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5億円あったら仕事を辞めますか? 幸せになるために覚えておきたい、お金とキャリアの話

5億円あったら仕事を辞めますか? 幸せになるために覚えておきたい、お金とキャリアの話

転職や結婚など、人生のライフイベントに備えるためにはいくらお金があれば安心? プロ人事向け専門メディア「BizHint HR」が、「自分の人生にはどれくらいが必要? お金と徹底的に向き合う2時間」と題したセミナーを開催。「自分の人生を自分で決めているから、お金の不安はない」と語る東氏に対し、「不安は常にあった」という北澤氏。お金のデザインで働く2人の“お金のプロ”が語る、お金とキャリアの関係。

シリーズ
自分の人生にはどれくらいが必要? お金と徹底的に向き合う2時間
2016年6月29日19時30分のログ
スピーカー
株式会社お金のデザイン COO 北澤直 氏
株式会社お金のデザイン Chief Business Development Officer 東郁人 氏
株式会社お金のデザイン Senior Communications Manager 藤本あゆみ 氏

お金の不安はありますか?

藤本あゆみ氏(以下、藤本) そうですね。その根底にあるのが、先ほどの2番目の質問に続くんですけれど、お金に対するなんとなくの不安。これは例えば、知識がないからとか、なくなったら不安とか、でもなくなるってどこまで指しているんだっけ? たぶん一銭もなくなるってないような気がするんですけれど、「なにかあるかもしれない」みたいなところでみなさん不安になっているのかもしれないんですけど。 お2人はお金の不安ってありますか? どんなものが考えられますか、というのを、お聞きしていきたいと思います。 東郁人氏(以下、東) 僕、あまり不安はないかもしれないです。「他人と過去は変えられないけれども、未来の自分は変えられる」という言葉がありますよね。 自分の人生を決めるのは自分であって、結婚したりすると、ある程度は制約条件とかが出てくるんですけれど。 生きていく上で最低限必要な収入というのは、社会構造上、稼いでいけることはあると思っているんです。ただ、それが自分が選んだ方向で稼げるかどうかというところで、やっぱりキャリアとして自分でどうやって作っていきますかとか、それに対して、自分で運用ではなくて投資していかなきゃいけないとか、自分で決めていくことに慣れてほしいですね。 自分の子供たちにも思うのは、「自分のことは自分で決めましょう。失敗してもいいから決めましょう」というところをやっていければ、生きていくところでのお金の不安というのは……。 収入の多い少ないはありますよね。それは、もちろんなんですけれど、同時に幸せが多い少ないというのはお金の大きさではないと思うので、そこに対して、違った観点から考えてみてもいいのかなと思います。

右肩上がりの給料が突如・・・

北澤直氏(以下、北澤) 僕はお金に対する不安ってすごくありますし、ありました。例えば、単純に今貯金が1,000万円あります。それがなにかしらの理由でいきなり500万になったら、それだけで怖くないですか? それが500万から250万になると、程度問題として半分になるかもしれないんです、お金って。それってすごく怖いことだなって。 社会人で安定した給料をいただくようになったのが2001年くらいなんですけれど、それから2014年まで1回も給料が下がったことはなかったです。それは、お金に対する不安を払拭したいというのも少しあったと思います。 蓄財するとか、支出が多かったかもしれないけど、その分収入がある仕事に就くことによって安心感があったと思うんです。ただ、そこでは場合によっては、未来永劫そこで働くかもしれない。右肩上がりにお金をもらうかもしれないみたいな、フワッとした安心感を自分で持っていたから、不安から逃れていたのかもしれないんですけれど。 藤本 もう、あのグラフ出していいですか? 北澤 ぜひ。 IMG_5344 藤本 これは、北澤の年収のグラフです。みなさん、写真の撮りどころですよ(笑)。 (会場笑) 北澤 (グラフの下落している部分を指して)本当はここに波線が入るぐらいなんですけどね。 (会場笑)  (自分と北澤氏を指して)あんまり変わらないですね(笑)。 (会場笑) 藤本 そうですね(笑)。ベンチャーなので、みんな、どれだけ下がったか自慢をしていますけれど(笑)。 これって、すごく急降下しているじゃないですか。この時って、むちゃくちゃ不安じゃないですか?

