今日のテーマは「速読多読術」

DaiGo氏:どうもみなさん、お待たせしました、DaiGoです。(コメントにて)「今月の目玉」、今月の目玉。なるほど、たしかに。

というわけで、今日は速読多読術です。みなさんからリクエストがたくさんあったので、ご紹介したいと思います。

ぬこさま、そのおもちゃお気に入りだね。最近、ぬこさまの本ができることになりまして、そのときにカメラマンさんからこのおもちゃをもらって。これが非常にお気に入りで、ずっとこのおもちゃで遊んでるんだよね。

はい、という感じでした。今日のテーマは速読術なんですけれど、先にみなさんにお断りしておかなくちゃいけないことがあります。速読というと、だいたいの速読教材、例として出す本はいっぱいここに置いてあるんですけど。

速読って聞くと、魔法みたいに本が速く読めるとか。例えば、5分とか1分とかで文庫本が1冊読めますとかって速読本があるんですけれど、そういう速読の本って、できないんですよ、基本的に。

今日ご紹介することは、ちゃんとできます。練習すればちゃんとできる、僕が使っているので確実にみなさんができる速読です。ちまたに出ている魔法のような技術ではなくて、練習して慣れればできるようになることです。神技とかじゃないんですね。

確実に実践できる速読術をレクチャーします

だから、話すのは意外と普通のことです。普通のことを言うと、本って売れない場合が多いので、速読術の本は「魔法のように読めます」とか、「面でとらえる」とか、そういうことを言ったりするんです。だけど、それは無理なんですよ。そういうことをやってる人は、速読の本しか出してないから、いわゆる知識の取り扱い方をわかっていない人なので。

速読するにも、世の中にはけっこういろんな本があって。例えば新書、文庫、ハードカバーとか、あと本のデザインとか、目次がどれぐらい充実してるのかとか。そういう、本って無数の種類があるんですよ。その種類によって、本によって、読み方が違うんですね。

もともと速く読めるようにできている本もあれば、速く読むのがすごく難しい本もあるんです。だから、当たり前のことを言います。僕が本を読むのが速くなったのは、たくさん本を読む練習をしたことと、慣れてきたことと、あとはやはり基礎知識が重要なので。

基礎知識を身につけることと、練習をすることと、あとはひたすら練習をして、いろんな本に触れて慣れること、基本的にいうと、この3つしかないんですよ。なので、そんなに神技を期待しないでください。ただ、確実な技はご紹介します。確実な技は紹介しますけど、神技ではないです。

僕はわりと時間が自由にあるタイプですけど、本気で丸1日読んでも20冊ぐらいが限界だと思います。かなりがんばっても。そういう感じなので、今日は現実的なお話をしていきたいと思います。僕はがんばっても20冊で、もうほんとに予定がなくてこもっても30冊ぐらいが限界だと思います。それ以上はちょっとキツいと思います。

「1冊1分で読める」とか言う人がいるじゃないですか、文庫本とか。あれ、異常ですからね。2時間根詰めてやったら、100冊読めるってことでしょ。絶対無理だって。それやるところを見せてほしいですよ。ということで、現実的なやり方をしていきたいと思います。

本を速く読むためには準備が必要です

今日お話する内容は、けっこう脱線します。本の種類って本当にたくさんあるので、1つひとつの本のタイプに対して言っていくとキリがないので、代表的にピックアップしました。

本によってやり方が違うので、時間が余ったら、「こういうタイプの本はこうやって読むと速いですよ」とか、「こういうタイプの本は、例外的にこんな速読の方法が適用できます」という説明していきたいと思います。さいわい本はたくさんあるので。

無料枠では、「速読する前で勝負(速度)が決まる」というお話。速読する前になにをするのか。どうすればこの本が速く読めるのかっていうのを考えるフェーズが必要なんですよ。

多くの場合そうなんですけど、例えばゲームの攻略でもそうだし、どんな仕事をする場合もそうなんですけど、考えますよね。どうやったら、この仕事で成果をあげられるんだろうか。どうすれば、もっとこの仕事が早く終わるんだろうか。

