ITスキルの習得で、将来の可能性を広げる女性たち

小沢宏美氏(以下、小沢):お待たせいたしました。では、今からトークセッションということで、モデレーターを務めさせていただく小沢です。よろしくお願いいたします。

みなさんお一人ずつ順番に、ご自身の経歴と手がけられているサービスについて、あとは1日をどんなふうに過ごしているのかというのを、自己紹介いただきたいと思います。では、村田さんから。

「女の子のためのWebデザイン講座」を開催

村田あつみ氏(以下、村田):みなさま、こんにちは! 私はふだんから「Design Girls」っていうイベントをやっていて、女の子向けに講義をしているので、けっこう女の子に囲まれているのに慣れているんですけど、今までのなかで一番多い……約100人ですね。今までで最高記録です(笑)。

小沢:最高記録(笑)。

村田:私は村田あつみと申しまして、今は株式会社ラブグラフの取締役CCOをしております。

「C」はCreativeの「C」です。大学生の頃はWebデザイナーとして関西のスタートアップで働いておりまして、そのあとリクルートホールディングスにIT人材として入社して、そのあと、学生の頃に立ち上げたラブグラフにフルコミットするために退職しました。

現在は、カップルやご家族の写真、デートなどに同行して写真撮影をするといったサービスを展開する、株式会社ラブグラフの取締役をしております。そういった感じです。よろしくお願いいたします。

小沢:よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

小沢:では菅野さん、よろしくお願いいたします。

コンサル、専業主婦を経てWebマガジンの編集長へ

菅野有希子氏(以下、菅野):はい、みなさんこんにちは……今日はちょっと堅いですね(笑)。

小沢:堅いんですよ、そうなんですよ(笑)。

菅野:菅野有希子と申します。今、「TABLE MANIA」というWebマガジンを主催しておりまして、ふだんのお仕事はスタイリストとして、フードやテーブルや、プロップといって小物などを用意するようなスタイリストのお仕事をしています。「TABLE MANIA」はカタカナでググっても出てくるので、よかったらあとで見てみてください。

経歴ですが、私はもともと今やっていることとはぜんぜん関係ないお仕事をしていて、シンクタンクでコンサルタントをしていたんですけど、結婚してから仕事を辞めて、しばらく専業主婦をしていました。

それで好きなことをやっていて、フードとかテーブルとかきれいな物が好きで、そういった写真を撮ったり、活動をしているなかで、このWebマガジンを立ち上げたり、いろいろしているなかで、今はこういった活動がお仕事になっています……あとなんだっけ? 1日の過ごし方?(笑)。

小沢:はい(笑)。

菅野:だいたい朝からお昼ぐらいまで、ずっと家で撮影したりして、そのあとは記事を書いたり、ライティングの仕事をしたりしています。そんな感じです。本日はよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

小沢:では、中山さん。

未経験から1ヶ月でサービスを作れる「TECH::CAMP」

中山紗彩氏(以下、中山):はい。初めまして。株式会社div取締役の中山紗彩と申します。

私は前職、1年9ヶ月ほどリクルートにおりまして、メイン業務としてはニューリングという社内新規事業提案制度を利用して、先生と保護者の連絡ツール、「うさぎノート」というツールを作っておりました。

そこから現在、株式会社div、未経験から1ヶ月でサービスを作れるエンジニアになれる「TECH::CAMP」という事業を主要事業としている会社の取締役を務めております。このようなサービスです。

私は仕事と人生のライフスタイルの境目がないタイプなので、朝起きてから夜寝るまで、本当にずっと一生仕事をしているようなタイプです。本日はよろしくお願いいたします。

小沢:よろしくお願いします。

(会場拍手)

小沢:では最後、出口さん、お願いいたします。

妊娠中に独学でWebデザインを習得

出口友梨氏(以下、出口):はい。私はほんとに埼玉の片田舎から来た普通の主婦なんですけども。

ここに1歳3ヶ月の子供がいるんですけど、私の場合は妊娠中にやることがなくて、とりあえずなにかを勉強して技術を身につけようかなというところから、Webデザインの勉強を始めました。

当時ちょっとお金もなかったんで、普通に独学だったんですけども、ちょっとずつクラウドサービスを使ってお仕事をいただけるようになって、今はサイトを1個作れるぐらいの、Webデザイナーって言えるようなものになりました(笑)。

ふだんは本当にお友達も専業主婦ばっかりですし、朝7時半に起きて子供と遊んで、子供を寝かして夜21時から24時ぐらいまでを基本、仕事にあててっていう感じで毎日過ごしています。

普通にパートをするとなると、1日3時間だとそんなに稼げないと思うんですけど、Webデザインができたことによって、正直会社員のときより稼げちゃって……うまくやれちゃってるなっていう感じであります(笑)。

(会場笑)

出口:今日はよろしくお願いいたします。

小沢:よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

小沢:ありがとうございます。では、さっそくなんですが、テーマ1「アイデアを表現できるまで」ということで、お話をみなさんに聞いていきたいなと思います。

村田さん、先ほどのサービスを作ることになった経緯を教えてもらっていいですか?

