今日の参考本は『GIVE&TAKE』

DaiGo氏:今、『GIVE&TAKE』の本がチラッと出てきましたけれど、今日のテキストは『GIVE&TAKE』です。アダム・グラントって人の本なんですけれど、このアダム・グラントさんはすごい人で、ものすごく簡単に言うと、非常に若い時に、組織心理学の権威になりました。ものすごく若い時に大学教授になったんです。

大学の終身教授、だいたい大学教授の目標というのはたくさんの論文を書いて、終身教授になって、一生食いっぱぐれなくなるというのが、一番最初の目標なんですけれど。ウォートン・スクール、ビジネススクールのなかで非常に権威のある有名な学校、ウォートン・スクールの最年少終身教授になった人です。

この人が書いた本で、『GIVE&TAKE』って本がありまして、今日はその本の内容を中心に、お話していく感じになると思います。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

与える人がなぜ成功するのかを、非常にわかりやすく示している本で、心理学の本に慣れている人だったら、速読も可能なレベルの本です。非常によいです。

なぜギバーになるといいのか

ギバー、テイカー、マッチャー、今日は与えるってことに集中してお話しますけれど、ギバーとテイカーの見分け方。つまり、与えるタイプの人と、持っていくだけ、自分だけが得しようと思う人の見分け方だったり。

あと、なぜギバーになるといいのか。いわゆるギブ&テイク以外の部分でも、例えば、ギバーの人のほうが社会的に成功する確率が高い。なぜかというと、ギバーの人は、ネットワークを使ってより大きな価値を生み出していくからですね。

例えば、ビジネスをして100万円儲かったとするじゃないですか。テイカーの人は、1パーセントでも多くほしいから、「自分はこれだけ仕事をしたんだから、90パーセントもらわないとダメだ!」とか言い始めるんですよ、チームのなかで。これはテイカーなんです。だから、100万のうち90万円をもらって、その人たちとはもう二度とチームとして仕事ができなくなっちゃうのが、テイカーなんです。

ギバーは、「いや、別にみんながやったから、俺は10パーセントだけでいいよ」と言うわけです。ところが、そうすると、「あの人と仕事すると、すごくいいから」と人が集まってきて、もともとの利益、例えばテイカーがやった仕事だったら100万円しか利益が出なかったとして、そのなかで90パーセント持っていったところで90万円じゃないですか。

でも、ギバーがやると、極端な話、そこから2000万円、3000万円って利益が生まれるわけです。ネットワークがうまく回ってくれるので。そのなかの10パーセントをもらったらどうなるかというと、200万円、300万円なわけです。全体としてパイを大きくしているから、結果的にギバーのほうが得するんです。そういう話を、けっこう書いてあるんですね。

周りにギバーを集めるのも一つの手

僕も、どちらかというと、わりとテイカーなタイプだったと思うんです。テイカーというか、僕はギブ&テイクすらしないような人間だから、「1人でやりたい」みたいなタイプなんですけど。

こういうのを見ると、「やっぱりそういうことをちゃんとしなくちゃいけないかな」ってことを考えますね。

(「このチャンネルがギバー」というコメントを受けて)そう、ギバーね。このチャンネルは、ギバー。それは間違いないかも。僕はどちらかというと、ギバーの人を周りに集めるという、やり方をしていると思います。

うちの会社のスタッフの人でも、いろんなところにいろんなものを持っていったり、プレゼントしたり、いろいろして。

その人に、3日前ぐらいに言えば、300人とか500人とかが簡単に集まるような人がいますけれど。やっぱり、そういう人が周りにいてくれるので、僕はあまりそれをやらなくてよくなったってことがあるんですね。だから、知識的にはギバー、そういうことですね。そんな話をしていきたいと思います。

ただ、ギバーにもいろんな問題があって、今日はまずそのギバーの問題を最初にお話します。そして、ダメなギバーじゃなくて、価値を見出して、自分も得するし、みんなも得する、一番いいギバーのかたちになる方法を会員限定にしてからお話していきたいと思います。

(コメントにて「DaiGoさんはギバってる?」)僕の場合は、ギバーの人がすごく周りにいるんですよ。いてくれるので。(コメントにて「ジェバー」)ジェバーもいますね(笑)。

ギバーの能力ってすごくおもしろいんですけれど、ギバーがどういう能力を駆使して人をうまく使ってるのかって話もあるので、それも後々お話していこうと思います。

与える人は損をしている?

それで、さっき言ったように、ギバーというのは与えまくる人なんですけれど、じゃあ、「与えまくったり、人のために自分を犠牲にする人って、果たして本当に得するんですか?」って話があると思うんです。答えを言うと、得しない場合もけっこうあるんですよ。

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