北澤氏を落とした口説き文句

北澤 そうですね。谷家衛という弊社のファウンダー、彼と私が知り合って「お金のデザイン」に入らないかって声をかけられたミーティングがあったんですが、まさにそのときに谷家から聞かれたのは「北澤くん、モルガン・スタンレーであと何年働くの?」と。 その前に青臭い話とかをしていたのでノリノリになっちゃって、「谷家さん、僕は50歳になったら世のため人のために働きたいと思っていて、お金なんかいらねえよという立場にならないとそういうことはできないと思うから、あと十数年間はモルガン・スタンレーでがんばって働きます」と言ったんです。 すると、「お金にはならないかもしれないけど、社会のためになる仕事なら、あるよ」って。 (会場笑) うまいですよね、今から考えると。弊社の管理職になって、これって自分が思っていたことだなと思って、転職するに至るんですけど。 ただ、それに至るまでは考えました。どう考えても、お給料は減りますし。 幸か不幸か妻子がいないので、そういう意味では頼ってくれる人間が今はいないから、自分の支出がどれくらいか。もちろん、住んでいたマンションからも引っ越しましたので、家賃も3分の1くらいまで落ちました。 だけど、そもそも論として、毎月の支出ってどれだけいるんだっけ、と見返してみると、あまりいらないんじゃないの、という。 それよりは、こういう社会的に意義があると当時思っていた仕事、今でもすごく信じているんですけど、そういう仕事に就ける。自分のやりたいことがある。そのために、今、どのくらい貯金があるんだっけと考えて、最低限のお給料でこれだったら自分でしばらく暮らしていけるじゃんと思ったら、そこでこの仕事をとることのリスクってあんまりないね、と思えたんです。 その意味でも、多少がんばって仕事をして貯金をしてきたというのは意味があると思いますし、その後に給与は下がってしまうけれども、5年10年くらいを考えて、がんばったらなんとかいけるんじゃないの、と。 でも、浪費家の奥さんとかいたら無理だな、というところまで、ある程度考えるきっかけにもなりましたね。

どれくらい貯めれば安心ですか?

藤木 浪費家の奥さん(笑)。すみません、私も浪費家の奥さんかもしれないので、ちょっとドキっとしました。 私は、先ほどもお話したようにGoogleに9年間務めた後、今年の3月からここにいるんですけれど、主人が4年くらい前に突然「会社を辞めます」と言って辞めて、2〜3年間くらい定職に就いていなかったんですね。よくわからないけれど、「やりたいことが見つからないから放浪するわ」と言って(笑)。 放浪しているなか、ダブルローンも抱えながら、旦那を養うみたいな。けっこう楽しくて、その時はお互いにネタにしながらやっていたんですけれど、いろいろなことが起きると、お金の使い方とか、家計としてどうするかみたいなことをよく考えると思うんです。 いただいた質問ですごくおもしろかったのが、「老後に必要な資金が1億円というのは本当ですか?」「退職までに3,000万円貯めておけば大丈夫という噂は本当ですか?」というものなんですけれど。 今日のテーマも「お金とキャリア」ですが、キャリアをチェンジする時にいろいろなことが起きると思うのですが、このくらいあれば大丈夫みたいなものが、実はあったりするんでしょうか。 北澤 そうですね。1億円という単位……。  (北澤氏の年収のグラフを指して)僕もこんな感じの人生を送っているんですけど、ぜんぜん不安ではないんですよね。というのは、自分で決めているから。これがしたくてやっているので、お金が下がることが不安ではなくて、自分のやりたいことを続けられないリスクのほうが非常に大きい。 新卒で入った時、15万円くらいから始まって月々30万円になるまでには、そんなに時間はかからないですよね。でも、資産運用で2倍にするのって、すごく大変なんです。そうすると、自分のキャリアを作ったほうが懸命でしょう、という話なんですよ。 それで、いくら必要ですかって、1億円とか3,000万円というのも、キャリアがストップするから、その数字が出てくるだけであって。 キャリアを続けていくとか、なにかに貢献して付加価値を生み出していくとか、活動をしていく上では、それなりに日本はセーフティネットがしっかりしているので生きていけない状態にはならないし、1億円あればハッピーリタイヤですとか、そういう人はだいたい食いつぶすんですよね。ちゃんとした自分の選択と貢献を考えたほうがいいのかなと思います。 数字で5億円あっても、「では、今5億円あったら辞めますか?」といったら、僕は辞めないです。たぶん食いつぶすだろうなと思いますよ。 やっぱり、ちゃんと規律を持って、収入を作っていくキャリアの選択があるべき姿なのかな、と思います。

