朝に伸びをするのは人間だけではない
ハンク・グリーン氏:あなたは朝起きてまずなにをしますか? アラームに暴言を吐いた後にね。
コーヒー? ニュース? ツイッター? もしくはストレッチですか? ストレッチは気持ちいいですよね。
実は、ストレッチをするのはあなただけではありません。ネコも犬も本能的にストレッチするのです。しかしこれはストレッチではなく、“伸び”と呼ばれています。伸びとは、あくびしながらのストレッチを指します。ラテン語でストレッチを意味するpandereからきています。
ネコや犬の伸びを見たことがあると思いますが、背中を反らせてお腹を下げて足を伸ばし全身であくびをします。
人間も伸びをしますね。とくに朝です。この本能的な動きは、足を伸ばし、腕を上げ頭を動かし、あくびをするというものです。
ではなぜ朝に伸びをして、ストレッチをするのでしょうか。
こう考えましょう。アラームはあなたを起こします。そしてストレッチは筋肉を起こします。それに、気持ちよくもなります。ストレッチはあらゆる側面で有益です。
時に、朝は筋肉が凝っています。なぜなら同じ体勢が長く続くからです。ストレッチは筋肉をほぐして起こし、脳に「起きる時間だ!」と知らせるのです。
また、ストレッチは血液を送る役目もあります。睡眠中は血液の流れが緩くなり、心拍数は下がります。ちなみに起床寸前の心拍数がもっとも低いとされています。大きいストレッチで血流が極端に増すことになります。
筋肉をほぐし循環を上げるというのは、柔軟性が増し、ヨガなどにちょうどいい環境となります。
朝の伸びは身体をリブートするというわけですね。筋肉を再調整し、循環を上げ、朝動きやすくするのです。
ストレッチはストレスと緊張を和らげるとも言われています。あくびもそうですよ。伸びはおいしいんですね。朝は猫みたいに伸びましょう。