの動物が年に関連づけられます。10の周期と12の動物を組み合わせたものが繰り返され、生まれた年に対応する12の動物がいます。ちなみに今年(2016年)は申(サル)年で、個人的に私は1981年生まれなので酉年です。

思い出してほしいのは、中国は太陰暦の旧暦に照らし合わされ使用されていることです。1月の遅くあるいは2月の早くに生まれると、2つの動物の年の境を越えることができます。というのは、旧暦では同じ月にあたるからです。

早速少し調べたことをお話します。西洋の黄道十二宮と同じく、中国の十二支は、ある人の性格を描写するのに用いたり、占いになったり、あるいは、人々の間の競争力をあらわすのにも使われます。では、動物たちはどんな理由でどのように語られているのでしょうか。ちょっとしたストーリーを説明しましょう(地域等によっていくつかのバリエーションが存在する)。

古代の中国の民間伝承では、かつて動物の王国に大競争があったことが伝えられています。国の最高神でもある玉皇大帝(ぎょくこうたいてい)は、会合を招集し、それぞれの動物にちなんだ名前で年を数えること、その順序は動物たちが会合に到着した順に並べることを宣言しました。

ただし、1つだけ問題がありました。会合に出席する道のりには、大きな川があったのです。

動物たちの王国のなかで、猫とネズミは泳ぐことができないということは知られていました。とりわけ、彼ら自身がよく知っていました。

しかし、彼らは非常に頭がよく、ある計画を思いつきます。彼らは、牡牛の背に乗せてもらえないか説得することを決めます。牡牛に向かって、牛の視力は非常にいいから背に乗せてくれれば道中協力する、と言いました。牡牛は純朴で性格も良かったので、2匹を乗せて川を渡りました。

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