芸人が書いた歴史本がAmazonでバカ売れ

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):今日はトンボさん、ゲストにどなたが来ていらっしゃるんでしょうか?

山口トンボ氏(以下、トンボ):今日は大作家先生がゲストで(笑)。

のぶみ:これがまた売れてるらしいですね。

トンボ:そうなんですよ。

のぶみ:これ、Amazonの総合ランキング格闘でもう1回出して出してもらおうか(笑)。

トンボ:そうですね(笑)。

のぶみ:今、1位なんですよね? どのジャンルの1位なんですか。

トンボ:歴史。

のぶみ:Amazonの歴史ランキングで1位ですね。

トンボ:はい。

のぶみ:西野さんがトイレに行ってる間に。申し訳ないですけど。

トンボ:ブロードキャスト!!の房野史典先生です。

房野史典氏(以下、房野):のぶみさん、はじめまして。

のぶみ:はじめまして。本当にありがとうございます。おめでとうございます。

房野:ありがとうございます。

トンボ:ぼうちゃん、おめでとうございます。

のぶみ:すげーよー。

トンボ:売れとりますね。

房野:いや、ありがたいことに。

のぶみ:これ、どこから火ついたんですか?

房野:初っぱなは……Facebookで書いてたやつが……。

トンボ:ちょっと待って(笑)。

のぶみ:走ってきましたか?(笑)。大丈夫ですか?

房野:ちょっと聞いてもらえます? LINEでトンボちゃんから住所もらってたんです。僕、過去に一度だけ(スタジオに)来てたんですけど、それを見ないとわからないぐらいもう昔だったので。そしたら、駅着いた時に充電切れまして。

のぶみ:(笑)。

トンボ:迷ってたの?

房野:めっちゃ迷ったんですよ。すっごい歩いて……。

西野:ようたどり着いたな、逆に言うと。

のぶみ:さっきね、正直、「8時半に来る」って言ってたから、僕らも「なんか来ないな」って思ってたんですよ。

房野:迷ってました。交番があって、そこでやっと聞けて。「ワニスタっていうところ行きたいんですけど」って言って。「どこだよそれ」って言って。で、こうやって(地図を)開いてもらったら……ワニスタって載ってるんですね。

トンボ:なるほど。

のぶみ:よかった。交番。

房野:それでたどり着いて。いや、交番に行った時びっくりしました。僕まったく逆の方向をずっと歩いてたから。

(一同笑)

西野:交番って行くねんな。

のぶみ:なんなんだ(笑)。

トンボ:コンビニで充電器買うとか、いろいろできたと思う。

房野:それ交番で言われました。

(一同笑)

西野:なんで交番まで思いつかへんの? 「遅刻してる、ヤバイ」と思っちゃったわけ?

のぶみ:焦ってた。

房野:はい。焦りました。焦りました。「絶対たどり着けないわ、これ」って思って。30も中盤で。

『超現代語訳戦国時代』ブームの火付け役

トンボ:たどり着いてよかったわ。よかった。(『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代』)出たばっかりですから。

房野:昨日発売になりまして。

笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代

のぶみ:西野さん、これも幻冬舎ですよ。

西野:一緒なんですよ。

のぶみ:同じで。

西野:あれ、BAO君も幻冬舎じゃないですか。

のぶみ:幻冬舎ですよね?

トンボ:そうです。

のぶみ:あ、違う。サンマークだ。BAO君はサンマーク出版。

西野:僕は担当が一緒なんですよ。

房野:そうなんですよ。担当の方も西野さんと僕一緒で。だから、本当に西野さん、まさに今日の話ですけど、1発告知入れてくださったら、その1発で……。

トンボ:LINEブログ。

房野:そしたら(Amazonランキング)いったんですよ。

西野:えっ。

房野:ググググって。

西野:えー!

トンボ:西野さんのLINEブログの宣伝で。

西野:あれがすごかったの?

房野:いや、絶対あれですよ。

西野:お前、もっと「ありがとう」って言えや!

のぶみ:(笑)。

西野:え、本当に?

のぶみ:もう「ありがとう」って言ってください。

西野:なんか俺、それ……。

のぶみ:ぶたれたみたいな感じになってるけど。なに?(笑)。

西野:いやいや、そんな(笑)。初めて打たれたんか。お前のことなんか何万発も叩いてるわ。

のぶみ:(笑)。

西野のLINEブログの影響力

西野:違う。俺は、(幻冬舎の)袖山さんに言われたの。「ありがとうございます!」みたいな感じになって。別にそんな、申し訳ないけど、LINEブログにあげたのは一応発売日やったから、「ちょっと紹介したほうがええな」というので、なんていうの? コピペしてん。

