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攻めるだけが資産運用ではない お金と人生を正しく”デザイン”するために知っておきたいこと

攻めるだけが資産運用ではない お金と人生を正しく”デザイン”するために知っておきたいこと

プロ人事向け専門メディア「BizHint HR」が、株式会社お金のデザインで働く2人の“お金のプロ”を招き、「自分の人生にはどれくらいが必要? お金と徹底的に向き合う2時間」と題したセミナーを開催。男女、未婚既婚など個人のステータスによって資産形成の仕方に違いはあるのか? 日米で運用に対する感覚が大きく違うのはなぜなのか? さまざまな視点からお金で困らない人生を送るために知っておきたいことについて考えました。

シリーズ
自分の人生にはどれくらいが必要? お金と徹底的に向き合う2時間
2016年6月29日19時30分のログ
スピーカー
株式会社お金のデザイン COO 北澤直 氏
株式会社お金のデザイン Chief Business Development Officer 東郁人 氏
株式会社お金のデザイン Senior Communications Manager 藤本あゆみ 氏

お金のデザインの方法は男女で異なりますか?

藤本あゆみ氏(以下、藤本) 「男女でお金のデザインの仕方に違いはありますか? 独身と既婚についても、なにかお金の運用に違いがありますか?」という質問をいただいています。先ほども家族の話をしていましたが、どうでしょうか? 東郁人氏(以下、東) 男女では、ないと思っています。男性と女性で、資産形成の仕方に違いはないかな。 僕は既婚で子供がいて、僕が働きに出ていて、奥さんが家で3人の子供の世話をしているんですけど、2人とも働き盛りだし、育て盛りなんですよね。ただ、役割を分けていたほうが、時間的余裕と子供に対しての管理ができる。管理というよりも、セーフティネットになるから、今、役割を分けているだけであって、別にその役割は僕が家のことをやれれば、それでもいいし。どっちが効率的か、ということだけしか変わりはないと思っています。 既婚かどうかは、僕はわかりませんので、独身の方からの意見を聞きたいと思います。 北澤直氏(以下、北澤) 後々もお話したいのが、お金のために働くとか、投資をするとか、お金を目的として考えるのか、それともほかにやりたいことがあって、別の目的のためにお金を手段として考えるのか、そこで二分されると思うんです。 僕は、自分が後者になりたいというか、なるようにしているんですけれど。 藤本 確かにご質問のなかにも、例えば、ご結婚されている方であれば、子供の教育資金であるとか、ほかにもMBAとか留学とか。そのための投資とかお金って、どう考えてチャレンジしたらいいんだろうといった話も、いくつかご質問いただいています。 それぞれまったく同じではないと思うんですけれど、チャレンジに向けた投資とかお金の使い方については、どのように捉えられていますか?

資産運用は“攻め”だけではない

 家族がいますので、やはり金銭的に守らなきゃいけないというのも当たり前なので、何年間分は貯められる状態にしておきましょう、というのも当たり前だと思っているんですね。 子供の命を夫婦で守らなきゃいけない責任がある立場なので、社会的セーフティネットも多くあると思うんですけれど、やっぱり自分たちの力で守っていきましょうということがあるので、そのためにも資産形成のなかで消費行動とかを規律を持ってやるべきだと思うんです。 その後の投資ですよね。自分に対する投資というのは、預金でもそうですし、海外に分散投資しているものとかもありますけれど、それがあるからこそ、次の時間でチャレンジできる。 例えば、今、紹介があったと思うんですけれど、UBSからベンチャー企業に行くということも、すごく大きな違いだと思います。ただ、妻からなにか言われたことはないんですけれど、ある程度、資産運用をして資産形成もしているからこそですね。 それだけでは、10年20年30年生きていけるわけではないんですけれど、ただ、それをベースに気持ちにゆとりがあるから、次のチャレンジで自分の収入ではないけれど、やっぱり働く時間が一番人生のなかで多いじゃないですか。 だから、そのなかで、今、自分がやりたいことをやりながら収入を得て、子供を育てていく人生を楽しく送りたいなというところで、ある程度、資産運用していかなければいけない。 資産運用というのはアグレッシブな方向とパッシブな方向と両方あるのかなと、僕は思っています。 藤本 両方の組み合わせが大事なんですね。  はい。