収入UPが一番の資産運用

藤本 ありがとうございます。事前に3人で話していたときに、「資産運用って、実はどうやったら儲かるんですか?」という話をしたら、2人から「働くこと」と言われたんです。「収入をあげることが一番の資産運用で、それが一番増える」と言われて、「確かに……」みたいな(笑)。 ほかのご質問で「夫婦でお金の主導権はどちらが持つべきですか」というのがあります。ちなみに、郁人さんはどちらですか?  僕は結婚してから、結婚する前からですけれど、収入は全部奥さんが知っていて、支出は1つのアカウントしかないんですけど、その生活費のアカウントに毎月振り込んでいるんです。 それは、自分たちがお金があるからといって使っていいというわけではないということを一緒に考えていたので、「主導権はどちらが取っていますか?」というと、たぶん両方なのかな、と思います。 僕が大きな買い物をしたい時、する時も奥さんがいますし、奥さんもなにか買いたいという時は相談になるので、これはアカウントが一緒だからこそできるのかな。暴発しないでうまくいくのかな、と思っています。 藤本 さっきのリスク分散みたいなところもありますよね。私、旦那が3年間ふらふらしていたと言いましたけれど、3年間ふらふらしてもらって、私は逆に3年間ふらふらする権利を得たと思っていて。辞めた時は、3年くらいふらふらしようと思っていたんです。 けっこういろいろなパターンがあるかと思っていて、本当に秘密にするパターンと、きっちり全部渡しますパターン、いろいろなパターンがあると思うんですけど。資産と考えると、全体が把握できないと運用のしようもないし、配分のしようもないし、みたいなところはあるかなと思っています。  間違いないですね。大きいお金だと、僕のほうが金融には詳しいし数字にも明るいので、どれだけの資産形成が生活していく上で必要なのかは僕のほうがわかっているということは、奥さんもわかっている。 長い目で見たら、資産形成は僕のほうに主導権があります。それは間違いなくあると思うんですけれど、でも、大きな決断を相談する相手は奥さんであって、日々の生活は僕が主導権を持っているわけじゃなくて、奥さんが主導権を持っている、とは思います。 藤本 ありがとうございます。

お金の不安を希望へ変える

では、少しだけ「THEO(テオ)」の話に入っていきたいと思います。先ほど、THEOを3分の1くらいの方が知っていると言っていただいたかと思うんですけれど、本当にありがとうございます。ぜひ、知っているだけではなくて、運用を開始していただけると非常にうれしく思います。元営業なので、どうしても営業のくせが出るのは許してください。 先ほど、会長の谷家の話があったかと思うのですが、これですよね、北澤さん。 (スクリーンに「お金のこと。将来の不安から希望へ 誰もが自分らしく生きられる社会へ」) 北澤 そのとおり。 藤本 これは、私も谷家から言われて、こんなことを金融会社の人に言われるとは思っていなくて、3年間ふらふらする予定を切り上げて就職することにしたんです。 やっぱり、お金のことって不安なんですよね。私の場合は、よくわからないというのと、なにをしたらよいのかわからない。どれくらいお金があったらいいかもわからないし、例えば、目の前に1億円がポンとあったところで「不安は解消されますか?」といったら、余計に不安になるみたいなところもあったりして。 でも、そのよくわからないことがわかるようになって、不安が希望になったら、もっといろいろなチャレンジってできるよね、いろいろな選択肢をとれるよね、そんな社会を作らないか、みたいなところが、お金のデザインの目指すべき社会の姿ですね。 これをよく言っているんですけれど、一度きりの人生なので、思い切り楽しみましょうと。だけど、お金のことってどうしてもついてまわる話なので、テクノロジーと金融工学を駆使することで不安を解消すると、もっといろいろなことができるようになるんじゃないかな、ということで取り組んでいます。

THEOの着想のきっかけは?

