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人工知能は“悪魔”なのか? 未来を創ってきたイノベーターたちが描く未来予想図

人工知能は“悪魔”なのか? 未来を創ってきたイノベーターたちが描く未来予想図

シンギュラリティという言葉をご存知でしょうか。人工知能が人間の頭脳を超えた瞬間、テクノロジーは急速に発展し、人間の生活に大きな影響を及ぼすと言われています。私たち人間にとって、それは望むべきことなのでしょうか。それとも、避けるべき未来なのでしょうか。それについて、未来を創ってきたイノベーターたちはどう考えているのか、脳科学者茂木健一郎氏、Tesla Motors 創業者のイーロン・マスク氏、ソフトバンク社長孫正義氏の3人のイノベーターたちが語る未来像をまとめました。

スピーカー
脳科学者 茂木健一郎 氏
PayPal  SpaceX  Tesla Motors 創業者 Elon Musk(イーロン・マスク) 氏
ソフトバンク 社長 孫正義 氏

人間の頭の良い・悪いは意味がなくなる

2015年4月29日、都内で行われたG1ベンチャー2015における脳科学者・茂木健一郎氏の講演。茂木氏はシンギュラリティが起こると、人間同士の知能の差は問題にならなくなると指摘しています。

人間の中で知能指数が60の人と180の人がいたら、まあ180の人のほうが頭が良いと思いますよね? でも、特異点で何が問題になってくるかといえば、人工知能の知能指数が4000になったとします。あるいは40000になったとします。そうするとアインシュタインとあんまり頭が良くない人の差って、まったく意味ないんですよ。 だから麻生さんがさっきおっしゃったことって、ちょっと人工知能のリサーチから見るとおもしろくて。そもそも人間のスペクトラムの中で「頭の良い・悪い」ということはほとんど意味がない。trivialな時代がすぐそこに来ているということです。
さて、人工知能というのは我々の立場からいうとAutistic Savant、自閉症のサヴァンの人たちに非常に近いんですね。というのは、1つのことに賢くなくても、全体としてジャッジメントが正しい人っていますよね。 ところがサヴァンの人たちというのはある特定の、数学だったら数学、パズルだったらパズルのことに集中して、それをずっとやって飽きない。 実は人工知能というのは、ものすごく発展してるんだけど、それは将棋だったら将棋、金融だったら金融の特定の問題に特技的に集中してるサヴァンに近いんですね。だから脳の進化の過程と違う方向に人工知能は進化していて、それがシンギュラリティということになっていくわけです。 結論ですけども、僕は人工知能というのは、脳を全体化すると実は非常に狭いところに特化していることによって暴走的に発展してるというのが、今の人工知能だと思うんですね。 人工知能というのは、狭いことによって良くなっている。それは僕は良いことだと思うんですけど、じゃあ人間はどうすればいいのかというと、人工知能と共存してビジネスとして活かしていくためには、生物としてrobust、強健であるというのが非常に大事だと思うんです。
引用元 人間は人工知能をコントロールできるのか–脳科学者・茂木氏が語る、最新の研究トレンド

人工知能は「悪魔を呼び出すようなもの」

人工知能否定派がテスラモーターズのCEOイーロン・マスク氏。大きなイノベーションを起こしてきた彼ですが、MIT(マサチューセッツ工科大学)航空宇宙学科100周年記念イベントで「人工知能の分野に取り組もうと考えたことはありますか?」という質問に対して、以下のように答えています。 elon3

人工知能についてはかなり慎重にならないといけないと思います。おそらく人類の一番大きな脅威となりうるものですね。ですので、本当に慎重さが求められます。 規制や監視が国レベル、あるいは国際レベルで必要だと思いますね。私たちが何か分別に欠けるようなことをしないためにね。人工知能は悪魔を呼び出すようなものですから。そういうテーマの話は色々ありますよね、五芒星と聖水を持っている人が悪魔をコントロールできると思って、でも結果的にできなかった、というような(笑)。
人工知能の脅威に比べれば、HAL9000はたいしたことないですよ(笑)。HAL9000など可愛いと思えるくらい、もっと複雑なものですから。
引用元 「悪魔を呼び出すようなもの」イーロン・マスク氏が語る人工知能の危険性

ハートを持たせることが正しい進化

人型ロボットPepperで知られるソフトバンク社長の孫正義氏は、2010年時点で人工知能についてこう予測しています。 gazou590x3363

コンピューターが自ら感情を持って、自らの意志を持って人間よりもはるかに優れた知恵と知識を持って、自らの意志で動き始めたら、ある意味怖いことでもあります。 逆に言うとですね、コンピューターが人間をはるかに越える知恵だけを持って、この知恵だけでゴールを満たそうとすると、先ほどの暴走まで最短距離を走ろうというものが出ます。
むしろ私は暴走を止めるためには、本当に高い次元、深い次元の感情、つまり人々が持つ豊かさだとか、優しさ、愛情というものを、むしろコンピューターに持たすことが、コンピューターの脳を制御するというふうに逆にいくのではないかというふうに思うわけであります。「超知性」の実現。超知性というのは、むしろハートを持たせる。 心を持たせる。豊かな優しさ、愛情を持たせるほうが脳型コンピューターにとって正しい進化ではないかというふうに私は思うわけであります。
そんな優れた文明の利器をもった時代がきても、それでもやっぱり人々は、何でもコンピューターまかせ、機械まかせというわけにはいかなくて、やっぱり人間は自分の愛を一番求めて、愛に傷ついて、人間同士の言葉のすれ違いで、誤解をし喧嘩をしたり愛に傷ついたり、あるいは愛を求めて自分を献身的に捧げたり、300年後も愛って何だろうというふうに人々はつぶやいているだろうと。
引用元 孫正義氏「それでも人は、愛を求める」 300年後、テクノロジーが人類の価値をどう変えるかを大予測 偉大なイノベーターたちが語る人工知能の未来。すばらしい世界が実現できるかもしれない一方、やはり扱いを間違えないよう慎重に考える必要があるようです。人工知能が発達するにつれ、感情や愛といったものが今まで以上に重要になってくるのかもしれません。

  
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