熊本県の営業部長・くまモンの部下は何人?

司会:くまモンさん、これから有名なダンスを披露していただけると聞いているんですが、それは正しい理解でしょうか?

成尾雅貴氏(以下、成尾):「まかせとけ」と言っています。

(会場笑)

司会:これから質問をお受けしたいと思います。くまモンさんへのご質問でございますが、成尾さんのほうからいろいろ、まあ……、あの、手伝って(笑)。

成尾:はい、答えさせていただきます。

司会:ご質問はありますでしょうか?

記者1:フリーのクボと申します。(くまモンさんは)部長であるとうかがっているんですが、スタッフ、部下は何人ぐらいいらっしゃるんでしょうか?

成尾:今ですね、私たちのセクション、だいたい20人ぐらいいます。

司会:人間でございますでしょうか? クマでしょうか?(笑)

成尾:(笑)。部長を支えているのは人間です。

司会:ほかに質問はございますでしょうか?

(会場挙手なし)

ほかのご当地キャラとの違いは?

司会:私のほうから質問でございます。ほかのご当地キャラが2000あるというふうにうかがっていますが、ほかのキャラとくまモンはどういうふうに違うんでしょうか? 差別化を図るために、どういうふうに努力していらっしゃるんでしょうか?

成尾:(くまモンに耳打ちをされて)うんうん。(笑)。本人は「適当に答えといて」って言ってるんですけども(笑)。

(会場笑)

成尾:さきほどの繰り返しになるかもしれませんけれども、やはり、まわりのみなさんをとにかく喜ばせたいっていう思いは、本人はこれ以上のものはないということですよね。「みんなに幸せになってもらえるのが自分の幸せだモン」というふうなことです。

司会:ほっぺたが真っ赤でございますが、私が何か恥ずかしい思いをさせてしまったんでしょうか? よろしいんでしょうか?

司会:(くまモンに肩を叩かれ)叩かれると痛いので、次の質問にうつりたいと思います。

ライバルは自分自身

記者2:KBCの記者でございます。2つ質問があります。1つは、くまモンさんの夢はなんですか? 2つめの質問でございますが、ライバルは誰でしょうか?

成尾:ミッキーマウスですか? 違う?

くまモン:(手を振る)

成尾:キティちゃん?

くまモン:(手を振る)

成尾:まさか、オバマ大統領じゃないでしょうね。

(会場笑)

成尾:(くまモンに耳打ちされて)「ライバルは自分自身だ」と言っております。 

(会場笑)

司会:あと夢は?

成尾:あ、夢ですね。(くまモンに向かって)夢は?

成尾:(くまモンの答えを聞いて)「一生懸命くまモン体操を踊って、世界中の人たちに幸せを届けることだモン」というふうに言っております。

特定の国を公の場でお話するのは差し控えたい

司会:ご質問はございますでしょうか? どうぞ。

記者3:2つ質問があります。1つは、ファンクラブはございますでしょうか? とくに外国、日本以外でのファンクラブはありますでしょうか?

2つめの質問ですが、海外にいらっしゃられたら、どこに行きたいと思いますでしょうか? つまり、どこでメッセージを発信したいと思いますでしょうか?

成尾:考えてます。

成尾:(くまモンに耳打ちをされて)わかりました。まずファンクラブについては、あります。これは東京、大阪、福岡、もちろん地元の熊本もそうなんですけれども、あります。これは要は勝手連的に、その地域地域のみなさまが集まってファンクラブを作っておられます。

それから海外についてはですね、「やはり公務員という立場上、特定の国を公の場でお話するのは差し控えたい」というふうに言っております。

(会場笑)

グッズの売上は思ったより大きくなかった

司会:さっき控室で打ち合わせをしましたときには、「熊本県には実はクマはない」とうかがったんでございます。ですので、くまモンさん、やはりたった1人のクマといたしまして、ときどきさびしい思いをしませんでしょうか?

成尾:「くまモン隊や多くのファンのみなさま、それから、僕を支えてくれる県職員、知事、さまざまなみなさんがいるので、ぜんぜんさびしくないモン」というふうに、本人は答えております。

司会:ほかにご質問はございますでしょうか?

記者4:アソシエートメンバーでございます。2つ質問がございます。1つは、2012年に290億円の売上に貢献したというお話があったと思います。この内訳、どのような食品、製品、あるいはサービスがこの中には入っているんでしょうか?

2つめの質問でございますが、九州新幹線が開通しまして、熊本県の発展にどのような貢献があったと思いますでしょうか?

成尾:まず1つめですけれども、すいません、ちょっと私も頭のなかでうろ覚えなんですけれども、298億円のうちの8割については県内の事業者さん、それから残りの2割というのが県外の事業者さんの売上というふうな数字です。

とくに県内につきましては、農林水産物、いわゆる加工食品ですね。食品関係の売上というものが大きいです。お土産物も含めてなんですけれども。

案外、グッズがたくさん出回っているので、グッズの売上が大きいのではないかいうふうに私どもも思ってたんですけれども、グッズの売上というのは思ったより大きくなかったなというふうに考えております。

成尾:2番目の質問ですけれども、九州新幹線で熊本に与えた一番大きな効果、もちろん観光客の方も増えたというふうな、55パーセント程度伸びたというふうな数字がありますが……。

あ、すいません。九州新幹線の利用によって来られる方は、それまでの鉄道利用に比べて、55パーセントほど伸びたという数字がありますけれども、これは東日本大震災の影響というのももちろんありますので、一概にどうとは言えないと思います。

ただ一方で、やはり、このくまモンというキャラクターが、九州新幹線の全線開業がなかったら生まれなかったのは間違いありません。このキャラクターが生まれたというのが、何より大きい効果です。

例えば、具体的な数字で言いますと、国内にありますブランド総合研究所というところの調査ですけれども、魅力度ランキングにおいては47ある都道府県の中で、昨年、一昨年に比べて19位から16位に上がっております。

認知度ランキングは25位から17位に上がっています。情報接触度ランキングというのもありますが、これも22位から14位に上がっているというふうな数字がございます。間違いなく熊本に対する注目度が上がっているということが言えると思います。

くまモンに会うために熊本に訪れる観光客

成尾:1つちょっとエピソードを紹介させていただければ。よく連休前に東京の新橋あたりで街頭インタビューというのがあります。

「この連休、どこにいきますか?」というふうな質問なんですが、昨年、これ県内のホテルの方から聞いたお話なんですけれども、その街頭インタビューで「成尾さん、初めて『熊本に行きたい』って名指しで答える方っていうのを、私は聞きました」って。

成尾:「九州ではなくて、熊本というふうに名指しで聞いたというのは自分は初めてだ。こんなすごいことはない!」というふうに彼は喜んで、僕に話をしてくれました。

このくまモンの営業部長室っていうのが、実は昨年の7月に熊本にできました。「くまモンスクエア」と呼んでおりますけれども、半年間で20万人のお客さまが来ております。

その半数近くが県外のお客さまです。くまモンに会うためにわざわざ熊本を選んで来ていただいているという数字です。

司会:では、隣で非常にソワソワしているくまモンさんでございます。くまモンさんは今日はダンス用の靴を履いてきたそうなので、一刻でも早く、世界で非常に有名になった「くまモンダンス」を披露したい、ということでございます。

(会場拍手)

(くまモンがくまモン体操を踊る)