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はあちゅうが選んだちょっと“わがまま”な人生「自分の未来は自分で描くことができる」

はあちゅうが選んだちょっと“わがまま”な人生「自分の未来は自分で描くことができる」

1980年から2000年代前半生まれの世代を指す「ミレニアル」。デジタルやインターネットに慣れ親しんで育った彼らの価値観が今、世界を変革させていると言われています。企業や職種の枠を越え、ミレニアル世代が集うことを目的にスタートしたコミュニティ「MILLENNIALS TOKYO」。今回は初回イベントとして、ブロガー・作家のはあちゅう氏、バーグハンバーグバーグのシモダテツヤ氏、リンクトイン・ジャパンの杉本隆一郎氏をゲストに迎え、未来の働き方について考えました。

シリーズ
MILLENNIALS TOKYO Vol.1
2016年7月4日19時のログ
スピーカー
ブロガー/作家 はあちゅう 氏
株式会社バーグハンバーグバーグ 代表取締役 シモダテツヤ 氏
リンクトイン・ジャパン株式会社 日本オフィス代表代行 杉本隆一郎 氏

「MILLENNIALS TOKYO」とは?

司会者 本日はお越しいただきまして、ありがとうございます。 2015年の9月から「McCANN MILLENNIALS(マッキャン ミレ二アルズ)」という、ミレニアルズ世代、1980年代以降生まれの人で若者だけのユニットを作ろうということで、「McCANN MILLENNIALS」という社内チームを作りました。 いくつかプロジェクトをやっているんですが、最近ですと「世界初の人工知能のクリエイティブディレクターを作ろう」ということで、テレビCMを作れる人工知能を作ってみました(AI-CD β)。 デジタルネイティブと言われている世代なんですけれど、人工知能を作ったり、なるべく大人たちのいないところで聖域を作りながら、楽しんでプロジェクトをやっていきたいなと思って、社内チームを作りました。 今、50人ぐらいいるんですけど、チーム内だけでやっていると、すぐに同じ顔ぶれになっちゃうのですごく限界を感じて。せっかくなので、「McCANN」という言葉を取って「MILLENNIALS TOKYO」というコミュニティを作っていきたいなと思って、今回こういうイベントを開催しました。 コミュニティなので、今後も定期的に集まったり、こういう大きい会じゃなくても、イベントを開催していきたいなと思っています。みなさん、時間があるときはぜひ参加していただいて、最終的には一緒にお仕事をしたり、仕事じゃなくてもプロジェクトをしたりとかということが生まれていくといいなと思っています。 今回セットしたテーマでは、未来の働きかたというようなお話をしたいと思っています。最後にみなさんに「10年後どうしてますか?」という話を聞こうと思って、先ほど聞いたら「わかんない」と言われたんですが。 10年後だとわかりづらいと思うんですけれど、いくつか質問を用意しているので、みなさんにそれに答えてもらいながら、今の働きかたと、これから先どうなっていくのか、みなさんのキャリア自体を今後どう考えていけばいいのかというのを……杉本さんは少し上になっちゃうんですけれど、ほぼみなさん同世代で、これから一緒に年を取っていく世代になると思うので、一緒に考えられたらいいなと思って、初回のテーマを働きかたにセットしました。

シモダ氏がバーグハンバーグバーグを作った理由

1つ目のテーマなんですが、お三方ともそれぞれ違うかたちですけれど、今、経営者もしくは代表というかたちでお仕事をされていると思います。なので、「なぜ今、経営者になっているのか。代表をしているのか」というお話を少し聞きたいなと思っています。みなさん、それぞれ、いわゆるサラリーマン的な場所で社会人として働いた後に独立をされているので。 まず、シモダさんから、なぜ独立されるにいたったのかというお話をお願いできますか? シモダテツヤ氏(以下、シモダ) そうですね。僕の場合は、前職に丸々6年間いたんですけれど、すごくいい会社だったんですね。今でもすごく仲がいい人たちがいて、本当にいい会社なんですけれど……。 _MG_4211 当時、2足のわらじと言いますか、ペパボというところで働きながら、1日8時間、9時間、10時間ぐらい働いて、家に帰ってから「オモコロ」という、自分で立ち上げたおバカサイトみたいなメディアを8時間ぐらいやってたんですね。それを5年ぐらいやっていくと、おしっこから血が出てきたり、白血球の数が異常に増えたりとかするようになってきて。それで、このままだとダメだなと思うようになったのと。 あと、先ほどもちょろっと言いましたけれど、オモコロという活動を5年ぐらいやっていると、学生の時に持っていた……例えば、ものを書いてそれを仕事にしたいとか、本を出したいとか、DVD作りたいとか、お客さん呼んでお笑いイベントやりたいみたいなことがあった時に、そういうことが、できちゃうようになっていくんですよ。 いろいろバーッと思い描いたものが一通りできた時に、「次、なにやろうかな?」となって、もう40人ぐらいライターが在籍しているので、このまま空中分解するのがヤダなと思って。それで、会社化するしかないかなと思いまして、「じゃあ、1年後に会社化しよう」ということを決めて、(当時在籍していた)会社に「1年後、辞めます」と伝えたんですね。 それで、そこから気付いたんですよね、資本金がないことに。貯金をまったくしていなかったことに気付きまして、そこから死にもの狂いで……じゃないですけれど、500万ぐらい1年で貯めて。本当にパンしか食べてなかったんですよ。 (会場笑) パンとおからばっかり食べてたんですけれど、そういうのをずっとやっていたら、なんとか無事貯まって、起業したというかたちです。なので、どちらかというと、オモコロが先にあって、それを継続させるためにというか、次はメディアだけじゃなくて、ほかでもバカなことをやりたいみたいなことがきっかけで、会社を作った感じですね。

