私用のスマホをビジネスフォンに変える「ShaMo!」

坂柳裕亮氏(以下、坂柳):はい、よろしくお願いします。ニフティ株式会社の坂柳と申します。よろしくお願いします。

本日は、私用のスマートフォンを会社のビジネスフォンに変える「ShaMo!」というサービスのご紹介をさせていただきたいと思います。ちょっと変わった名前なんですけれど、聞いてみてください。

まず、「企業に求められる電話ってどんなものかな?」ということで、1個目が市外局番、03番号、06番号と言いますね。

「市外局番を持った番号って、会社に必要じゃないですか?」というところから始めさせていただきたいと思います。

今、ご自宅や私用で使っている電話番号で、03番号や06番号の市外局番を持った固定電話を使っていらっしゃらない方が多くなってきたかなと思います。

しかしながら、会社として、ホームページに載せる番号や名刺に載せる番号、代表番号などは、できれば03番号、06番号のほうが信頼性が高いんじゃないかなというのはあると思います。

また、逆にお客さんの立場になってみると、例えばランチやディナーを予約しようと思ったときに、お店の番号が03の番号と090の番号だったら、どちらが電話しやすいかなということですね。

そうすると、やっぱり市外局番でちゃんとある番号のほうが、電話しやすいと思うんですね。やっぱりこの03番号、06番号は企業や店舗の信頼の部分で、どうしても必要になってきているところではないかなと思います。

また、「会社では社給携帯が必要ですよね?」というところですよね。私用のスマートフォンや携帯電話で会社の連絡をやり取りするのは、使う側としても、セキュリティとしてあまりよくないと思うんですね。なので、社給携帯を付与したいと考えている会社さんは非常に多いと思います。

最後に、ビジフォン機能って書いてあるんですけど、会社の電話になると、例えば、代表の電話番号が鳴ったらみんなで取れるようにしたり、グループで着信するようにしたり、かかってきた電話を転送するという保留転送の機能がほしいということがあると思います。

会社はこういうスピード感が大事だというところがあって、ビジネスフォンの機能がほしいなという方がいらっしゃると思います。

ランニングコスト・専門知識のネックを解決

そうなんですが、03番号や06番号の市外局番を導入するとなると、まずオフィスに電話回線が必要なんですね。オフィスに必ず1本引き込まないと、この番号が取得できないんです。

そうすると、オフィスでしか電話に出れないというデメリットがあって、導入できないなって考えている方もいらっしゃると思います。

また、社給携帯を付与するとなると、当たり前のことではありますけど、社員数分の端末代・月額料金がかかってきます。人数が増えれば増えるほどコストが上がっていくというところが非常にネックになってくるかなと思います。

さらに、このビジネスフォンの機能を導入するとなると、聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、電話の交換器、PBXというものですね。

安いものであれば、十数万円ぐらいで、高いものだと数百万円ぐらいします。これを購入して自社で保守・運用をしないとうまく実装ができないという点があります。

要は、こういう会社に必要な電話はランニングコストや専門知識が非常にネックになってくるということがあります。

企業の電話についてというところですが、先ほどの社給携帯の話につながるんですけれども、76.3パーセントの方が会社から携帯端末を支給されていないと。

会社によっていろいろとポリシーが違うと思うんですけれども、会社から支給されていない方が76.3パーセントいますと。

営業じゃない方はとくに必要がないということはあると思うんですけれども、この内の49.2パーセント、約半分の人が個人のスマホを業務利用してるんですね。

本当は社給携帯が必要なんですけれども、どうしてもコストの部分とかがネックになって、導入ができてないということがあるんじゃないかなと思っています。

「ShaMo!」の導入で変わるワークスタイル

また今回、ワークスタイル変革というところでEXPOをやってると思うんですけれども。

例えば、場所・時間の自由化、テレワークですね。在宅勤務ができるようにするとか。あとは、人材の多様性、ダイバーシティって言いますね。

あとは、BYODという、私用のスマホやパソコンを会社で業務利用できる、セキュリティを保ったりできるようにするというところですね。

これにはいろいろなメリットがあるんですけど、IT活用がどんどん必須になってきているというところがあります。ここは、コストや専門知識というところでいくと、中小企業とってはハードルが高いんじゃないかなと思っています。

今回ご紹介する、「ShaMo!」というサービスは、ワークスタイルのどこの部分を満たせるのかというと、テレワークの部分とBYODの部分、ここ2つを一気に満たせるようなサービスとなっております。

ちょっとサービスをご紹介させていただきます。4月17日にリリースさせていただいた「ShaMo!」というサービス、ちょっと変わった名前です。鳥ではないんですけれど、検索結果で鳥と戦ってるようなちょっと変わったサービスになります。

この「ShaMo!」というサービスは、お手持ちのスマートフォンにアプリをインストールしていただくと、03番号で発着信ができるというアプリケーションになっています。

なので、今まで必要だった社給携帯とかはなく、私用のスマートフォンにアプリを入れれば、これを会社のスマートフォンとしても使えます。というのと、固定電話回線をまったく引かずに、03番号を導入することができるというサービスです。