お二人から、THEOについて、思うことがあれば。「THEOの着想のきっかけはなにか」みたいなご質問もいただいているんですが、なんでしょう? 北澤 今までのテーマで1つあるのは、資産運用って重要だと思うんですけれど、機関投資家、プロの人たちって、金融会社にとってお客さんなので、そのお客さんに損をさせたら、お客さんはすごく怒るので、がんばって損をさせないようにする。もし、損をさせたら、その理由をしっかり説明しようとしている。当たり前の話です。 それが本来あるべきビジネスのかたちなんですけれど、なぜか、すごく専門知識があったり、すごく資本力があったりというところだけに、最高のあるべきサービスが集中していたのが、今までの資産運用のあり方だったんじゃないかと思っています。もちろん、一部の例外は除きますけど。 とくに一般向けのサービスで、なぜこんなにコストが高いのかということがけっこうあるんです。例えば、ある証券会社の営業の方の営業成績というのは、お客さまの資産を増やすことではなかったりする。高い点数をもらえるような商品を、お客さまにいかに買っていただくことかもしれないんです。 そうすると、その営業の方にとってみると、すごくジレンマがあるんですよね。身近に接しているお客さまに対して、しっかりとした商品を提供したいんだけど、自分の成績という意味では、こっちの商品を売らなければならないということもあるかもしれない。 それって本来、サービス産業としてはあるべきではない話だと思っているんです。ほかのサービス産業でいうなら、そんな会社は淘汰されるはずなんですよ。顧客が選ぶのがサービス業ですから。でも、なぜか、金融サービスではまだまだ残ってしまっているという状況があったと思います。 なので、THEOはなにをしようとしたかというと、そういうのはやめようよ、と。テクノロジーとWeb技術、これらを駆使すると、プロと言われるような運用の内容と同じことを、一般の方々が幅広く利用することができて、それもどこそこの重い扉を開けてコーヒーが出てきて、資産運用をしましょうなんてことはいらなくて、スマホで通勤電車の時にも自分の資産運用ってどんなかたちなのかなと分析しながら、「いいよね」とスマホで始められる。そんなものがあったらいいなというのが、THEOの着想のきっかけです。 資産運用に対するハードルをいかに下げるか。それは心理的なハードルもあります。支店に行くのはいやだな。では、スマホでやりましょう。手続きめんどくさいな。では、スマホでさくさくやりましょう。高いお金払うのいやだな。10万円から始められます。コストがわかりにくくない? もう1パーセントだけです。年間1パーセントだけで、それ以外のものは一切受け取りません。 こういうことを、僕たちはみんなやりたくて、それは金融出身の人間もそうなんですけれど、Webサービスの人間、技術の人間も、なんで金融サービスって距離感があるのかな、よくわからない世界なのかなと思っていたことが「これで変えられるじゃん!」と、みんな思ったんですね。 なので、みんなでやろうじゃないかということで始めたのが、このTHEOというサービスです。

ゴッホの弟“テオ”のような存在になりたい

藤本 ありがとうございます。ちなみに、THEOってどんな意味だか、知っている方はいらっしゃいますか? (会場無言) 藤本 はい、しゃべりがいがあります(笑)。ありがとうございます。 テオ(THEO)は、ゴッホの弟の名前なんですね。ゴッホは生前に絵が1枚しか売れませんでした。弟のテオが資金的な援助をしていたことによって、一生クリエティブな活動をすることができたと言われています。私たちは、そんなテオのような存在になりたいということで、このサービスをやっています。 かつ、先ほどのいろいろな金融危機があったという表を思い出していただきたいんですけど、世界でいろいろなことが起きた時に、今も円高になったり、通貨のいろいろな動きがわかると思うのですが、それを世界に分散していったら、どこかではなにかが起きるかもしれないけど、ここではそれが保全されているとか、リスクが分散されたらいいんじゃないかということで、グローバル分散投資を推進しています。 ちなみに、こんな方々に使っていただいています、ということをまとめています。 IMG_5347 100日で7万人に体験していただきました。今、使っていただいている方は5千人くらいです。そのうちの47パーセントが、ほとんど資産運用の経験がない方です。「ある程度ある」という方を入れると、87パーセントの人が資産運用をほとんどしたことがない。 これって他社の金融会社の方は、すごくびっくりされるんです。もっと年齢層も高かったりしますし。「20代、30代で60パーセントってありえるんですか」と。先ほどの北澤の話で、今までの、めんどくさいとか、こわいとか、わからないとかいうところを解消していくと、こういうことになるのかなと思っております。ちょっとでも興味を持たれたら、ぜひ、THEOを使ってみていただきたいと思います。

  
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