どんなサラリーマンだったんですか?

司会者 サラリーマン時代は、けっこうまじめにやられていた感じなんですか? シモダ そうですね。けっこう、まじめ……よく業務中にカプセルホテルとかに行って寝たり。 司会者 ああ。 シモダ オモコロを8時間やって、1日の睡眠時間が3時間とか4時間と言ったらかっこよく映るんですけど、やっぱり眠いからサボりますよね。 司会者 (笑)。 シモダ だから、そんな時はカプセルホテルでしっかり寝たり……。 司会者 お昼に寝てたんですか? シモダ お昼休みも寝てましたし、「打ち合わせ行ってきます」みたいな感じでカプセルホテルに行ったりしてました。あと、有給がいい制度でして、半分で切れるんですよ。ふつうは1日休まないとダメじゃないですか。半分で切れると、あと有給が20日あると、要するに社長出勤が40日できる権利なんですよ。 司会者 (笑)。 シモダ そういうのをうまく使ったりしてましたね。ちゃんとはしてなかったです。 司会者 設立したのは、まずオモコロのメンバーと? シモダ そうですね。オモコロのメンバーの、僕以外2人と一緒に始めました。 司会者 わかりました。ありがとうございます。じゃあ、はあちゅうさん。

「新しい作家のかたちを作るために」

はあちゅう氏(以下、はあちゅう) 私の場合は、経営者というよりは個人事業主の延長だと思うので、「なんで会社にしたの?」と言われたら、ストレートに「節税のためにはそのほうがいい」と税理士さんに言われたからだけなんです。 _MG_3996 もともと2才の時から作家になりたいと思っていて、いつか本を出したいなと思っていたら、18歳でたまたまブログがヒットして本が出せたんですね。でも、その時にいただいた印税は本当に数十万円で、「あっ、本で暮らしていくというのは大変なことなんだ」と思ったので、ふつうに就職して。それで、会社員をしながら本を出すという、そういう感覚でいたんです。 トレンダーズにいた時にオンラインサロンというものを始めて、本という媒体でのかたちにすごくこだわっていたんですけれど、もともと自分にはブログがあったし、オンラインサロンだったり、ネットを使ってうまい発信の仕方をしていけば、新しい作家のかたちが作れるんじゃないかなと思って。 そういう生き方にシフトするために、トレンダーズを辞めました。会社員を6年弱やったあとに辞めて、今にいたるという感じですね。 司会者 辞める前は、けっこう準備をされていたんですか? はあちゅう 準備は、いつか辞めるなと思いつつ……タイミングがつかめなくて。でも、ちょうど私が手がけていたサービスが、2年後ぐらいに他社に売却されたんですね。その後、新規事業の立ち上げに携わって、新規事業がローンチした時に会社で組織改編があったんです。そのタイミングが独立のタイミングのように自分では思って。 あとは、けっこう会社に恩を感じていたんですけれど、知っている方がいるかもしれませんが、トレンダーズという会社の社長が代わって、私を引き抜いてくれた社長さんが出たタイミングがあったんですね。なので、そういうこともあって、恩返しもしっかりできたかなという気持ちがあって、すべてのタイミングが一致したなと思ったので、辞めると言えたんです。 司会者 なるほど、ありがとうございます。では、杉本さん。