例えば、取引先から代表番号に発信がきましたと。そうすると、アプリを入れている2人に同時に着信して、誰かが出ると鳴り止みます。本当に会社でよくあるビジネスフォンみたいな機能で電話ができます。

外にいるところで、インターネットにさえつながっていれば、直通番号で発着信ができます。

また、社員同士であれば、下4桁の内線番号を付与させていただいてるので、これで無料の通話もできますし、かかってきた電話を転送することもできるという、もうすべて一括でまとめているようなサービスになっています。

導入はアプリで簡単に、電話回線必要なし

「ShaMo!」の特長なんですけど、圧倒的に簡単です。今まで必要となっていたPBXや社用携帯、電話機はまったくいりません。スマートフォンにアプリを入れていただければすぐに使えます。電話回線も引いていただく必要ないです。

信頼というところですけど、一人ひとりに1個ずつ番号をお渡しするんですけど、それから代表番号もお渡しできます。

なので、名刺の中に代表番号と直通番号を、そのまますぐに記載できるようなサービスです。固定電話の信頼性をすぐに出せます。

最後に多機能です。普通のスマートフォンじゃできない、同時着信とか保留転送、こういうところができます。なので、従業員のスマートフォンが会社のビジネスフォンに早変わりという感じです。

「アプリだけで簡単導入」と書かせていただいているんですが、クラウドPBXとか、本社のオフィスにいろいろと置かなければいけないのが、「ShaMo!」だったら、本当にアプリを入れたらすぐに始められます。

なんでかというと、ここで必要になるシステムをニフティで全部一括で構築して、それをみなさまにそのまま提供しています。

なので、みなさんが使う場合は、こういうシステムのことはまったく気にせずに、アプリをインストールして、ユーザーIDとパスワードを入れてログインして、もう使い始めましたというイメージですね。

また、法人のスマートフォンじゃないと、こういう03番号の発着信ができないという場合もあるんですけど、うちのサービスは私用のスマートフォンで大丈夫です。なので、スマートフォンをもう1台買っていただく必要性もないと。

03番号の取得いうところですけど、03も06も固定電話番号を導入するとなると、どうしても電話回線の引き込みの作業が必要です。それ以外にも、従業員数に応じたビジネスフォンを用意しなきゃいけなかったり、交換器も用意しなきゃいけない。

こういうものがまったく関係なく、お申し込みいただければ1ユーザーにつき03番号を1個お渡しするようなサービスです。

どこでも「03番号」で発着信

BYOD対応と書いてますが、このサービス、右側の図を見ていただくとわかると思いますけど、普通のネイティブというか、最初から入っている電話のアプリとはまた別に「ShaMo!」のアプリがあります。

090でかけたものはもちろん私用の請求になりますが、この「ShaMo!」でかけた分に関しては、すべて会社の請求になる。もう公私を分けられますという感じですね。

セキュリティの部分も完全に切り離されているサービスになっていますので、非常に導入しやすいサービスです。

仕様と機能というところなんですが、例えば、この「ShaMo!」を3名でご契約いただくと、社長、部長、営業全員に直通の電話番号を1個ずつ割り振らせていただきます。これはオプションではなくて、標準でご提供させていただきますので、月額料金に含まれています。

もう1個、標準に含まれているのが、1社あたりにつき代表の電話番号が1つついています。これは着信専用の番号として付与させていただいています。

この代表番号に着信をすると、3人とも一斉に着信します。鳴る人を選べて、社長だけ鳴らさないということもできます。

誰かが出ると、電話が鳴り止むというような、本当に会社のビジネスフォンみたいな感覚で使えるサービスになっています。直通の番号の場合は自分だけ着信する。発信するときは直通の番号ということですね。

どこでも03発信というところなんですけど、これはオフィスの中にいなければいけないということはまったくなくて、インターネットにつながっていればどこでも大丈夫です。

なので、03番号の発着信のサービスではあるんですが、このサービスを使う場合、どこからでもその番号で発着信することができます。

このサービスを契約いただくルールとしては、必ず03番号、06番号、付与される場所にちゃんとオフィスを構えている方っていうのがルールとなりますが、どこでも03番号で発着信ができるというサービスなんです。

社員間のコミュニケーションも変わる

はい、内線です。内線番号を付与しています。お渡ししている直通番号の下4桁の番号を打っていただくと、社員間だけですぐに通話ができます。

どれだけ電話していただいても無料です。今まで社給携帯を導入されていなかった企業からすると、すごく安くなると思いますし、社員間のコミュニケーションは0円ということですね。

保留・転送もできます。これはけっこう便利な機能でして、例えば社員に電話がかかってきて、東京の受付の人が電話に出ましたと。「Aさんいますか?」と電話きました。Aさんは今、大阪に出張しています。