自分の将来は自分でなんとかするしかないという発想

北澤 やっぱり目的があるからこそ資産運用をしたり、東さんみたいに、例えば、月々の支出を抑えてお金を貯めることだって、広い意味の資産運用かもしれません。でも、そこに賢く運用するということを加えると、2年後のMBAのために、どのくらいお金を貯めてどのくらいそれを増やしたいのかな、と。 すごく言い古された言い方だと、「アセット・ライアビリティ・マネジメント」といって資産と負債どっちも考えないと。会社もそうですよね? 財務諸表を開示して、会社は今後も続いていきますよということをちゃんと説明できなければ、誰も上場企業の株なんて買ってくれないのと同じで、ご自身も「明日、破産するかもしれませんよ」という生き方はやっぱり難しいわけです。 私は独り者なので1人で気楽にやってもいいじゃないかいう話もあるかもしれないですけれど、家庭を持てばどんどん自分の収入、自分のお金を手段として生活をして、頼られる人間ができてきたら、そこもちゃんと考えなければいけない。 そうすると、ライアビリティ、負債や支出の部分ですよね。ここをしっかり考えないと、5年10年15年って考えた人生で生きていくのは難しいと思います。こういう発想って、我々よりも20代くらいの若い世代のほうが、すごく思っているんです。僕、そこにすごくびっくりしていて。 なぜかというと、私は昨年40歳になったんですけれど、まだバブルがあった頃かな、と。「ジュリアナでお姉さんたちが踊っているな」くらいの意識があって。私が幼少期にアメリカに住んでいた頃も、ロックフェラーが三菱地所に買われてとか、ジャパン・バッシングで『ガン・ホー』って映画が出てきたり。若干、あったんですよ。 要は、日本経済がまだ成長しているのを、少し知っている人間なんですね。終身雇用がまだあるなかで、私の同世代って就職したらすぐにお金を使いました。自分への投資だと言って飲み歩いたり、女性にモテるために服買ったり、車買ったり。 その根底になにがあるかというと、この会社でがんばったら、30歳、40歳の時はもっともっと給料が入るという発想があったと思います。あと、老後に関しても、なんだかんだ言っても日本の年金制度で、それなりに暮らしていけるんじゃないかと。だって、自分のおばあちゃんだって、年金もらっていておこづかいをくれる、と。 そういった意識があったから、お金をちゃんとがんぱって貯めなきゃいけない、運用しなきゃいけないという発想がそこまでなかったんですね。 でも、20代の方々って、日本が右肩上がりだった経験がないから、将来に対する楽観的な感覚がぜんぜんないんですね。そうするとお金って、もっともっと重要なもので、けっこう切迫している問題だと自身でも認識されているんですよ。 なので、「初任給の半分を我々のTHEOで運用しました」みたいな人が、実際にいるんです。私もすごく驚きで「どんどん使ったらいいじゃない」って思うんですけれど、「いや。北澤さん。そんなの甘いですよ。20年後、30年後、どうなっているかわかりませんよ」なんて、逆に教わるみたいなところがあって。 でも、本来的には、そっちのほうが正しいと思うんですよね。なんとなく待っていれば誰かがなんとかしてくれるかもって発想は、たぶん、やめた方がいいと思っていて、どんどん自分が責任持って自分に頼っていく人間が増えるべきで、そういった発想を持っていたほうがいいと思うんです。 そこで、資産運用って発想が出てきたんじゃないかなと思います。

日本とアメリカの違い

藤本 今、日本とアメリカみたいな話もありましたけれど、こんなデータもあります。よく「日本人は金融教育を受けていないから資産運用しない」と言われるのを聞いたことがあると思うんですけれど、実際どうなんだろうって、調べてみたんです。 IMG_5338 やはり日本は、預金とか現金が多くて、アメリカでは株式が多いですね、みたいな感じになるんですけれど、実際に海外の方々は、みなさん教育を受けているんですか?  アメリカどうなんですか(東氏が北澤氏に発言を促す)。 北澤 ちなみに、僕の住んでいたところは、ジューイッシュのコミュニティだったんですね。 藤本 ジューイッシュ。ユダヤ人のことですね。 北澤 はい。僕、日本人で唯一ジューイッシュコミュニティセンターに毎週行っていたんですけど、本当に子供の頃からお金の話をするんですよ。「お金は本当に大事だから。民族を存続させるために大事なんだからね」みたいな感じなんですね。 ここにヒゲ生やしているおじさんがテーブルをまわって、子供たちにケーススタディでとくとくとトークしてまわるという場面に立ち会いました。そういう一部のコミュニティでは「お金は大事だ」って教えていましたけど、アメリカ人一般がそうだったかというと、そんなに教えてないと思います。 逆に、小学校の時とかに、おこづかいを渡されて、そのおこづかいのなかでやりくりするとかって、日本人のほうが多かったりしますね。アメリカは、あまりおこづかいをもらえないんですよ。買い食いとかあまりなかったですね、少なくとも私の街では。 どうなんだろうと思うんですが、この間も経産省のFinTech研究会というのに私が委員で呼ばれた時に、まさにこの話になって「投資教育が必要だ」って。実際にそうなんです。お金の話って必要ですし、先ほど20代の方が持っている発想をもっと教えてくれればよかったなとか、資産運用って本当は重要なんだよって教えてくれればよかったと思うんですけれど。 実は1970年代の時は日本と同じくらいだったんです。5割くらいが現預金で、実際、利率も高かったからなんですけれど。

お金の話をするのは悪いこと?

なぜこうなったかというと、この背後には政策があります。「401k」の導入だったり、「国の政策で税金が安くなりますよ、だから資産運用しなさいよ」という後押しとか、「確定拠出型年金になりますから、みなさん投資をちゃんと考えてね」みたいな強制の契機があって、「じゃあ、運用してみようかな」と思ったら、70年代とか80年代ってアメリカは好景気で右肩上がりの経済が続いたので、資産運用していると自分のアセットが上がるという成功体験の積み重ねでこうなったという経緯が実はあるんですね。 なので、なにもアメリカ人が資産運用に関してプロだとか、一般国民のリテラシーが高いかというと、必ずしもそうではない。ただ、確かにこうなってもずっとやっているので、だんだんみなさん、自分の周りも資産運用しているからやらなきゃね、となるし。 そうすると、友達と飲み屋に行く時も「資産運用、最近どうなってるの?」「ブレグジット始まったけど、お前のアセット、どうなの?」とかいう話もするようになってくるんですね。だんだん身近なものになってきたことで、ようやくこういう状況になっているんじゃないかと思っています。 藤本 日本でそんな話はしないですよね。「お前のポートフォリオ、どうなっているの?」みたいな話はしないですよね。 北澤 おっしゃるとおりで、お金の話ってあまりしちゃいけないと思っていて、唯一聞く相手って両親なんですよね。でも、両親の話って1世代前なので、さっきの私と20代の人との違いと同じで、置かれている環境が違うから、本来は当てにならないはずなんです。 だとすると、横並びで「お前、なにやっているの?」という話をすべきなんですけれど、なぜかそれをしない。いろいろ理由はあると思うんですけれど、なかなかそういう状況にはないです。

  
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