仕事を選ばずに取り組む姿勢が評価された

杉本隆一郎氏(以下、杉本) 僕は経営者というより、日本のオフィスの管理人として、代表代行を務めている感じです。狙ってやってきたわけではなくて、昔を振り返れば、小さいころからクラス委員的なことをやろうとか、クラブ活動のキャプテンをやろうとか、人並み以上にパッションと責任感みたいなものがあって、その組織のリーダーになりたいという思いはありました。 _MG_4230 それで社会人になってからは、けっこう現実的に考えるようになって。僕は人事をずっとやっていたんですけれど、社会人になった頃は「僕は人事のエキスパートになるんだ」と考えていたので、最初は総務っぽいオフィスの引っ越しとか、そういうボランティアとして頼まれる話には「人事なので、それ以外の仕事はやりたくないです」と言っていたんです。 そういうスタンスでやっていると仕事が降ってこなくなっちゃって、「あっ、こりゃいけないな」と思って、なにか声をかけてもらったら、とにかく選ばず全部やろうみたいな。そんな感じで働き始めたら、会社で「イベントをやるから手伝ってもらえない?」とか、声をかけてもらえるようになりました。これがガッと視野が開いた瞬間です。 リンクトインに入った時も人事として入ったんですが、最初2〜3人しかいなかったので、「やばいぞ、これ。営業もやらなきゃ」「お客様に呼ばれたらすぐに説明できるようにしなくちゃ」と。そういうふうに意識を持つようになると、自分に関係ないところの情報も拾うようになりました。 結果的には、前任の代表がいたんですけれど、その者がプロジェクト終了でアメリカに戻ることになった時に、「じゃあ、後任採りましょうか?」という話をしたんですが、「君は、結局なんでもやってるから、後任をやったらいい」ということで任命されまして、今にいたります。仕事を選ばずに取り組んでいた結果が、たまたまこうなった、そんな感じですね。

自分の未来は自分で作ることができる

司会者 なるほど。そうなんですね。ちなみにお二人(シモダ氏、はあちゅう氏)は社会人時代に、働いて2、3年目……、直前までは辞めるとは考えていなかった感じなんですか? 体を壊す前までは、このままサラリーマンでやっていこうかなと考えていた時期もあった? シモダ いや、いつかは絶対独立するなとは思ってました。ただ、居心地のいい会社でもありましたし、いきなり起業してもうまいこといくわけがないと思ってたんです。結局起業して、すごく多くの会社が潰れていくじゃないですか。あれはたぶんテンションだけでいってることが多いなと、ずっと思っていて。 結局、社員を雇うなら食わさなきゃダメだと思ったり、運用資金だったり、オフィス代とかいろいろかかってくると思うんですけれど、それをバーッと計算した時に、やっぱり当時はスモールで始めようと思っても絶対にお金がかかるのなら、安定的に給料稼げるほうがいいじゃないですか。切り売りするのは時間ぐらいなので、当時は。 なので、「リーマンやりながら、睡眠時間削ってやるしかないな、5年ぐらいは」みたいなのが、どこかにありましたね。助走みたいな感じで。 司会者 そうなんですね。はあちゅうさんは、さっきピッタリなタイミングが来たとおっしゃっていましたけど、それまでは基本的に、あまり独立は考えてなかった? はあちゅう そうですね。電通からトレンダーズにいった時は、経沢(香保子)さんがある日突然ランチに誘ってくれて、行ったら「はあちゅうは、5年後なにしてたい?」と聞かれたんですよ。その時に初めて、「あっ、私、電通にいるという未来を描くこともできれば、それ以外の未来も自分で作ることもできるんだ」と、ハッと気付いて。 それまでは絶対(今の)会社にいることが前提で、生き方を自分で作って、そこに縛られちゃってたんですけど、そうじゃない生き方もあるんだったら、そっちのほうがおもしろそうだから飛び込んでみようと思ったんです。それが転職した理由で、トレンダーズはいろいろ機運が高まっていたんですけど、きっかけになったのは、会社で経費精算ができなかったことで……。

「もう少し自分にわがままに生きてみてもいい」

司会者 辞めるきっかけ? はあちゅう 辞めるきっかけです。 (会場笑) 辞めようかなというタイミングで、でも会社にいたほうがいいかなとか、いろいろ迷いがあった段階で、「経費精算が間違ってます」と出先で言われて。それで、帰ってきた時に「もう締め切りました」と、言われたんですね。「もう締め切ったのはわかっているんですけれど、数時間だからなんとかしてくれないか」と言ったら、ダメだったんですよ。 私はけっこう身を削って「会社のために自分を削る」と思っていたけど、会社ってわりと冷酷なところもあるなみたいに、自分が思っているほど会社の思いが返ってこないこともあるから、会社のためにと我慢する自分がバカらしくなって、そこで辞めようと思いました。 司会者 (笑)。 シモダ さっきいい話だったけど、けっこう、変わってきてますね(笑)。 (会場笑) はあちゅう そうですね。でも、会社じゃなくて、もう少し自分にわがままに生きてみてもいいんじゃないかなと思って。 シモダ その言い方、いいですね。きれいな感じがして。

  
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