大学3年時に創業した「Lovegraph(ラブグラフ)」

村田:はい、わかりました。今、会社としてやっているLovegraph(ラブグラフ)というサービスなんですが、私が大学3年生のときに出会った共同創業者の駒下という者、カメラマンなんですけど、その子と一緒に創業したサービスです。

私はそれまでに2年間、ほかのスタートアップでほかのサービス、「美学生図鑑」っていうもののWebデザインとかWeb開発をしていて、そこまでにスキルを身につけていたという感じでした。そのスキルを活かして(なにかできないかと)。

今までは会社のサービスをやっていたんですけど、自分の好きなもの、会社のコンセプトだったり社長の考えだったりに縛られないやり方で、自分たちでやってみたいなということで、会社とは別の部分で、代表の駒下と一緒に立ち上げたという感じになります。

小沢:もともとIT好きだったんですか?

村田:そうですね。パソコンが好きだったし、中学生のときも、深夜までずっとパソコンしてるタイプ。

小沢:お、なるほど! 最近の女子ですね。

村田:ですかね? オタクなんじゃないですかね(笑)。

小沢:なるほどですね。ありがとうございます。では、有希子さんにもうかがいたいんですけれども、先ほどのサービスを作るようになったきっかけを。

お風呂には企画の神さまがいる!?

菅野:「TABLE MANIA」は、ビジネスでやっているかというとそういう感じではなくって、一応ライフワークとして私が続けているものになるんですね。だいたい1年前ぐらいに作って継続しています。

これは先日、中山さんにインタビューしてもらったときにもお話したんですけど、当時自分があんまり好みじゃないお仕事を依頼されたりしていて、「こんな写真撮りたくないのに」とか、「こんな変な名刺のデザイン作りたくないのに」みたいなことが(笑)。

小沢:ありますね。

菅野:ありますよね?

小沢:ありますあります。

菅野:「本当はもっとこうしたい」みたいなことが、嫌なことをやっているうちにモヤモヤっと出てきて、ある日それが、お風呂入っていたらパーッて固まって、このTABLE MANIAっていうコンセプトが浮かんだという(笑)。

小沢:はいはいはい。

菅野:お風呂に企画の神さまがいて、降りてきたんですけれども(笑)。それで始めて。

最初は「Prott」というサービスを使って、だいたいこんな動きで、こんなコンテンツが必要で……みたいなのを作ったりしてたんですけど。「実際に自分で動かせるようにサービスを作るのは難しいな」って思って、あっちゃんが講師をしていた「Design Girls」に行きました。

小沢:そこでつながりがあるんですね。

講義に行ったりとかしていて、ちょっとだけかじってスタートしました。でも、そのときはこういったデザインではなくてもっとシンプルなもので、あんまりうまくいかなくて、最近リニューアルしたばっかりなんですけど。そんな感じですね。

私はエンジニアではないので、今のWebデザインに関してはほかの方にお願いして作っていただいています。

小沢:最初は自分で作って。

菅野:そうですね。試しにプレで、1枚ペラみたいなのを作って、そこからWordPressのテーマを適用させてデザイン作って、とかだったんですけど。細かくここのアイコンがとかここの幅がとかやっていくと、ちょっと難しくて(笑)。

小沢:そうですよね。

菅野:ちょっと自分ではできない。なかなかそこまではいけなかったんですけれども。

小沢:ありがとうございます。ちなみに今、単語が出てきたんですけど、WordPressの前、何でしたっけ?

菅野:Prottです。

小沢:ProttとWordPressって、言葉は知ってるよ、わかるよっていう方、どのぐらいいらっしゃいますか?

(会場挙手)

小沢:じゃあ半分ぐらいの方が、ITの世界にもう足を踏み入れてるような感じなんですかね。ありがとうございます。じゃあ、今は作ってらっしゃらないんですよね。

菅野:そうですね。一応今の新しいバージョンはエンジニアの方にお願いして。でも、お話しながら、「これをもうちょっとこういうふうにできないか」とかは、一緒に作っていくという感じにしています。

小沢:はい、ありがとうございます。このお二人の話は、また後で戻していきたいと思います。