通常であれば「折り返させますね」となるんですが、「少々お待ちください」と保留ボタンを押していただいて、Aさんに電話することができます。

Aさんに電話をして、Aさんが出て、「○○さまからお電話きてるんですけど代われますか?」と言って、「いいですよ」というときは、受付の人は転送ボタンを押したら、そのまま取引先とすぐにつながります。あたかも一緒のオフィスにいるかのように簡単に電話ができます。

通常は、この受付の人から外出先に転送すると、発信している扱いになるので転送料がかかるんです。それが社員間だったら無料なので、転送料金も無料で使えます。なので、非常にスムーズにやり取りができるサービスです。

連絡先に関しては、iPhoneとかAndroidに標準で入っている連絡先はそのまま使えます。アドレス帳を読み込んで、03番号で発着信することもできますし、「ShaMo!」専用のクラウドの電話帳もあります。これもオプションではなく、標準でついています。

このクラウド電話帳に取引先の連絡先を入れたり、社員の連絡先を検索して入れたりということができるので、ちゃんとセキュリティとして切り離して使うこともできるというサービスです。

「ShaMo!」は電話のサービスなんですけど、簡易的なチャットの機能もついています。よくあるメッセンジャーの機能みたいに、写真を送ったりはできません。本当に連絡だけで、社員間限定です。

というチャットなんですけど、逆にこの社員同士限定のチャットが非常にメリットがあると思ってまして、社員以外にメッセージを送ることができないので、誤送信の心配がないということなんですね。

仕事のやり取りを個人向けメッセンジャーアプリで送ったりというのを気にされている方としては、本当に仕事の内容だけ、社員にしか送れないという限られたチャットとなっております。

先ほどもお話したところですが、普通の電話料金と「ShaMo!」の電話料金は、まったく別で分けられますというところとか、通常は回線を引き直すと番号が変わっちゃうと思うんですね。

それが、「ShaMo!」の場合は、03番号を東京都内だったらどこでも使っていいというルールなんですね。なので、港区から新宿区に移ったとしても、番号をそのまま使えます。23区内を出ると変えなければいけないんですけど、23区内で移転をされる場合は変わりません。

大阪でいうと、大阪市内の移転であれば変わりませんということですね。06が使える場所であれば変わらない。(注:大阪市内へのサービス提供も今後開始予定)

料金体系

こんな簡単に導入できる「ShaMo!」というサービスなんですが、料金もすごい簡単にしています。まず初期費用は0円で、一切かかりません。

料金に関しては、月額料金が1社あたり1,500円です。プラス、月額のユーザーライセンス。これを1名につき1,800円いただいているサービスになります。

うちとしても、まずこのサービスを試していただきたいということもありますし、スタートアップの企業さまとかをとくに応援したいということもあるので、ちょっと変わってるんですけど、(人数が)少ないほうが安いです。

1社あたりにかかる料金の1,500円は、5名以下でご利用されている場合は発生しません。0円です。5名を超えた時点から1,500円をいただくようなサービスです。

プラス、最初の5名はずっと半額の900円です。なので、お一人で使われる場合は900円で03番号のアプリをすぐに使えます。非常に始めやすく、使いやすいサービスになっています。この5名はずっと900円なので、6名からだけ1,800円になります。

大まかな価格表なんですけれども、通話料金は30秒20円となっています。これは通常の格安スマホや携帯電話と同じような料金体系になっています。

基本的にお仕事の03番号を使う場合は、着信のほうが多いと思うんですけれども、発信の場合はこの料金が発生します。

内線での社員間の通話が多いと思うんですけど、社員間の通話に関しては24時間無料です。最低利用期間は、1年間のご利用をお願いしているサービスとなります。

対応エリアと対応OS

対応エリアと対応OSです。まず対応エリアのところですが、今現在は東京03のみで、今後は全国14都市に提供予定となっています。

対応OSは今、Androidのみですが、iOSに関しては来週の7月19日にリリースを予定しておりますので、もうAndroidでもiOSでも使っていただけます。

今後の展開というところなんですが、このサービスは03番号をスマホで使えるという、非常に便利なサービスなんですけれど、それをもうちょっと拡張していきたいというところで、まず1個目が国内のかけ放題ですね。

03番号でかけ放題ってあんまりないと思うんですけど、1ユーザーにつけられるようなかけ放題のサービスを、今検討しております。

あとは時間外アナウンスですね。これは代表電話がかかってきたときに、18時以降とかは「本日の営業は終了いたしました」というアナウンスが流れるようなオプションとかです。

番号ポータビリティはできないので、今お使いいただいている番号を引き継ぐことはできず、新規の番号となっています。

なんですが、今後は今お使いの番号を「ShaMo!」のほうの代表の番号として使うとか、番号ポータビリティのところも準備を進めております。

最後に、代表電話の番号があるんですけれど、営業用にも代表電話がほしいとか、サポート用にも代表電話がほしいということもあると思うんですけど、その場合は追加の代表番号をご提供できるようにしたり、2016年内の提供を目標に今準備しております。

この「ShaMo!」のサービスは、2016年内にいろいろなサービスをどんどん出していこうと検討しておりますので、ぜひ今後もご注目いただければと思います。