3つの不安解消に努める

増田寛也氏(以下、増田):都知事選挙に立候補いたしました、増田寛也であります。都政の困難に終止符を打たなければなりません。今、都政には課題が山積をしている。私は、まず都が抱える3つの不安の解消に努めます。

1つ目の不安、子育てに対する不安であります。待機児童8,000人、実際にはもっと多い、大変お困りの親御さんたちがいっぱいいらっしゃる。私は知事に就任して、1ヵ月以内に待機児童解消の地域別のプログラムを作ります。

国や地元、区市町村と連携をして、このプログラムを確実に実行していく。必要な、おそらく予算も足りないでしょう。補正予算をつぎ込んでも、この待機児童の解消に努めてまいります。

2つ目、高齢化に対する不安の解消。10年以内に50万人の75歳以上の方が増えます。大変みなさん、不安に思っておられます。こうした高齢化に対しての対応をきちんと進めてまいります。

3つ目、災害に対する不安の解消。首都直下地震、いつ起こるかも、わからない。最悪の場合には、61万戸の家屋が焼失、倒壊すると言われております。政府の首都直下地震対策検討ワーキンググループの私は責任者として、この対策の樹立に務めてまいります。

災害に強い東京にする、ハード面でも、ソフト面でもこうしたビルのロビーを帰宅困難者に開放させる、こうしたソフト面での対策も強力に進めてまいります。

3つの大きな不安の解消と共に、一方で2020年のオリンピック、パラリンピック、この準備が今、遅れています。世界に、確実に喜びや感動をお届けしなければなりません。チャレンジの方、ボランティアの方、みなさん方に参加をして、喜びを全世界にお届けしたい。このオリンピック、パラリンピックの準備を急ぎます。

都民の負担を最小限にし、そして大変すばらしい夢のあるオリンピック、パラリンピックの実現に努めます。東京には世界中から大勢の観光客の人たちが来る。今、年間1,200万人、日本に立ち寄る外国人観光客の60パーセントは、ここの東京に来るんです。

おもてなしをもっとよくしていく、ハードの利便性を高める、そうすればまだまだ増えます。東京だけじゃなくて、そうした人たちが地方にも行くようなそういうやり方をすれば、東京も、地方も、そして海外から来た人たちも、大変満足度が高まります。

産業、中小企業、99パーセントの中小企業の人たちのお話に、丁寧に耳を傾けて、こうしたみなさん方の力をもっともっと伸ばしていかなければなりません。働き方の改革も大事です。働く現場で汗を流してるみなさん方、そうした一人ひとりのみなさま方に、しっかりと耳を傾ける。

女性の活躍も大変重要です。子育ての不安から解消する。女性が社会でもっともっと活躍できるようにしていく。都庁のなかでも、私はすぐに幹部職員にどんどん女性を登用して、女性の意見を都庁の政策のなかに、しっかりと反映をさせていきたいと思います。

そして最後に、2020年以降の東京のしっかりとしたブランドデザインを描くこと。オリンピックは1つの通過点。その後、東京オリンピック、パラリンピックのエネルギーをどのように伝えていくのか。

自然のエネルギーをもっと活用して、循環型社会、環境都市に東京を切り替えて、交通体系の整備をする、まだまだやるべきことがいっぱいあります。私は知事になることが目的ではありません。知事になってなにをするのか、知事になって都民のみなさまになにをお返しできるのか。これを本当に真剣に考えてまいりました。自己問題をしっかりし、東京の抱えてる問題を外から見ることによって、東京の処方せんをしっかりと描いてまいります。

東京生まれ、東京育ち、私は故郷が東京であります。外から見て、東京のいいところ、そしてこれから変えなければいけないこと、そうしたことをずっと見てまいりました。今度はそういったことを実行する、その責任者として、私の使命として、確実にこれを実行してまいります。そしてみなさま方に、お約束したことをお返しをすることによって、世界一の東京を築いていきたい。

どうぞみなさま方、17日間という選挙期間でありますが、この私にご支援を賜りますように心からお願いを申し上げまして、第一声のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

制作協力:VoXT