例えば、掃除するときも、掃除機をかける前に、最初に床に落ちている物を片付けてから掃除機かけたほうが早いんじゃないかとか、考えますよね。そういうことを、なぜか読書のときにはみんなしないんですよ。頭からただゴリゴリ読んでいくだけ、文字を追っていくだけなんです。それって床に物が散らかってる状態で掃除機かけてるのと同じで、超効率が悪いんですね。

だから、速読といっても、魔法みたいにパラパラ読む速読。慣れればそういうふうに読める本もありますけど、そういうのじゃなくて、普段みなさんが読んでいる本をより速く読むようにするためにはどうすればいいのか。それを何回も練習していけば、ある程度の速さまでは読めるようになりますよって話ですね。

例えばゴルフで、最初はドライバーで100ヤードぐらいしか飛ばなくても、練習していったら290とか、いく人は300いったりもするけど、地球上どこ探しても500ヤード飛ばす人はいないですよね。

野球のボールだと、150キロとか160キロとか投げる人はいるけど、250キロのボール投げる人はたぶんいないですよね、って感じなんです。限界はもちろんあるんですけど。

速読では全部を理解する必要はない

なので、速読する前に読む勝負が決まりますよ、と。ゆっくり読んでもわからないことは読めないので、基礎知識は頭に入れておきましょう。ゆっくり読んでもわからない本は、速読できないです、絶対に。

まずは速読したいジャンルを決めて、そのジャンルの基礎知識を入れましょうってお話ですね。どういうふうに、基礎知識本みたいなことを頭に入れるのかってお話をしたいと思います。

ここらへんは、受験勉強とかにも役立ちますね。問題をスラスラ解けるようになるとか、パッと見ただけで数学の答えが思いつく人っていうのは、これができてるんですよ。基礎知識が頭に入ってるから、入試とかが解ける。

結局、基礎知識を頭に入れておかないと、速読でも速く読めないし、受験でも基礎知識が頭に入ってなかったらパッパラパーになりますから、そういうところでも使えると思います。

あとは、時間感覚を身につけましょう。速読というと、慣れていって速く読むというのもたしかに大事なんですけど、根本的に読み方が変わってくるので、最初は速読のスピードを無理やり体験してみることが大事なので、ぜひみなさんと一緒にやってみたいと思います。

ずっとページをめくり続けるってシュールな図になる可能性あるんですけど、読みたい本があったら手元に準備してもらって、一緒にやってもらおうかなと思います。それで、ページの速度を体験してもらいたいと思ってます。

あとは、本を読んで手に入れたい知識を3つ決めて、無駄読みを防ぐ。全部読もうとするのは、基本的にダメな速読なんです。速読は全部読もうと思わないでください。というか、全部読めないです。全部読めないというか、読む必要がないです。速読というのは、もともと必要なものを手に入れるためだけの読書なんです。

だから、全部読むんじゃなくて、ここでは限定的に3つと決めて、手に入れたい知識、本を読む前に目標を決めて読みましょうって話ですね。

あとは、会話のように読書を楽しむために、著者の性格を推定しましょう。人と話した話ってけっこう覚えてるんですよ。でも、読んだ本は覚えてない。これはなぜかというと、相手の人格だったり、人間性があるから、人は会話をそういうふうに覚えていられるんですね。だから、著者の経歴や性格を、予測してから読みましょうって話です。

そして、内容を一発で頭に入れるための目次の読み方。実は、速読で一番大事なのは目次読みなんです。目次をどう読むかで、スピードが決まります。その目次の読み方。目次を飛ばす人がけっこういるんですけど、あれは考えられないという感じですね。

続いては、頭に入れたい本は、読み方を変えて5回読む。結局、覚えたい本、頭の中に入れたい、絶対身につけたい本を選別することが、ある意味、速読の重要なところなので。だから、速読で全部頭に入れたいと思わないほうがいいです。全部頭に入れたいと思うようないい本は、何回も読むべきなので、そもそも速読の対象外なんですよ。