房野:僕が昔書いたやつ(文章)を。

西野:最初Facebookにあげていた文章をコピペしただけやねんけど、そんな大したことやってないねんけど、「ありがとうございます!」ってやたら言われるから、「いや、そんな……」みたいな。

房野:いや、それきっかけで。

のぶみ:「コピペしただけなんっすよ」って。

西野:すっごい「ありがとうございます!」「ありがとうございます!」って言われるから、そんな……。

房野:そしたら総合ランキングはもちろんのこと、さっきも言って……。

のぶみ:今どのぐらいになりました? BAO君のが73位。

トンボ:たぶん総合50位。

西野:BAO君のより売れてるやん。

房野:あ、あの10歳……。

トンボ:房野さん、総合50位ですよ。

西野:総合50位なんか、お前。

のぶみ:今BAO君5万部いってますよ。

西野:お前なんやねん、マジで。

房野:いや、だから本当ちょっと……お前もしかして影響力ある?

(一同笑)

トンボ:房野さん、房野さん。

西野:いっぱい間違ってる! いっぱい間違ってる!(笑)。

トンボ:いっぱい間違えてるよ。房野さん。

房野:なにが?

西野:どうしたんかな(笑)。急いで来たからちょっと動揺しちゃったかな。

房野:すいません。動揺しちゃったな。

トンボ:(笑)。

のぶみ:そうか、房野さん、西野さんの先輩じゃないもんね。

(一同笑)

房野:そうです。1年下です。

西野:後輩っすよ。

のぶみ:100パーセントだよね(笑)。

西野:貢献してるじゃないですか、だいぶ売上。

のぶみ:そうだよね。すげー。

Amazon歴史部門で1位を獲得

房野:いや、びっくりしました。度肝抜いた。さっきトンボちゃんも言ってくれたんですけど、歴史とかも部門でベストセラー1位ってつくじゃないですか。

西野:つくつく。

房野:あれになって。

西野:なってるの、お前。マジか。

房野:はい。

トンボ:「人気」って出るからいいですよね。西野さんの本もそうですけどね。

西野:ね。あれって消えないかね? 1回出たら。

トンボ:消えないんじゃないですか。

のぶみ:消えます。

トンボ:消えるんですか?

のぶみ:1位を陥落したら消えますね。

西野:ああ、なるほど。

トンボ:そうなんだ。儚いな。

のぶみ:だから、けっこう貴重なことなんですよ。だからあれ、画面写メっといたほうがいいですよ(笑)。

西野:なるほど、なるほど。

房野:すぐ写メりました。

西野:すげーなー。

幻冬舎plusの連載が「200万PV」の大ヒット

のぶみ:火ついたのはいつからですか? ずっと前からけっこうあったよね。

房野:Facebookで……。この2人が本当に恩人なんですけど、あげろというのでFacebookにあげてたら、幻冬舎さんからお話をいただいて、今一緒にやってる編集者さんからお話をいただいて、「本にしませんか?」というのがあったんですよ。

西野:そうやん。

のぶみ:マジか。

房野:まず「幻冬舎plus」という、幻冬舎さんが持ってるネットでずっとあげてたんですよね。Facebookから移行して。そしたら、ここウリなんですけど、「200万PV」いって。

西野:すごいよね。本当にすごい。

房野:まあ時期は限定されてますけど、いっぱい見ていただいて。

西野:すごい。コラムだ、エッセイだ、なんだっていろんな人が「幻冬舎plus」で投稿してたけど、その上位5位を独占してた。

のぶみ:そうなんだ。

トンボ:本当にそうですよね。房野のやつですね。

西野:幻冬舎にコラムを出してるのって、そうそうたる面々ですよ。それを押しのけて、房野がずっと上位5位を独占してたりする。すっげえなと思って。

房野:なので、バババって1個新しい記事をあげると、何個も何個も今まであげたやつが、下にあった昔書いたやつも上にいくんですね。そうなると、だんだんといって、ベスト5を占めるみたいな。

のぶみ:もう、いいとこ見っけたなあ。

房野:1回、セックスについて書いたやつが俺の1個上にあったんですよ。編集の人テンパって、「房野さん、セックスに勝ってください」って言ってました。

(一同笑)

房野:端折りすぎたなって。

のぶみ:なんだろうね(笑)。セックスに歴史で勝つ?

房野:僕、勝つというよりも共存はしたいですけど。

西野:すげー(笑)。

のぶみ:共存はしたい?(笑)。

西野:ちょっと噺家みたいな終わりしたな、お前。

房野:やめろ、ほんまに。なんでそういうところ突くの?

西野:「勝つというより共存はしたいですけど」みたいな。顎を前に出して。

房野:やめろ、そんな……。

トンボ:顔芸みたいな。 あ、でも(コメントで)「私も西野さんのブログで知った」とか。

房野:あ、本当?

西野:お前感謝せいよ。