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「メディカル業界には大きなチャンスがある」孫正義が思い描く、人間とロボットが共存する世界

「メディカル業界には大きなチャンスがある」孫正義が思い描く、人間とロボットが共存する世界

先日行われたソフトバンクの2016年3月期決算説明会で「これからが本番」と語った孫正義氏。AIやIoTなどテクノロジーの発展を見据えた投資事業も好調に推移しているようですが、未来への投資を続ける孫氏はどのようなビジョンを思い描いているのでしょうか。2015年10月22日に開催された「ソフトバンクアカデミア特別講義」における孫正義氏とニケシュ・アローラ氏の対談から、孫氏が描く30年後の未来像についてまとめました。

スピーカー
ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役社長 孫正義 氏

コンピューターが人間を超えるのは2018年?

人工知能が人間を超える“シンギュラリティ”はいつ訪れるのか? 孫氏の推論によれば、2018年なのだそうです。 th_a

人間の脳というのは2進法ですね。ニューロンがくっついた、離れたということで、ゼロイチの関係を表します。トランジスタも、くっついた離れたで、電流が流れる、流れないということで、物事を記憶したり計算したりします。人間の脳の働きとコンピューターのトランジスタの働きは、実は、どちらも全く同じで、どちらも2進法であるということですね。
だとすると、コンピューターのトランジスタの数、2進法のバイナリーの数が、人間の脳の脳細胞、ニューロンのくっついた離れたという数を越える物理的なクロスポイントの日はいつだろうかということを、20数年前に推論しました。 その年は2018年でした。20年以上前に、私はこれを推論して、4、5年前にもう一度検証しました。そうしたら、やはり2018年でした。ほぼピッタリだったということですね。
次に、もうひとつの数字をあげたいと思います。今、この地球上に70億人くらいの人間が住んでいると言われておりますが、30年後には、おそらくこれが100億人くらいになるでしょう。 仮に100億人くらいの人類の数になっているとしましょう。私は、30年後にはロボットの数がクロスポイントすると思っています。ロボットの数が人類の数を越えていく。想像できますか? ペッパーみたいなものがそんな売れるわけがないとか、余計な心配をするかもしれませんけど(笑)。 ロボットというとペッパーみたいなものとは限らないわけです。車も全部ロボットになっているでしょう。つまり、自動操縦することができる。自動でいろんなことを考えることができるようになる。これはもうロボットだ。 走るロボット、イコール車。空飛ぶロボット、水の中を潜るロボット、大きなロボット、小さなロボット、マイクロロボット、足が100本のロボット。 ありとあらゆる形のロボットがこの地球上に生まれて、それが単なるロボットではなく、アーティフィシャルインテリジェンスを持つ、つまり、それがすべてインターネットにつながり、すべてクラウドにつながり、人間の知能をはるかに超えたようなスマートロボットとして、地球上にうじょうじょしている。そんな時代が来るかもしれないということであります。
引用元 孫正義氏「人間はロボットと共存できる」ソフトバンクアカデミア特別講義

コンピューターと人間は共存できる

人間よりも賢いロボットが人間よりも多い。そんな時代になったとき、人間とロボットの関係はどうなるのでしょうか? ソフトバンクグループの副社長であるニケシュ・アローラ氏が、30年後のコンピューターとの関係について質問したところ、孫氏はこう答えています。 th_gazou0012

それは徐々に起きつつあることで、たった1日で状況が変わるということではないと思います。人間もどうすればコンピューターと共存できるかということを徐々に学んでいくと思いますし、逆もしかりだと思います。 コンピューターはさまざまな予測をするようになると思いますし、人間に対してアドバイスをしてくるようになるかもしれません。 もちろんアドバイスをもらったとしても、人間はそれを無視したっていいんです。そういう意味でコンピューターから私たちは支配されるわけではない。 でも、コンピューターが人にアドバイスをするようになってきたとしたら、おそらくそのアドバイスは非常に正確なものかもしれないし、人間が出す答えよりももっと効果的なものかもしれない。 それを発見した段階で、人間はコンピューターにもっと頼るようになるかもしれません。それを見て、コントロールされているとか、依存していると思うのか。
例えば今、さまざまな動物がいますが、それぞれの動物はそれぞれの動物なりに楽しい、幸せというのを持っていると思います。彼らそれぞれに基準があるわけです。 私たちも、美しい芸術を見ればそれで楽しいし、美しい自然を見たら幸せに思います。そういう幸せの基準があります。コンピューターにも別の基準があるでしょう。 コンピューターもいずれ感情を持つようになり、実際ペッパーにも感情を持たせているんですけど、そうなればコンピューターはコンピューターなりに自分たちの幸せを見い出すかもしれません。 ということで、私は、どちらかが支配するされるということではなくて、コンピューターと人間は共存できると思います。私たちもコンピューターをアドバイザーとして使っていけると思います。
引用元 ニケシュ氏「人間はコンピューターの犬になる?」孫正義氏「私は友達になれると思います」

これから伸びるのはメディカル業界

そのような未来を見据えた時、これから伸びていく業界が気になるところ。ニケシュ氏は、これからイノベーションが起こる業界、新たなアントレプレナーたちがチャンスを見いだせる業界について孫氏に質問しました。 th_gazou26

やはりメディカル業界ですね。従来型のものではなくて、将来メディカル業界というのはITを活用していると思います。スマートな、インテリジェントなかたちで活用することになると思います。 それが可能になれば、よりよい効果的な治療ができるでしょう。DNAベース、あるいは血液テストに基づいたものもできるでしょう。 ということで、メディカル業界は大きなチャンスがある、劇的に変わっていくと思います。 過去の電気製品、もちろんそれらは生産性向上に貢献しましたが、人が常にコントロールしなければいけなかったんです。24時間体制で監視が必要なものもありました。 でも、そうしたコンピューターがもっとスマートになれば、いちいちタイマーをセットしたりしなくてもいい。私が朝起きたら何が必要かというのをちゃんと自分たちで考えて、私たちのために機能してくれることになるでしょう。 例えば「もう起きる時間だよ」と言ってくれたり、あるいは、「明日は何時に起きますか?」というふうに、アラームクロックに何時に起きますと言えば設定してくれたり。そういうかたちで、さまざまな電気製品もスマート化していくと思います。
それは、電気製品だけではなくて、たとえば、ズボンや靴やメガネや、あるいは水を飲んだりするグラスなどもインターネットにつながることになるでしょう。 たとえば中に何が入っているか、カロリーはどれくらいか、あるいは、これを飲むと健康にいいのかどうかということまで(教えてくれる)。 なので、自分自身で何を飲もうとしているかを入力する必要がなく、そうした情報が自動的につながるんです。
引用元 「次世代のイーロン・マスクやスティーブ・ジョブズに投資する」孫正義氏が語るソフトバンクの新陳代謝 あくまでも孫氏の推測ではありますが、ソフトバンクを大企業に押し上げた実績や投資事業の成功を考えると、そう大きく外れることはなさそうです。孫氏が語った未来のビジョンを参考に、今のうちからできることを考え、準備しておいていいかもしれません。

  
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