世界の絶滅危惧種を紹介

ハンク・グリーン氏:地球の歴史の中で、想像もつかないほどの種が絶滅してきました。我々は他のメジャーな種と競争し、排除する壮大な絶滅イベントを生き抜いていると考えている科学者もいます。

専門家は2万7千の種が毎年地球から消えていると推測しています。その1つがロンサム・ジョージです。ガラパゴス諸島にいたピンタゾウガメで、彼のほとんどの兄弟が捕獲された後、2012年に亡くなりました。

今ではピンタゾウガメは1頭もいなくなってしまいました。多くの種が同様の運命に直面しており、我々は彼らに対して正義を貫くことが出来ます。

しかし、ロンサムジョージの名誉のために、今回はおそらく世界でもっともクールでレアだと思われる動物たちを紹介していきます。

第5位はスペインオオヤマネコです。

世界でもっともレアな動物を決めるのは、その種がもはや存在していないということをどうやって証明するのかという問題があるので、とても難しいです。

しかしスペインオオヤマネコは、ネコ科の中ではもっともレアな存在です。スペインとポルトガルに約100匹しか残っていません。人間の開発によって多くの仲間が失われ、主な獲物であるウサギも病気によって少なくなっています。

もしスペインオオヤマネコが絶滅したら、1万年前のサーベルタイガー以来、初めてのネコ科の絶滅となります。

彼らはほんとに格好良いんです。このかわいらしくてヤバい目を見てください。

ピグミーメガネザル、ジャワサイ、ハワイガラス

目がヤバい奴といえば、第4位、ピグミーメガネザルです。

80年間絶滅したと思われていましたが、2008年の探索において、インドネシアの山で発見されました。ピグミーメガネザルは深い森の中に住んでいますが、住処となる森林の減少が個体数の激減に繋がっています。

ピグミーメガネザルが絶滅してしまったら、地球上で唯一の肉食の霊長目を失うことになります。彼らは昆虫しか食べないんです。

続いて第3位は、ジャワサイです!

かつてはアジアに広く生息していましたが、今では野生のジャワサイは40頭ほどしか残っていません。

悲しいことに、強欲でバカな人間によって減ってしまいました。1930年代には、マレーシアやインド、ビルマ(現ミャンマー)、スマトラで捕獲され絶滅しそうになりました。ジャワサイの角は薬になると考えられていたからです。

今ではジャワサイは、インドネシアのジャワ島の西の端でしか見ることができません。そのため世界でもっとも大きくレアな哺乳類と言えるでしょう。

第2位は、ハワイガラスです。

ハワイの生物多様性は、ヨーロッパ人が来るまでは天井知らずに豊かになっていました。しかし我々白人がネコやネズミ、ヘビ、トリ、マラリア、イノシシなどを持ち込んだため、ハワイは世界の絶滅危惧種の中心地となってしまいました。

キャプテン・クックが上陸して以来、28のトリ固有種が絶滅しています。最近絶滅したのはハワイガラスやララですね。いま生きているララは100以下で、野生のものを絶滅させるためにそのすべてが捕獲されています。

中国の揚子江に住む、ヨウスコウイルカ

第1位は、ヨウスコウカワイルカです。

中国の揚子江にのみ生息する淡水イルカです。ヨウスコウカワイルカは、実質的には絶滅しています。というのも、そのほとんどが生殖活動を行なわなくなってしまっているからです。

この小さくて白いイルカが、乱獲と汚染によってすでにいなくなってしまっているのかどうかは誰にもわかりません。

しかし2006年の川全体の調査では、まったく見つかりませんでした。翌年、ある漁師がヨウスコウカワイルカに見える生物のビデオを撮りましたが、1頭だけでは絶滅から復活することはできないという悲しい現実があります。それについては、ロンサムジョージに聞いてみてください。