ギバーの性質を100%活かす方法とは?

DaiGo氏:今回はギバーとしての性質と、ギバーが持っている力を解説します。そして、みなさんがそれをやることによって、テイカーやマッチャーだった人たち、僕もそうだったと思うんですけど、テイカーやマッチャーの人たちが、トップ・オブ・ザ・ギバー、トップ・ギバーになれると。

さらに、ボトム・ギバーだった人たちは、「自分はギバーでよかったんだけれど、こういうところを気をつければ、ギバーとしての性質が100パーセント活かせるんだ」ってことが理解できれば、もうテイカーとマッチャーを通り越して、一気にトップ・ギバーになれる放送になります。

(コメントにて「お金持ってるからギバーになれるんじゃ」)そう、「お金を持ってるからギバーになれる」って言う人がいるんですけど、それは間違いなんですよ。お金がなくてもギバーにはなれます。

もっと言ってしまえば、「お金が与えることがギブなんだ」、つまり、「お金を与えたり、お金がかかる物を与えてあげなければ、ギバーにはなれない」と思っている人は、非常にテイカー的な発想ですね。テイカー、若干マッチャーもあるかもしれないですけど、金じゃないんですよ。

だから、なんのために与えるのか。ギバーはなんのために相手になにかを与えなくちゃいけないのか、なんのために与えるのかってことがわからないと、小物をあげたり、お菓子をあげたり、金目の物をあげたりっていうことになっちゃうじゃないですか。そう考えたら、お金を持っている人が「お金で全部買える」と言うのが正当化されるわけで。でも、そうじゃないじゃん、って話。

だから、与える物はお金じゃなくていいんですよ。むしろお金は、ほとんど使わないのが大事なんですね。

トップギバーは成績も年収も高い

これからそういうお話をしていこうかなと思います。一応まだ無料なので、あまり全部は言わないんですけれど、例えば、トップ・オブ・ザ・ギバーがどれぐらいすごいのかというと、医学部生、最近爆破がありましたけれど、これはベルギーの医学部の調査ですが、いわゆるトップ・ギバーの人たちというのは、マッチャーとかそういうほかの人たちに比べて、成績が11パーセント高いってことがわかってるんですね。

つまり、トップ・ギバーは人に教えてあげたり、与えたりしまくっているのにもかかわらず、成績がいいんですよ。これはどういうことなんだろうか、と。

さらに、販売業もそうです。販売業でも、実はいわゆる売上の低い人たちというのは、そうじゃない人たちに比べて25パーセントぐらい、ギバーである確率が高いってことがわかってるんですけれど、しかし、もっとも売上が高いトップのギバーは、テイカーやマッチャーよりも、なんと平均50パーセントも年収が多かったんですね。

つまり、なにが言いたいかというと、(その性質を)適切に使えれば、成績はギバーのほうが11パーセント高いし、年収も50パーセントも高いんです。だから、どちらかというと、ギバーであることが問題なんじゃなくて、ギバーの性質を理解しないことが問題なんですね。

トップギバーが与える目的とは?

だから、今日はトップ・ギバーになる放送ということで、お話していきたいと思います。(コメントにて「与える中身が違うってことか」)そう、与える中身や目的が違うってことですね。

では、ギバーとテイカーとマッチャーの一番の違いはなんなのかというと、一番の違いは、テイカーやマッチャーは、自分の利益を最大化するために与えてるんですね。

ギバーだけが目的が違うんです。ギバーは、みんなの利益を最大化するために与えるんですよ。どういう意味かというと、みんなの利益というのがポイントで、ここに自分の利益も入ってるんです。

ここが、いわゆるボトム・ギバーとトップ・ギバーの違いなんですよ。ボトム・ギバーは自分の利益を度外視して、人のために尽くしちゃうんですね。これは、絶対ダメなんです。続かないし、目減りしていっちゃう。

トップ・ギバーは、自分の利益も含めてみんなの利益を増やそうとするんですよ。だから、分け合う元のパイを大きくすれば、自分がもらえるパーセンテージが低かったとしても、みんなに利益を与えるようにしたとしても、いいかたちになるよねっていうのが大事なんです。

(コメントにて「遊戯王カードあらへん?」)遊戯王カードあるよ、もらったから(笑)。飾ってあります、仕事でいただいたので。

だから、みなさんはぜひ、自己犠牲のギバーではなくて、価値を生み出すギバーになってほしいってお話です。そこが一番の違いなんです。

なんでも与えればいいわけではない

どうすればチームが動いて、価値を生み出すのか。この人にもっとこういうことをしてあげたら、動きやすくなるんじゃないか。才能が使えるようになるんじゃないか。この人にこういう物あげたら、自分が持っているよりも、あるいはほかの人にあげるよりも、上手に使ってくれて、いい結果をチームに出してくれるんじゃないかっていうことを考えて与えてるんですよ、ギバーの人は。

だから、ギバーってすごく頭がいいんです。誰かれかまわず、与えているわけじゃないんです。だから、意味のないギブをする人が、どういうタイプの人かというと、例えば、お菓子が好きじゃないってわかってるのに、「うちの地元のお菓子で」と、とりあえず菓子折り渡しとけばいい、とか思ってたりする人なんですね。

これは、ぜんぜん、なんのギバーにもなっていないわけですよ。ありがた迷惑ですよね。菓子折り持っていけばいいとか、ごあいさつにそんな物を持っていけばいいって思ってる人は、ぜひ考え直したほうがいいと思います。

例えば、別に文句言うわけじゃないですけれど、僕もそんなにお菓子食べないんですよ。ビターなチョコレートは例外だけど、基本お菓子を食べないんです。

そんな僕に対して、「これ、詰め合わせです」とかってもらっても、僕は1個ぐらいしか食べられないんですよ、そんなに食えないから。それを僕は人にあげたりするのでぜんぜんいいんですけど。

ギバーの行動は長期投資になる

もし、その人がギバーとしてこの知識を持っているとすれば、講演で呼んだり、コンサルで呼ぶんだったら、自分が読んだ最近おもしろかった本を渡すとか、「これ、地方の書店屋さんで話題になってる本なんです」って、本を渡してくれたほうが、よっぽどギバーとしての性質がいいわけです。

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