だから、そういう読み方も説明します。ここまで無料。いいのかな、ここまで無料でしゃべっちゃっていいのかな……。こんな感じが無料です。

1ページ1秒で読むためには

あとは、「5つの速読を使いこなす」ということで、実際の速読テクニックの話をしていきます。ページ単位でペースを作っていって、読む方法ですね。本と目的に合わせて、読書スピードを変える。さっき言っていた、こういう本だったらこういうふうに読めますよって話は、こことちょっと絡んできます。

基本的に、僕がやってるやり方です。1秒速読と、3秒~10秒って書いてあるんですけど、だいたい5秒ぐらいかな、3秒~5秒ぐらいで読む速読ですね。これは1ページです。1ページあたり何秒かけるかってところですね。

あとは30秒、これはもうほとんど熟読ですね。300ページの本を読むのに、2.5時間かかるんで、30秒で読んでも。このあたりは、もう普通に読むのと同じですね。

あとは、朝は視覚速読、夜は聴覚速読と使い分けると書いてあるんですけど、これはいわゆる人間の集中力とか意志力には限界があるので、いつどういう速読をするともっとも脳に負荷がかからなくて、たくさん本を読めるのか。つまり、いつ、どんな読み方をするのかって話ですね。

続いて、「1日10冊以上読むために」ということで、このやり方をやれば、基本的に10冊ぐらいは読めるはずなんです、普通にやれば。なので、オーディオブックとかも併用して、読む冊数を増やす方法だったり、読書スピードのコントロールとか。

あとは、意外と休憩しないほうがよくて、休憩するより瞑想を入れたほうがいいですよ、と。そういうテンポの作り方だったりとか。あと、昼寝を上手に使うと、読んだ本が記憶に残るんですよ。

あとは最高速で速読するために、運動、瞑想、昼寝のベストな組み合わせはどうするのか。あとは、速読の役に立つサプリメントだったり、その他もろもろ。

初見の本でノートを取るのはおろか

僕は慣れてやっているので、みなさんがつまずきがちなところとか、いわゆる誤解してるところがあまりわからないので、今日は質疑応答、質問を受けて答えるという感じで、やっていこうと思います。

一番下に「その他」ってひさしぶりに書いてあるんですが、その他の部分はみなさんからの質問とか、実際に速読を体験してみて一緒にめくってみて、「こういうところがわからない」「こういうところを教えてほしい」ってのに答えていくって作業になると思います。よろしくお願いします。

(コメントにて)「質疑応答芸人」ですからね、そういう感じでいきたいと思います。冒頭の説明だけで10分ぐらいかかっちゃうんですね。

(コメントにて「Kindleでの読み方を教えてください」)Kindleムズいですよ。Kindleは、速読するのがとてもムズい。なぜかというと、めくるスピードに限界があるんですよ、Kindleって。だから、Kindleは移動用ですね、基本的に。一応、Kindleの話もしますけどね。

ということで、速読する前で勝負、速度が決まりまっせという話を、最初にしていきたいと思います。

(コメントにて「目次は大事」)目次めちゃくちゃ大事なんですよね。(コメントにて「本を読みながらノートを書くってのはどうなんだろ」)本を読みながらノートを書くのはありなんですけど、初見の本でノートを取るのはおろかですね。

ノートの取り方の話もしましょうか。初見の本をノート取りながら読むって、すごく効率が悪いので。だって、どこをノートに取ればいいかがわかってない状態で、ノートを取るわけじゃん。だいたいノート取りすぎて終わるからね、そういう場合は。そんな話もしていこうと思ってます。お楽しみください。

(コメントにて「帯大事って言ってる人がいたけどどうなの?」)帯も大事ですよ。帯とかタイトルは、意外と大事です。僕の放送も、タイムシフトでノートを取るといいかもしれないですね。