東京2020 オリンピックフラッグ到着歓迎式

小池百合子氏(以下、小池):ただいま戻ってまいりました。多くのみなさま方のお迎えをたまわりまして、本当にありがとうございます。

8月18日〜本日(24日)までブラジル、リオデジャネイロに出張し、(エドゥアルド・)パエス市長からオリンピック旗をしっかりと携えて、いただいてきたばかりでございます。

見かけ重そうに見えるかもしれませんけれど、実際はそう重くはございません。しかしながら、その責任たるや非常に重いものがあると痛感しております。

1964年の大会から、50数年の時を経て、再びこの東京にフラッグを持ち帰れたこと、大変うれしく思うところでございます。

これまで東京2020オリンピック・パラリンピックを可能とされたすべての方々に心から敬意を表すると同時に、今到着したばかりのオリンピック旗、どうぞみなさま方の手で、そしてみなさまと一緒に、素晴らしいオリンピック・パラリンピックといたしますように、その象徴として、これからますますみなさま方とともに働いてまいりたいと考えております。

組織委員会、関係団体はもちろんのこと、都民・国民のみなさま方とともに、開催機運の盛り上げを加速させていただきたい。私もその先頭に立ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。誠にありがとうございました。

メダル獲得総数は、過去最多の41個

司会者:オリンピック委員会の、竹田恆和会長から言葉をちょうだいします。

竹田恆和氏:オリンピックフラッグとともに、日本代表選手団もただいま無事に帰国いたしました。第31回オリンピック競技会は、8月5日〜21日までの17日間、リオデジャネイロにおきまして、暖かい大会のもと、日本選手団は12個の金メダル、8個の銀メダル、21個の銅メダル、メダル総数過去最多の41個のメダルを獲得することができました。

選手がよくがんばってくれました。これもひとえにこれまでご支援・ご協力いただきました多くのみなさま方、そしてご声援をいただいたすべての方々のおかげだと。この場をお借りして、心から御礼を申し上げたいと思います。

このリオ大会では、これまでメダルの取れなかった競技・種目で多くのメダルを取ることができました。また若い選手の活躍もあり、大変大きな成果をあげたと思いますが、この成績を今後分析して、多くの課題を乗り越え、2020年にはさらにすばらしい成績を収められるように努力をしてまいりたいと思っております。

21日に行われた閉会式では、小池百合子氏が素敵な着物姿で、IOC(トーマス・)バッハ会長からオリンピックフラッグを受け取った瞬間に、会場が盛り上がり、大変大きな声援を受けたわけでありますが、我々もこの日を迎え、オリンピックを再び東京で開催できる喜びを感じるところでございます。

振り返りますと、オリンピック招致活動を経て、2013年にこのオリンピック招致を勝ち取ることができ、本日までご声援をいただきました多くの方々に心から御礼を申し上げたいと思います。

最後になりますが、オリンピック委員会では、東京都・国・政府・組織委員会と一致協力して、オリンピック大会を成功に導くよう、最大限努力するようにお誓い申し上げて、ご挨拶に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございます。

司会者:今度は日本代表選手団、橋本聖子団長にメッセージをいただきます。

橋本聖子氏:このたびのリオデジャネイロ日本選手団の団長を務めさせていただきました橋本聖子でございます。

みなさんのおかげをもちまして、過去最高の41個のメダルを獲得することができました。これは選手のがんばりはもちろんでありますけれども、日頃からお支えいただきましたみなさま方の絶大なるご支援の賜物と、心から感謝をいたしております。

これから、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、より一層の努力を日本選手団といたしまして、すばらしい夢と希望と感動のオリンピック・パラリンピックにするよう、努力してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。本日は本当にありがとうございます。

日本選手団主将・吉田沙保里のメッセージ

司会者:では日本代表選手団キャプテン、吉田沙保里選手。

吉田沙保里氏:本当にたくさんの応援ありがとうございました。

日本選手団の主将として、銀メダルには終わってしまったんですけど、少しでも貢献できたかなと思っています。

たくさんの方に支えられてここまでこれたと思います。リオでの感動を、また2020年の東京オリンピックで、再びよみがえらせるように、これから期待しています。

そしてまた、がんばっていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

司会者:メッセージ・ご挨拶をいただきました。オリンピアードというのは、オリンピアード競技会が始まってから向こう4年間のことを言います。

今はまだ、リオデジャネイロ・オリンピアードのさなかに入ったばかりです。しかし、オリンピック憲章では、閉会式で次の開催都市にオリンピックフラッグに引き渡し、それを次の開催都市がしっかりと保存するように、守るようにと決めています。

オリンピックの精神の継承、次の大会へのゆるぎない準備、そうしたものを私たちは胸に留めながら、明日から一歩ずつ踏みしめていきたいと思います。

みなさま本日はありがとうございました。